くじらママ
「OLD JACK & ROSE」の2代目ママ。先代ママのジルバからその座を受け継いだ。本名は“寺田きら子”。店では旧姓の久慈を使用。「OLD JACK & ROSE」ではおそらく最年長。
毒舌だが、エレガントな佇まいでフォローも上手い。
若い頃騙されて花売り娘から転落した過去に今も苦しむ。
マスター
「OLD JACK & ROSE」を運営する経営者で、唯一の男性従業員。お金とサービスに厳しい。ダンス教室の教師もやっており、バーのホステスのダンス指導も「有料で」行う。料理も得意。
チーママ
「OLD JACK & ROSE」のホステス。裏表のない明るいさっぱりした性格で、情に厚い和風美人。本名:真知。
エリー
「OLD JACK & ROSE」のホステス。自称:59歳。
元は良家のお嬢様だったが、結婚詐欺に遭って破産、路頭に迷っていたところをジルバに救われた。
ひなぎく
「OLD JACK & ROSE」のホステス。本名:菊子。清純派をウリとしており、料理上手。
ナマコ
「OLD JACK & ROSE」のホステス。本名:七子。捨て子だったところを、ジルバに拾われて以来、彼女を「母ちゃん」と慕う。
ジルバ
「OLD JACK & ROSE」の先代ママ。ブラジル移民から帰国して紆余曲折を経てバーを開業した伝説の女性。本名は“星ちはま”。故人。福島出身。
戦後、ふとした事からきら子と知り合う。
マンガ「その女、ジルバ」の見どころ
先に言っておきますが、「ババア」しか出てきません!
主人公のアララは40過ぎていて、デパートから倉庫に姥捨てされた人間ですが、「OLD JACK & ROSE」では最年少で「若いね」「ぴちぴちだね」と言われて最初は超アガります。
でも、このバーに来る人はそういうものを求めていない。波乱の人生を送り、人生の機微を知り、共感といたわりで寄りそい、一緒に笑い歌い踊ることを求めているのだと知って、アララの生き方は40歳にしてガラッと変わるのです。ひどい目、悲しい目に遭っても、それを笑い飛ばし自分の糧にしてしまうしたたかなパワーと、それを自慢にせず生きる姿勢に還元していくしなやかさ。タイトルの「その女、ジルバ」(映画「その男ゾルバ」のもじりですね)のジルバはすでに故人で、生きてアララとのコンタクトはありませんが、彼女の生き方が踏襲されているバーで、「人生捨てたもんじゃない」と謳歌するステキな高齢ホステスの方々との邂逅を、しばし楽しんでみませんか。
