映画製作当初、女優「リタ・ヘイワ―ス」のドキュメンタリーと勘違いされることも
リタ・ヘイワース - Wikipedia
映画製作当初、作品名は原作と同じ "Rita Hayworth and Shawshank Redemption"(リタ・ヘイワースとショーシャンクの贖い)となっていた。
しかしリタ・ヘイワースのドキュメンタリーと勘違いされ、リタ・ヘイワース役のオーディションを熱望する者まで現れた。その女優は「脚本はすばらしかった。ぜひリタを演らせてほしい!」と言ったという。このため作品名が "The Shawshank Redemption"(ショーシャンクの贖い)となった経緯がある。
また、"Redemption"は「罪を贖う」という意味と同時に、債券などの「満期償還」や「買戻し」「回収」という意味をもつ。
「ショーシャンクの空に」原作と映画との相違点
他にも、アンディがレコード「フィガロの結婚」を流すというエピソードは原作には無く、当時オペラにはまっていた監督のアイディアだったり、本来はアンディの服役中に看守・所長が何度か替わっているが、映画では分かりやすく統一されていたりと、細かい部分が原作とは異なっている。
「ショーシャンクの空に」エピソード
・アンディ達が所内で見ていたリタ・ヘイワースの映画は『ギルダ』である。アンディもギルダも無実のことで誤解されていることやレッドとの関係などが同じ構造になっている。
・仮釈放審査において、レッドの書類に貼られていた青年時の写真は本人でなく、モーガン・フリーマンの実子アルフォンソの写真である。またアルフォンソは映画冒頭で、護送されて来たアンディら新入りたちをからかう囚人役の一人としても出演している。
・映画の最後に「IN MEMORY OF ALLEN GREENE(アレン・グリーンを偲んで)」と字幕表示されるが、この人物はフランク・ダラボンの旧友であり、本映画の製作途中に亡くなっている。
・原作では、アンディの妻とその愛人を射殺した犯人は、『スタンド・バイ・ミー』で主人公の親友だったクリスを刺殺する犯人と同一人物である。
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「ショーシャンクの空に」映画としての評価
公開後、徐々に高い評価を得ることとなった「ショーシャンクの空に」
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公開当時、本作は『フォレスト・ガンプ』や『パルプ・フィクション』『スピード』の影に埋もれ知名度は低かったが、批評家達から高い評価を受け、その後ビデオ販売やレンタルによって、徐々に人気を獲得し、ファンを広げていった。
1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされた(作品賞、主演男優賞:モーガン・フリーマン、脚色賞、撮影賞、編集賞、作曲賞、録音賞)が、ほぼフォレスト・ガンプが占め受賞には1つも至らなかった。
AFIの映画ベスト100シリーズでは「感動の映画ベスト100(23位)」「アメリカ映画ベスト100(10周年エディション)(72位)」にランクインしており、いずれも同時期のライバル作より高い。
今だからこそ振り返ってもう一度観たい「ショーシャンクの空に」
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