フェミニンな雰囲気漂う黒田勇樹さんの出演作と現在を追ってみた!

フェミニンな雰囲気漂う黒田勇樹さんの出演作と現在を追ってみた!

フェミニンな雰囲気があり、印象的な俳優だった黒田勇樹さん。最近はあまりお見掛けしませんが何をしているのでしょうか。黒田勇樹さんの出演ドラマと現在をまとめました。


モデルデビューは1歳!俳優デビューは6歳!

黒田勇樹さんは子役出身で、芸能界入りしたのは1歳の時。CMや雑誌などで活動されていました。ほぼ芸歴=年齢という感じですよね。

俳優デビューしたのは1988年。大河ドラマ「武田信玄」で信玄の孫武田信勝役で出演しました。6歳の時ですね。その後もちょこちょことドラマ出演しています。1994年には「花の乱」で再び大河ドラマに出演しました。

1990年には帝国劇場で行われているミュージカル「オリバー!」で2,792人の中から選ばれ主役に。8歳で舞台デビューしたのでした。帝国劇場で主演した最年少記録なんですよ。

「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」

本格的にドラマ出演し始めたのは1994年。野島伸司さん脚本の『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』ですね。

このドラマでは前半で市立中学校に転入してきた大場誠(堂本剛さん)へのいじめを描き、中盤で誠の死、そして父親(赤井英和さん)の復讐を描いています。

黒田さんはクラスメイトの武藤 和彦を演じています。武藤は医者の息子でクラスメイトの中でもかなり裕福な家庭で育ちました。家族から成績はトップを取るように言われているのですが誠と留加(堂本光一さん)にはかなわず3位でコンプレックスを抱いていました。

ヘアスタイルはボブで中世的な見た目で気弱な性格だったため、物語の序盤ではいじめられていました。誠にいじめられているところを助けられるのですがお金で誠と友達になろうとして拒否されます。

その後、いじめのターゲットが誠にうつると、逆にいじめる側に回ります。誠に対するコンプレックスで他の生徒ができないような残虐なことを行い、誠を屋上の屋根に追い詰め、結果的に転落死させてしまいます。それでも悪びれることなく自殺に仕立て上げるなど、いじめ側に回ってからの豹変ぶりはすごかったですね。

最後はいじめのリーダー格になるのですが精神的に追い詰められ、最終回では母親をカッターで切りつけるという凶行に及んでいました。

彼がその後どうなったのか気になりますね・・・。かわいい見た目とは裏腹にかなり印象的な役どころでした。黒田さんといえばこの作品、という人も多いでしょう。

「名探偵 明智小五郎」シリーズ

1994年からは2時間サスペンスの「明智小五郎」シリーズにも出演。舞台は昭和初期で明智小五郎は陣内孝則さん。黒田さんは助手の小林芳雄少年を演じています。何度もドラマ化されている明智小五郎シリーズですが、この陣内さんのシリーズはかなり原作に忠実でした。ですが現在のところソフト化されていないので見ることはできません。

黒田さん演じる小林少年は、冒頭で乞食のような格好で必死で逃げていました。怪人二十面相に捕まったところ、明智に助けられます。去っていこうとする明智に「僕には帰る家がないんです」といい、明智は少年を連れて帰り、助手として手伝うことになります。

女装をして尾行するというシーンもありますよ。

その後、吸血カマキリ(95年)、暗黒星(96年)、吸血鬼(99年)と4作が制作されました。

この頃の黒田さんといえば中世的でかわいらしいフェミニンな雰囲気でしたが、本人はきれいな顔立ちにコンプレックスがあったそうです。見た目ばかり色々言われることが多かったのかもしれませんね。

「セカンド・チャンス」

1995年には「セカンド・チャンス」に出演します。

「人間・失格」で共演した堂本剛さん、赤井英和さんと再共演です。堂本剛さんとは兄弟役だったので、え?いいの?大丈夫??と思ってしまいました。

「セカンド・チャンス」は田中美佐子さん演じるシングルマザーの藤井春子と、赤井さん演じるシングルファザーの野田勤の出会いから結婚までを描いたホームラブコメディ。

黒田さんは春子の次男、律を演じています。律は中学1年生で、春子の代わりに火事などをこなしていました。藤井家・野田家の中で一番女性らしい感じでしたね。

心優しい性格ですが、女々しいところもあり渡(剛さん)に指摘されていました。フェミニンな感じはありますが、心は女性という訳ではなく、クラスの女子からも人気がありました。

勤の娘、君子(宮城秋菜さん)が同じ学年でクラスに転入してくると親切に接して君子の心を開くきっかけにもなりました。

普段はやさしく女性的なところもありますが、自分が決めたことには頑固で男らしい一面もある少年の役でした。

兄の誠と弟ののんちゃんはは親を「春子」と読んでいましたが律だけが「春さん」と呼んでいたのもよかったです。

「ひとつ屋根の下2」

1997年には「ひとつ屋根の下2」に出演します。

「ひとつ屋根の下」は四男二女のきょうだいの物語です。ただでさえ家族が多いですが、パート2では居候が2人増えます。

1人は松たか子さん演じる望月 実希で、もう1人が黒田さん演じる早川 真澄を演じています。東大を目指す浪人生役です。ここでも中性的な印象の役柄でした。小雪は最初外見や名前から女の子だと勘違いして「真澄ちゃん」と呼んでいました。見た目が中世的なだけでなく、おとなしい性格のため和也からはオカマ呼ばわりされることもありましたね。

ひとつ屋根の下に暮らしていましたが、もう1人の居候の松たか子さん演じる望月 実希ほどストーリーに絡むことはありませんでしたが、物語に花を添えるキャストだったのではないかと思います。

現在は何をしている?

2000年以降は2004年に映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』に出演。その後テレビ版の『仮面ライダー剣』、『仮面ライダーディケイド』にも出演しました。若手俳優の登竜門的なライダー役ですが、売れてからライダーを演じるというのは珍しいケースですよね。

そして2010年に俳優業を引退し、“ハイパーメディアフリーター”となり、メールマガジン配信やネット配信番組をしつつ、アルバイトもしていました。しばらくは俳優業を休んでいましたが、2014年に演出家のIKKANさんに誘われ舞台復帰。演劇賞を受賞し、2年間で20本もの舞台に出演します。

さらにTOKYOMXで放送されたドラマ「妖ばなし」では出演だけでなく、監督、脚本なども担当し活躍されています。

これからの黒田さんの活躍も楽しみですね。

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ドラマ 1990年代 黒田勇樹

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