企画展 ポスター
日本の漫画がどのような歴史を歩み、どのような表現者たちによって形作られてきたのか。その貴重な足跡を辿る展覧会が、さいたま市で開催されます。
さいたま市立漫画会館では、2026年2月21日(土)から5月31日(日)までの期間、企画漫画展**「これが漫画!~明治・大正・昭和を彩った漫画家たち~」**を開催いたします。本展は、明治から昭和にかけて活躍した漫画家たちの作品や活動にスポットを当て、漫画文化の発展を紐解く展示構成となっています。
日本の漫画界を牽引した巨匠:楽天と一平
本展の中心となるのは、日本の漫画文化史において欠かすことのできない二人の漫画家です。
一人は、漫画の礎を築いた北沢楽天。そしてもう一人は、楽天と共に日本漫画界を大いに盛り上げた岡本一平です。会場では、彼らを中心とした明治・大正・昭和の時代を彩る漫画家たちの作品を多数紹介。当時の世相を映し出す表現や、時代を超えて訴えかける漫画の力強さを間近に感じることができます。
また、今回は特別に「高浜虚子と北沢楽天合作の掛軸」も展示されます。文学と漫画という異なる領域の第一人者が一つの作品を作り上げた、文化交流の歴史を物語る貴重な一点です。
新たに加わった貴重な収蔵品を初公開
今回の企画展における大きな見どころは、新たに同館のコレクションに加わった新規収蔵品の数々です。
中でも注目は、さいたま市ゆかりの漫画家・岡部冬彦氏から寄贈された資料群です。昭和42年(1967年)に「漫画集団」が約1ヶ月をかけて敢行した世界一周旅行に関連する資料は、当時の漫画家たちのバイタリティ溢れる活動記録として非常に興味深い内容となっています。
さらに、公益社団法人日本漫画家協会から寄贈された、1841年イギリス創刊の雑誌『PUNCH(パンチ)』の貴重本も公開。日本の漫画家たちにも影響を与えた海外の風刺文化のルーツに触れることができ、国内作品と併せて鑑賞することで、より深い歴史的背景を感じ取ることができます。
多様な視点で楽しむ、充実の関連イベント
展示をより深く楽しむためのプログラムや、誰もが鑑賞しやすい環境作りにも力が入れられています。
3月15日(日)には、障害の有無に関わらず誰でも参加できる「ゆっくり鑑賞会」を開催。手話通訳や文字による情報保障が用意されており、参加者全員で感想を共有しながら展示を鑑賞できる、インクルーシブな試みとなっています。
その他、学芸員によるギャラリートークや、漫画研究家の新美琢真氏(京都国際マンガミュージアム学芸室員)によるトークイベントも予定されています。専門家による解説を通じて、日本の近代漫画史をより多角的に学ぶことができます。
結びに:時を超えて愛される「漫画」に出会う
さいたま市立漫画会館で開催される本展は、入館無料でどなたでも気軽に足を運ぶことができます。5月の大型連休中には、ボランティアによる館内ガイドも実施され、初めての方でも安心して鑑賞いただけます。
明治、大正、昭和。激動の時代を駆け抜けた漫画家たちが遺した「これが漫画!」という情熱の証を、ぜひその目で確かめてください。
■【企画漫画展 開催概要】
展示名: これが漫画!~明治・大正・昭和を彩った漫画家たち~
会期: 令和8年(2026年)2月21日(土)~5月31日(日)
場所: さいたま市立漫画会館 企画展示室(さいたま市北区盆栽町150番地)
開館時間: 9:00〜16:30
休館日: 月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌平日
入館料: 無料