東京オリンピックに合わせて誕生したカップ酒
1711年(正徳元年)徳川家6代将軍・家宣の時代に創業し、1991年から現在の社名となった大関株式会社。
その大関株式会社の看板商品となっているのが「ワンカップ大関」です。
青ラベルに白抜きの文字がお馴染みのワンカップ大関が発売となったのは、1964年(昭和39年)10月10日。
東京オリンピックの開会日でした。
1967年にワンカップ大関専用の自動販売機が登場すると売り上げは上昇していき、1993年には1億3000万本の売り上げを記録!
現在様々な酒造メーカーでカップ酒が製造されていますが、そのパイオニアとなったのがワンカップ大関だったのです。
カップ酒の代名詞 ワンカップ大関
「カップ酒」のことを「ワンカップ」という通称で呼んでいる人も多いと思いますが、ワンカップはあくまでも「ワンカップ大関」という大関株式会社の登録商標です。
つまり、「ワンカップ大関」以外のカップ入りのお酒は「カップ酒」と呼ぶのが正解ということになります。
そんなカップ酒の代名詞ともいえる「ワンカップ大関」の発売当初のお値段は85円。
その頃ラーメン一杯が60円程度だったそうなので、けっして安いとは言えない値段設定に感じてしまいますが、それは2級酒が主流だった当時には珍しく1級酒にこだわって製造されたからとも言われています。
また「ワンカップ大関」といえば、裏ラベルにも注目です。
1973年、瓶に直接商品ロゴを印刷していたものから現在のラベル貼付に変わったことをきっかけに、ラベルの裏面に日本の風景や祭り、世界の乗り物などのカラー写真を印刷した裏ラベルが誕生しました。
お酒と一緒に叙情溢れる風景や物語を感じる風景を楽しむのもおすすめです。
ついつい手が伸びるかわいい絵柄
カップ酒というとかわいい絵柄に目を引かれる方も多いのではないでしょうか。
昭和のカップ酒の定番の柄といえば花柄が思い浮かびますが、その他にも様々な絵柄を楽しむことができます。
ほんの一部ではありますが、どんな絵柄があるのか見ていきましょう。
サイズも様々
カップ酒の内容量は基本的に180ml(1合)ですが、それ以外のサイズも展開されています。
カップ酒は日本酒だけじゃない!
どうしても「カップ酒=日本酒」というイメージが強いですが、日本酒以外にもカップ入りで販売しているお酒って結構あるんですよね。
2024年で60周年を迎えたカップ酒の代表格「ワンカップ大関」をはじめ、現在は様々な酒造メーカーから発売されているカップ酒。
カップ酒専門居酒屋などもあり、根強い人気を誇っています。
一升瓶や4合瓶での購入だと飲み切れなかったり味に飽きてしまうなどのリスクがありますが、飲みきりサイズのカップ酒の場合、お試し気分で気軽に購入できるのが魅力です。
晩酌や旅のお供に、いろいろなカップ酒を楽しんでみるのもいいですね。