【高校野球】2024年も開幕!甲子園で優勝経験のない県と最高成績!

【高校野球】2024年も開幕!甲子園で優勝経験のない県と最高成績!

かつての高校野球は、東日本より西日本、日本海側より太平洋側の都道府県の方が強い傾向にありましたが、近年は、練習環境の改善などにより、その差はなくなってきました。特に、東北地方や北陸地方の躍進が顕著です。今回は、全国制覇まであともう一歩だった12県をご紹介します。


滋賀県(近江)

近江は、1981年夏以後、20数回もの甲子園出場を誇る名門。甲子園では二度の準優勝を達成しており、2001年夏は日大三に惜敗。2022年春は同じく近畿勢の大阪桐蔭に敗れました。2022年春にエースを務めた山田陽翔は、同年のドラフトで5位指名を受け、西武に入団しています。

鳥取県(米子東)

米子東準優勝を果たしたのは1960年春のこと。高松商との決勝は投手戦で、9回裏にサヨナラホームランを浴び、劇的な惜敗。優勝まであと一歩でした。エースの宮本洋二郎はプロ入りし、巨人、広島などで活躍。広島では、その後、コーチやスカウトを務め、あの前田健太をスカウトした人としても知られています。

宮崎県(延岡学園)

宮崎県勢として史上初めて決勝戦に進んだのが、2013年夏延岡学園。決勝の前橋育英戦では、3点を先制するも、のちに逆転され、3対4の惜敗。優勝まであと一歩でした。相手チームのエースは、現在西武で活躍する髙橋光成です。

ベスト4が最高の都道府県

山形県(日大山形、羽黒)

山形県勢はこれまで二度、ベスト4に駒を進めています。2013年夏の日大山形2005年春の羽黒です。中でも日大山形は、1回戦で日大三、2回戦で作新学院、準々決勝で明徳義塾と、優勝候補を次々と破る快進撃。準決勝では、優勝した前橋育英に惜敗し、決勝まであと一歩でした。現在阪神で活躍する中野拓夢が2年生で出場していました。

富山県(新湊)

池田が優勝した1986年春初出場ながらベスト4まで進んだのが新湊です。富山県勢にとっては、16年ぶりの選抜出場でしたが、1回戦の享栄、2回戦の拓大紅陵と優勝候補に勝利。準々決勝の京都西(現在の京都外大西)戦は延長14回まで戦い、準決勝に進出しました。彼らの活躍は "新湊旋風" と呼ばれ、優勝校以上に注目を集めました。

島根県(江の川、松江中、杵築中)

江の川は、島根県の甲子園常連の名門。"ごうのかわ" と読みます。島根県勢として80年ぶりのベスト4を記録したのが、2003年夏。西日本でベスト4に残った唯一の高校で、沖縄商学、聖望学園ら強豪校を破り、準決勝では、ダルビッシュ有擁する東北と対戦しました。それ以前となると大正時代、1923年夏の松江中1917年夏の杵築中のベスト4が最高です。

2024年の夏は・・・

本稿執筆時点では、2024年夏の大会の開催前。今回ご紹介した高校では、秋田県の金足農、岩手県の花巻東が出場予定です。青森県の青森山田、滋賀県の滋賀学園らも上位に勝ち上がると見られており、新たな "優勝県" が生まれるか注目です。

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