渋谷系音楽の代表格!小沢健二さんのヒット曲まとめ

渋谷系音楽の代表格!小沢健二さんのヒット曲まとめ

90年代にヒットした「渋谷系ミュージック」。中でも代表格といわれる小沢健二さん。小沢健二さんのヒット曲をまとめてみました。


ソロデビューまで

小沢健二さんは1968年生まれ。父親はドイツ文学者、母親は心理学者という家庭で育ちました。

私立中学校に通うのですがここで、小山田圭吾さんに出会います。一年浪人し東京大学に進学。在学中の1987年に小山田さんたちと「ロリポップ・ソニック」というバンドを結成。元々小山田さんがやっていたバンドに最後に加わったのが小沢さんです。

1989年にメジャーデビューする時に「フリッパーズ・ギター」と改名。最初は5人編成だったのですが3人が脱退し、小山田さんと小沢さんの2人編成になりました。

すでに人気バンドだったのですが、3rdアルバムの発売後に突然解散を表明。1991年に解散しました。解散を切り出したのは小沢さんからだったそうです。

その後、1年間の充電期間を経て、1992年に「天気読み」でデビュー。オリコン最高位は17位でした。その後アルバム「暗闇から手を伸ばせ」をリリースしています。

「今夜はブギー・バック」で知名度がアップ!

デビュー翌年の1994年にヒップホップダンスグループのスチャラダパーとコラボした「今夜はブギー・バック」をリリース。

当時、レコード会社も別々だったので、小沢健二 featuring スチャダラパー名義で「今夜はブギー・バック (nice vocal)」。スチャダラパー featuring 小沢健二名義で「今夜はブギー・バック (smooth rap)」が発売されました。今では当たり前のミュージシャンのコラボ企画ですが、この作品が先駆けだったともいわれています。

どちらにとってもこの作品で知名度がアップしましたね。ヒップホップも渋谷系もメジャーにした楽曲といってもいいのではないでしょうか。

小沢さんが出演していた池袋『P'PARCO』キャンペーンCMソング、フジテレビ系列『タモリのスーパーボキャブラ天国』のテーマソングにもなっていました。

「愛し愛されて生きるのさ」

「今夜はブギーバック」の3か月後に「愛し愛されて生きるのさ/東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー」という小沢さん初の両A面シングルを発売。

すごく直接的なタイトルですが、小沢さんの楽曲だととてもおしゃれに聞こえますよね。この後発売される「ラブリー」も同様。このあたりで小沢さんの王子様キャラが出てきた気がします。

「愛し愛されて生きるのさ」には『10年前の僕らは胸を痛めて「いとしのエリー」なんて聞いてた』という歌詞があります。この曲リリースから10年経ったときはなんだか感慨深い気分になりました。

そしてリリースから10年後の2004年にカゴメ「野菜生活Soft」CMソングに起用され、収録されているアルバム「LIFE」が再ヒットしました。

小沢さんの楽曲は色あせず、発売から数年経ってタイアップが付くことも珍しくないですよね。

「カローラIIにのって」

1995年1月1日には「カローラIIにのって」がリリースされます。前年からトヨタ自動車のカローラIIのCMソングとして使われていたのですが一般発売される予定はなかったそうです。

ですが問い合わせが殺到し、人気となったため急遽リリースされました。1曲のみのCDだったの500円だったのを覚えています(買いました)。

オリコン最高位は2位で小沢さん最大のヒット曲となったのですが、作詞作曲に小沢さんが関与していない初の作品です。アルバムには収録されていませんが、ライブアルバムには収録されています。

「強い気持ち・強い愛/それはちょっと」

1995年2月には両A面シングル「強い気持ち・強い愛 / それはちょっと」をリリース。どちらも筒美京平さんとの共作になっていて、「筒美京平ソング・ブック」と書かれています。

オリジナルアルバムには収録されておらず、ベスト盤のみ収録されています。

元々TBS系ドラマ『部屋においでよ』の主題歌だった「それはちょっと」が表題曲の予定だったのですが、「強い気持ち・強い愛」の方に愛着が出てしまい、直前で変更したそうです。

「強い気持ち・強い愛」は当時タイアップが付いていませんでしたがその後、フジテレビ系『FNS27時間テレビフェスティバル!』(『FNS27時間テレビ30』)テーマソング、サントリー「金麦」CMソングそして、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の劇中歌になりました。

