東宝チャンピオンまつり vs 東映まんがまつり

東宝チャンピオンまつり

東映まんがまつり
今のようにビデオやDVDが世に出る前、子供たちの娯楽といえば映画が圧倒的だった。
1960年代後半から夏休みの定番と言えば映画!しかも東宝と東映ががっぷり四つに組んだ映画まつりを繰り広げていた。
東宝がゴジラシリーズでプッシュすれば東映は人気アニメシリーズで対抗。
それぞれ複数本の同時上映であった。
後に夏だけではなく春から冬まで1年通して繰り広げられることとなる。

東宝チャンピオンまつり
年代別に東宝チャンピオン祭りでのゴジラ映画は
1969年12月10日公開。ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(新作)
1970年3月21日公開。キングコング対ゴジラ(短縮再編集版リバイバル)
1970年8月1日公開。ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣(新作)
1970年12月19日公開。モスラ対ゴジラ(短縮再編集版リバイバル)
1971年3月17日公開。怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ(短縮再編集版リバイバル)
1971年7月24日公開。ゴジラ対ヘドラ(新作)
1971年12月12日公開。ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦(『三大怪獣 地球最大の決戦』の短縮再編集版リバイバル作品)
1972年3月12日公開。地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(新作)
1972年7月22日公開。ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(短縮再編集版リバイバル)
1972年12月17日公開。ゴジラ電撃大作戦(『怪獣総進撃』の短縮再編集版リバイバル作品)
1973年3月17日公開。ゴジラ対メガロ(新作)
1973年8月1日公開。怪獣島の決戦 ゴジラの息子(短縮再編集版リバイバル)
1973年12月20日公開。キングコングの逆襲(短縮再編集版リバイバル)
1974年3月21日公開。ゴジラ対メカゴジラ(新作)
1974年12月14日公開。海底大戦争 緯度0大作戦(短縮再編集版リバイバル)
モスラ(短縮再編集版リバイバル)
1975年3月15日公開。メカゴジラの逆襲(新作)
1977年3月19日公開。キングコング対ゴジラ(短縮再編集版リバイバル)
1978年3月18日公開。地球防衛軍(短縮再編集版リバイバル)

東映まんがまつり
両映画まつりの衰退
ビデオデッキなどの普及による興業不信などから東宝チャンピオンまつりは1978年の上映をもって一旦終了、しかし2年後の1980年3月に『モスラ対ゴジラ』と当時からテレビで人気だったアニメ『ドラえもん』の長編『ドラえもん のび太の恐竜』の2本立てを公開した。これが当たったため、「東宝チャンピオンまつり」は毎年3月に公開される『ドラえもん』の劇場長編版シリーズへと引き継がれていった
一方東映まんがまつりも東宝と同様の理由から1980年代に春、夏興行ともに休止、1年以上も「まんがまつり」が公開されない事が有った。
そして1990年(平成2年)には実写作品がなくなり、「まんが」と言う呼称も古くなったため、興行名を「東映アニメまつり」に変更した。さらに同年7月からは「東映アニメフェア」となり、2002年(平成14年)まで継続した。