【1997年洋楽】ハンソンって覚えてる?一発屋アーティストと唯一のヒット曲5選

【1997年洋楽】ハンソンって覚えてる?一発屋アーティストと唯一のヒット曲5選

ある一時期だけ活躍したアーティスト、一曲だけ売れたアーティストを、日本語では「一発屋」と言いますが、英語でも同じ意味で「ワンヒットワンダー(One Hit Wonder)」という言葉があります。今回は "1997年" にフォーカスして、全米でヒットした一発屋(ワンヒットワンダー)5選をご紹介します。


1997年のヒット曲から選出

全米シングルチャート(Billboard Hot 100)で、1997年年間トップ50前後にランクインした楽曲を対象とし、その中から "一発屋(ワンヒットワンダー)" と称されることの多いアーティストを選出しました。当時、アメリカで大ヒットし、日本でも聴かれた懐かしい楽曲もご紹介します。

キラメキ☆MMMBOP / ハンソン

『キラメキ☆MMMBOP(MMMBop)』は、アメリカのポップバンド、ハンソン(Hanson)のデビュー曲で、全米シングルチャートで3週連続ナンバーワン、年間チャートでは12位を記録しました。



ハンソン3兄弟は当初はインディーズとして活動しており、本曲は同名のインディーズアルバムの収録曲でした。スローテンポだったアレンジをアップビートにしたところ、これが大ヒット。世界12カ国以上でナンバーワンを獲得する、世界的ヒットとなりました。ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)や同年代のアーティストの影響を多分に受けており、ドゥーワップ風のアレンジが特徴的です。



その後は目立ったヒットはないものの、日本では、1998年に日本ゴールドディスク大賞の最優秀新人賞を受賞。また、小室哲哉とコラボ話があるなど、日本と縁のあるグループです。2022年にはアルバム、シングルをリリースしており、現在も活躍中です。

素直になれなくて / アズ・イエット feat ピーター・セテラ

『素直になれなくて(Hard To Say I'm Sorry)』は、アメリカのR&Bグループ、アズ・イエット(Az Yet)が、元シカゴ(Chicago)のピーター・セテラ(Peter Cetera)とコラボしたヒット曲で、全米シングルチャートで最高位8位、年間チャートでは19位を記録しました。



原曲は、あまりにも有名なシカゴの1982年の大ヒット曲で、当時シカゴのリードボーカルだったピーター・セテラがバックボーカルで参加しています。原曲と異なるR&B風のアレンジで、プロデュースは、本曲を収録するアルバム『アズ・イエット(Az Yet)』共々、ベイビーフェイス (Babyface)が手がけました。同じくアルバム収録曲の『ラスト・ナイト(Last Night)』も、トップ10ヒットを記録しています。



アズ・イエットは、その後は目立ったヒットはないものの、2000年代に入ってもアルバム、シングルをリリースしており、サウンドトラックへの楽曲提供も行っています。

サニー・ケイム・ホーム / ショーン・コルヴィン

『サニー・ケイム・ホーム(Sunny Came Home)』は、アメリカのフォークシンガー、ショーン・コルヴィン(Shawn Colvin)のヒット曲で、全米シングルチャートで最高位7位、年間チャートでは39位を記録しました。



本曲の詞は、ショーン・コルヴィンがアルバムのカバー用に選んだ絵画に感化されて、彼女自身が書いたものです。絵画を描いたのは、彼女の友人で画家のジュリー・スピード(Julie Speed)で、画中の女性は火のついたマッチを持っています。第40回グラミー賞では、最優秀レコード賞最優秀楽曲賞の2部門を受賞しました。



その後は目立ったヒットはないものの、2010年代に入って5作のアルバムをリリースするなど、現在も活動中です。2009年のライブアルバムは、日本人がオーナーのジャズ・クラブ「ヨシズ(Yoshi's)」での録音です。

オール・ザ・カウボーイズ・ゴーン / ポーラ・コール

『オール・ザ・カウボーイズ・ゴーン(Where Have All The Cowboys Gone?)』は、アメリカのシンガーソングライター、ポーラ・コール(Paula Cole)のヒット曲で、全米シングルチャートで最高位8位、年間チャートでは38位を記録しました。



ポーラ・コールは、1993〜1994年、ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)のツアーにボーカリストとして参加したことで注目を集めます。その後、1997年に本曲をリリースするとこれが大ヒット。第40回グラミー賞では、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞などにノミネートされ、最優秀新人賞を受賞しました。詞は、恋心から幻滅へと向かう "恋愛悲劇" を描いたものです。



その後は目立ったヒットはないものの、2017年にはシングル、2021年にはアルバムをリリースしており、現在も活躍中です。

ジャスト・ア・リトル・ビット / ジーナ G

『ジャスト・ア・リトル・ビット(Ooh Aah... Just A Little Bit)』は、オーストラリアのポップシンガー、ジーナ G(Gina G)のヒット曲で、全米シングルチャートで最高位12位、年間チャートでは41位を記録しました。



ジーナ Gは、本曲で「ユーロ・ビジョン・ソング・コンテスト」のイギリス代表を勝ち取り、本戦に出場。コンテストでは8位に終わりますが、全英シングルチャートではナンバーワンを獲得しました。アメリカでのヒットは本曲のみですが、イギリスでは『アイ・ビロング・トゥ・ユー(I Belong To You)』、『フレッシュ!(Fresh!)』もトップ10ヒットを記録しています。



その後は目立ったヒットはなく、2000年代、2010年代に活動していた時期もありましたが、現在は活動を休止している模様です。

関連する投稿


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム関連の復刻・配信ビジネスなどを行うD4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」にて、新規コンテンツ『トラぶるCHASER 第1話 トラブルは空から未来から(PC-9801版)』『3Dテニス(MSX版)』の配信がスタートしました。


抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

高校時代からモデル活動を始め1986年に「カネボウ・スイムウエアイメージモデル」として脚光を浴びた広田恵子さん。現在は家族で〇〇を組んで活動している・・・。


「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

NHK「おかあさんといっしょ」の人形劇コーナーとして1982年から1992年までの10年間にわたり放送され、累計2,000話以上の物語が制作された人気シリーズ『にこにこ、ぷん』が、令和の時代に新たなかたちで帰ってきます。


「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンターも務めた女優『ジュリー・ドレフュス』!!

「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンターも務めた女優『ジュリー・ドレフュス』!!

1991年3月にミステリーハンターとして登場されると出演回数8回で、出演回数ランキング33位となるジュリー・ドレフュス さん。2013年出演のドラマ「老舗旅館の女将日記」を最後にメディアで見かけなくなり気になりまとめてみました。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。