「痛快ウキウキ通り」

1995年12月には「痛快ウキウキ通り」をリリース。元々、秋元康さんから依頼され、とんねるずに楽曲提供するための曲を作っていた時に生まれた曲。

Wham!の「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ(原題: "Wake Me Up Before You Go-Go")」をイメージして作っていたら「ウキウキ」というフレーズが気に入り、自分の楽曲にしたのだとか。そして結局とんねるずには楽曲提供していません。とんねるず用の楽曲だったらどんな歌になっていたのかもちょっと気になります。

歌いだしの歌詞は「プラダの靴がほしいの」で、時代を感じます。プラダ、流行っていましたね。

「大人になれば」

1996年9月には「大人になれば」をリリース。大関「ワンカップ大関」のCMソングで田村正和さんと共にCM出演しています。どちらもワンカップのイメージはあまりないですね。むしろワンカップがおしゃれなお酒に思えてきます。

カップリングの「球体の奏でる音楽」はインストの楽曲で3rdアルバムの表題作になっています。カップリングがアルバムの表題作になるのはなかなか珍しいのではないでしょうか。

その後、1997年からコンサート活動を休止、1998年の「春にして君を想う」をリリースした後は4年間音楽活動を休止していました。

その後少しずつ音楽活動を始めますが完全な復活とはなりませんでした。2010年に13年ぶりのコンサートツアーを行い、2017年に久しぶりのシングル「流動体について」をリリース。そこからは時々楽曲もリリースされています。これからも小沢さんのペースでいいので音楽活動を続けてほしいですね。

関連する投稿


レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム関連の復刻・配信ビジネスなどを行うD4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」にて、新規コンテンツ『トラぶるCHASER 第1話 トラブルは空から未来から(PC-9801版)』『3Dテニス(MSX版)』の配信がスタートしました。


抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

高校時代からモデル活動を始め1986年に「カネボウ・スイムウエアイメージモデル」として脚光を浴びた広田恵子さん。現在は家族で〇〇を組んで活動している・・・。


「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

NHK「おかあさんといっしょ」の人形劇コーナーとして1982年から1992年までの10年間にわたり放送され、累計2,000話以上の物語が制作された人気シリーズ『にこにこ、ぷん』が、令和の時代に新たなかたちで帰ってきます。


「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンターも務めた女優『ジュリー・ドレフュス』!!

「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンターも務めた女優『ジュリー・ドレフュス』!!

1991年3月にミステリーハンターとして登場されると出演回数8回で、出演回数ランキング33位となるジュリー・ドレフュス さん。2013年出演のドラマ「老舗旅館の女将日記」を最後にメディアで見かけなくなり気になりまとめてみました。


創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

角川アスキー総合研究所より、国内外ゲーム業界のデータ年鑑『ファミ通ゲーム白書2025』が発売されます。発売予定日は8月7日。


最新の投稿


懐かしのブリキ缶が大集合!「昭和の缶に、恋してる」レトロ缶企画展開催

懐かしのブリキ缶が大集合!「昭和の缶に、恋してる」レトロ缶企画展開催

東洋製罐グループが運営する容器文化ミュージアムは、企画展「昭和の缶に、恋してる レトロブリキ缶コレクション」を2025年12月15日から2026年2月20日まで開催します。昭和100年を記念し、お菓子や贈答品などに使われた貴重なブリキ缶を展示。缶の構造やデザイン、当時のエピソードも交え、昭和の生活文化とブリキ缶の魅力を再発見できる展示内容です。


「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

株式会社KADOKAWA Game Linkageは、ナムコットブランドのファミコンソフト『パックマン』、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』の外箱をモチーフにした「クラシックゲームブランケット」3タイトルを2026年2月16日に発売します。両面印刷で外箱の表裏デザインを忠実に再現し、A5サイズ16ページの冊子も同梱。現在、予約受付中です。


病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

日本文芸社は、「昭和100年」の節目に、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』を11月27日に発売しました。庶民文化研究家・町田忍氏監修のもと、「病院でもタバコOK」「消費税なし」「過激すぎるTV」など、令和の感覚ではありえない“自由すぎた昭和の本当の姿”を、図解と豊富な資料写真で紹介。世代を超えたコミュニケーションツールとしても楽しめる一冊です。


ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開40周年記念イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」が、聖地・清水駅前銀座商店街で12/13・14に開催決定!初日は仲村トオルさん登壇のセレモニーを実施。学ラン・セーラー服でのコスプレOKエリアや、名シーンの聖地巡礼ツアー、映画全6作の上映会など、アツすぎる内容で、あの頃の青春がブッ返る!


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。