「必殺仕事人」のコンセプトを現代に投影したドラマ「ハングマン」、 彼らは何をしたかったのか。

「必殺仕事人」のコンセプトを現代に投影したドラマ「ハングマン」、 彼らは何をしたかったのか。

その昔テレビドラマで人気を博した「ハングマン」。一見刑事物のようなのですが、実はそうじゃないという摩訶不思議なドラマでした。悪人を罰するという勧善懲悪で、言わば最後にスカッとできる内容。「ハングマン」が悪人たちに制裁を加えるというものなのですが、逮捕する訳でなく殺害する訳でもないんですよ。実際に「ハングマン」は何をしたかったのでしょうか。今回は、「ハングマン」についての解説をします。


社会に蔓延る悪人を裁く「ハングマン」

「ハングマン」取りまとまる首領となるのが「ゴッド」。その「ゴッド」の指令により、法の目を掻い潜って悪事を続ける悪人たちを、コードネームを持った「ハングマン」が制裁を加えるドラマになっています。

当時、朝日放送によって制作された人気時代劇必殺シリーズ、「必殺仕事人」のコンセプトをそのまま現代に持ってきたような内容になっています。必殺シリーズと同様に「ハングマン」のストーリーにも、時代にマッチした社会風刺や世相が数多く盛り込まれていました。

制裁の方法

劇中に行われる「制裁」とは、犯罪者に対して様々な罠やトリックを仕掛け、その悪行を世間一般に公表すること。逮捕して法で裁くのではなく、悪人が利用している社会的地位を抹殺するという手法をとっています。

必殺シリーズのコンセプトをそのまま現代に持ってきたということでしたが、ハングマンの場合は仕事人のように、悪人を殺害することはしません。当初はハードボイルド路線だったので、レギュラーの殉職退場なども描かれていました。しかし、シリーズを追うにつれて、何故かコメディ要素が増加していきます。

悪人の社会的地位を抹殺するとはいいながら、あんな脅かしの中で引き出した証言には、証拠能力があるのでしょうか。警察に連行されても、極限の中で出た証言だけなら証拠不十分だったりして。そんなこと考えたら、ドラマが楽しめませんね。

1年間にわたる人気番組に

1980年11月、テレビ朝日系の金曜夜21時枠で「ザ・ハングマン 燃える事件簿」が放映開始されます。当初では2クールのみの予定でしたが、想像以上に好評だったため、更に2クールが延長されました。結局は1年間にわたる人気番組になったのです。

ドラマの放映が終わった以降も、金曜夜21時枠において1987年9月まで、計7作が製作されています。更にシリーズ中でも、スペシャル版として過去のハングマンがゲスト出演するといったクロスオーバー作品も制作されました。

ハングマンのメンバー

ハングマンとして登場するメンバーは、いずれも様々な事情で組織を追われた元警察官でした。ハングマンになることで巨額の報酬が手にできるのですが、その引き換えとなる代償は相当なものなんです。まずは顔を整形し指紋と戸籍を抹消、その上他人と接点を持つことを禁じられます。

そんな状況でメンバーになるのですが、それぞれ特技を持ちコードネームで呼ばれます。連絡の際は、トランシーバーだけでなく腕時計型通信機で取り合うことも、この辺は時代を感じますね。

作品のところどころにおいて、メンバーについての描写がサイドストーリー的に描写されています。ハングマンのメンバーに加入するに至った経緯など、物語に深く絡み付く展開となっています。

アジト

ハングマンのアジトには、本部と支部がありました。ゴッドがハングマンたちに直接指示をするのが本部で、ハングマンたちが普段使いできる場合で、溜まり場のようにしているのが支部になっています。

第13話までに設定されていた支部は、豪華な一戸建てでした。しかし第26話からは、本部がとても暗い雰囲気に改装され、なんとメンバーの位牌が置かれるようになったのです。支部は目立たないためという理由で、ゴッドが用意した団地になりました。ハングマンたちが、団地を頻繁に出入りする方が目立ちそうですね。

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