宮本 (みやもと)
新陽会組員で、梶雪人が追っている元田代組の幹部。苅部耕二の兄貴分だった。義理堅くどこまでも筋を通そうとする性格で、その男気から舎弟からの信頼も厚い。田代組の組長が襲撃されて植物状態になってしまったのは、自分のせいだと責任を感じている。
佐江 (さえ)
新宿署の刑事。暴力団担当で、新宿界隈の暴力団やその組員に精通している。刑事でありながら新陽会の宮本とは心が通じ合うものがあると感じている。正義感が強く、梶雪人の話を聞いて事件の真相解明に協力する。
藤田 杏 (ふじた あん)
女子高生。本気で打ち込めるものがなく、毎日を漠然と過ごしている。ぼったくりバーのバイトをしていて梶雪人に声をかける。雪人に惹かれて捜査に協力するが、人質に取られて事件に巻き込まれる。
新島 (にいじま)
5歳の時に育児放棄に遭い、妹の遺体を食べながら生き延びていたところを保護され秋田の養護施設で暮らす。その養護施設で苅部耕二とその姉の山倉玉緒に出会う。幼少の頃の悲惨な体験のためかほとんど感情がなく、人に言われるまま次々と殺人に手を染めていく。
近松 (ちかまつ)
新陽会の幹部。元田代組で宮本の弟分だった。頭の回転が速いことを宮本に見出されて以来、経済ヤクザとしてのし上がってきた。金と力を持つことには半ば成功したが、やり方が卑怯極まりないために人望はほとんどない。宮本に対して、異常なまでの執着心を持つ。
マンガ「雪人 YUKITO」の見どころ
女体を描かせると非常に美しく、エロいと定評のあるもんでんあきこが、新宿のヤクザの世界を描きます。もんでんあきこの描くボディはリアルに均整が取れていて、女性の華奢さがしっかりと感じられるのですが、それは男性のボディの描き方にも表れていて、ただのマッチョではない、やはり均整の整った筋肉を流麗に描いています。主人公の雪人はもちろんのこと、一番のキーパーソンである宮本のかっこいいイケオジぶりはとても素敵です。
そして、ただきれいに描いているだけでなく、大沢在昌の独特の男の世界を損なわない骨太さも。原作の内容はかなり錯綜していて、人と人とのつながりが見えにくいのですが、そこはストーリーテリングにも評価の高いもんでんあきこのこと、人物関連がとても分かりやすく、ただのコミカライズというよりも、よりグレードアップした作品として読むことができます。
「エロスの種子」でもんでんあきこのファンになった方だけでなく、大沢在昌のファンの方にも、ぜひ読んでいただきたい作品です。
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