【プロ野球】アンチ巨人注目!あの無敵の巨人に強かった!昭和の巨人キラー投手たち

【プロ野球】アンチ巨人注目!あの無敵の巨人に強かった!昭和の巨人キラー投手たち

昭和の時代は、無敵の最強チームだった読売ジャイアンツ(巨人)。特に昭和40年代はV9を達成し、巨人の黄金期でした。その巨人を倒すべく、多くのエースが巨人に勝負を挑みますが、そのほとんどが負け越し。そんな中、アンチ巨人をスカッとさせてくれた名投手がいました。今回は、昭和に活躍した6人の "巨人キラー" をご紹介します。


平松政次(大洋)

通算成績 201勝196敗 勝率 .506
巨人戦 51勝47敗 勝率 .520

平松政次は、"カミソリシュート"の異名を取った大洋ホエールズのエース。現役時代の大半がBクラスでしたが、平松個人は200勝以上を挙げ、勝敗においても勝ち星が上回っています。



通算201勝のうち、巨人戦は51勝。実に、勝ち星の4分の1を巨人から記録しました。勝利数でも、金田正一に次ぐ歴代2位。また、巨人戦30勝以上で5割以上の成績を残した投手は史上4人だけで、その筆頭が平松です。巨人のV9時代ながら、1970年には25勝、1971年には17勝を挙げ、2年連続最多勝を記録しました。巨人の中では、ミスタージャイアンツこと長嶋茂雄と相性が良く、通算の対戦成績は、181打数35安打8本塁打26打点、打率.193と、長嶋を圧倒しています。



後述する星野仙一は、岡山県の同郷で一学年上の先輩です。高校時代はともに戦い、その後奇しくもともに巨人キラーとして活躍しました。

平松政次(大洋)

星野仙一(中日)

通算成績 146勝121敗 勝率 .547
巨人戦 35勝31敗 勝率 .530

星野仙一は、現役時代は中日ドラゴンズのエースとして、監督時代は中日・阪神・楽天で采配を振った名将として活躍した野球人です。特に、巨人のV10がかかった1974年は、先発、抑えとフル回転で活躍し、巨人のV10阻止、チームのリーグ優勝に貢献しました。個人成績も15勝9敗10セーブで、沢村賞を受賞し、初代最多セーブのタイトルを獲得しています。



"燃える男"と呼ばれ、特にONとの対決では、闘志むき出しで攻撃的なピッチングをしました。王貞治との対戦は、195打数62安打24本塁打、打率.318。長嶋茂雄とは、一年目こそ4本塁打を浴びたものの、その後は3本塁打に抑え、通算では、111打数26安打7本塁打、打率.234に抑えています。



平松同様、巨人戦30勝以上で5割以上の成績を残した4投手の一人です。

星野仙一(中日)

川口和久(広島)

通算成績 139勝135敗 勝率 .507
巨人戦 33勝31敗 勝率 .516

川口和久は、1980年代から1990年代前半にかけて、広島東洋カープの黄金時代を支えたエースです。当時広島はAクラスの常連で、1984年、1986年、1991年にリーグ優勝を果たしています。川口は制球難はあったものの奪三振が多く、最多奪三振を3度も記録。セ・リーグで初めてタイトルが制定された1991年には、初代タイトルを獲得しています。



中でも、当時最大のライバルだった巨人に強く、通算8完封は他の巨人キラーも成し得なかった記録です。(金田正一、村山実、江夏豊の完封数の方が多いが、3者とも勝敗は負け越し。)巨人を抑えて3度も優勝できたのは、巨人キラー・川口に依るところが大きいでしょう。平松、星野同様、巨人戦30勝以上で5割以上の成績を残した4投手の一人です。



1994年オフに、広島で初めてFA権を行使。奇しくも長嶋茂雄監督からのラブコールを受け、ライバルの巨人に移籍しました。そのまま現役を終え、後年、巨人で投手コーチを務めています。

川口和久(広島)

江本孟紀(阪神)

通算成績 113勝126敗 勝率 .473
巨人戦 15勝14敗 勝率 .517

江本孟紀は、元々は南海ホークスの主力投手でしたが、江夏豊との大型トレードで阪神タイガースに移籍。1976年より、阪神のエースとして活躍するようになります。移籍一年目で、リーグ最多の36試合に先発登板し、成績は15勝9敗。チームの勝率6割超え(順位は2位)に貢献します。



巨人では王貞治と相性が良く、67打数9安打3本塁打、打率.134と王を圧倒しました。王は1980年で引退。江本も、翌1981年にベンチでの発言の責任を取って、シーズン途中で引退しました。セ・リーグでの通算成績は負け越し、途中からリリーフ主体で勝ち星も少なめでしたが、巨人戦は15勝14敗と勝ち越しています。



彼特有の球種 "エモ・ボール" は当時魔球と呼ばれ、打者を翻弄しました。後年、江本は「フォークボールのすっぽ抜けで妙な落ち方をしたボールだった」と話しています。

江本孟紀(阪神)

小林繁(阪神)

通算成績 139勝95敗 勝率 .594
巨人戦 13勝15敗 勝率 .464

小林繁は、元々は巨人の選手で、1977年には沢村賞を受賞し、最優秀投手のタイトルを獲得するなど、巨人のエースとして活躍していました。しかし1978年オフ、江川事件 "空白の一日" で、阪神タイガースに電撃移籍します。



移籍一年目の1979年は、巨人に対して闘志をむき出しにし、なんと8勝0敗で巨人を圧倒しました。最終的には22勝9敗で、二度目の沢村賞と最優秀投手に加え、最多勝利のタイトルまで獲得しています。



しかし、翌年以降は、巨人に対する闘志がなくなり、5勝15敗と大敗。若手が台頭し、別チームのように感じられたからだと、のちに小林は述懐しています。毎年二桁勝利を挙げ阪神のエースとして活躍しますが、1983年オフ、31歳の若さで引退しました。

小林繁(阪神)

安田猛(ヤクルト)

通算成績 93勝80敗 勝率 .538
巨人戦 16勝20敗 勝率 .444

安田猛は、アトムズ時代から10年間活躍したヤクルトのエースです。巨人戦に強かったというよりは、全盛期の王貞治との対戦で好成績を残しており、126打数32安打10本塁打、打率.254に抑えています。しかし、ヤクルトは打線が弱く、特に1973年は最優秀防御率のタイトルを獲得するも、巨人戦には一度も勝てずじまい。安田のシーズン成績も10勝12敗で負け越しています。



因みに1977年、王が756号本塁打の世界新記録を達成した翌日、757号を放ったのは安田からです。1978年には開幕投手に起用され、15勝をあげるなどチームの初優勝に貢献しました。

安田猛(ヤクルト)

平成では・・・

平成に入ると、新たな巨人キラーが登場。横浜大洋ホエールズの野村弘樹が25勝17敗。ヤクルトスワローズの川崎憲次郎が29勝24敗。中日ドラゴンズの今中慎二が25勝20敗と活躍しました。また異色なところでは、広島東洋カープの山内泰幸が入団一年目の1995年から1997年にかけて、巨人戦10連勝の快挙を果たしています。



最後に、巨人戦30勝以上で5割以上の成績を残した4投手の残る一人は、今も現役、ヤクルトスワローズの石川雅規です。2022年シーズン終了時点で、奇しくも川口と同じ33勝31敗。今後も目が離せません。

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