「部屋においでよ」の放送時期
「部屋においでよ」」はTBS系列の金曜21時からの枠で1995年1月期に放送されました。
前に放送されていたのは「夢見る頃を過ぎても」、次に放送したのは「セカンド・チャンス」です。恋愛ドラマにホームドラマ、お仕事ドラマといろいろなドラマが放送されていた枠ですね。
残念ながらビデオ化、DVD化はされておらず、配信もされていませんので2022年現在見ることはできないです。山口さんが芸能界を引退されているのでこのあとソフト化や配信されるというのも考えにくいですね。今となっては幻の作品になってしまっています。
原作は人気漫画!
「部屋においでよ」の原作は週刊ヤングサンデーで連載されていた原秀則酸の人気漫画「部屋においでよ」です。
1990年から1994年まで連載されていました。漫画原作のドラマは連載中や連載終了後だいぶたってからドラマ化されることが多い気がしますが、このドラマは原作が終了して割とすぐ放送されたんですね。
完結してからのドラマ化ですとオリジナルストーリーなどにならないので原作ファンには安心ですよね。
単行本は全8巻。文庫版は全4巻です。
「部屋においでよ」の登場人物
「部屋においでよ」の主演は清水美沙さん。準主役は山口達也さんです。原作では男性が主人公、女性はヒロインとなっていますが、ドラマ版は逆になっていました。大人の事情ですかね。
TOKIOは1994年にデビューしているのでデビューして1年ほどで出演したドラマということになります。山口さんはこの作品が初めての準主役でした。
他には反町隆史さん、高橋克実さん、遠藤憲一さん、高畑淳子さん、筧利夫さんなども出演していました。今見てみると豪華キャストですね。
主題歌は小沢健二!

現在では、ジャニーズのタレントが出演するドラマは出演している人のグループの曲、もしくは他のグループの曲ということがほとんどですが、昔はそうではないケースも多かったです。
「部屋においでよ」も同様です。主題歌はTOKIOではなく、小沢健二さんの「それはちょっと」です。「強い気持ち・強い愛」との両A面シングルで、オリコン最高位は4位。小沢さんのCDの中で歴代2番目の売り上げの楽曲でした。
「強い気持ち強い愛」はアップテンポで力強い曲ですがm「それはちょっと」はタイトルから想像できるようなミディアムテンポで、ちょっと変わった曲調でした。
「部屋においでよ」のあらすじ
水沢文(清水さん)、はピアノ奏者。ある日、とあるパブでハイテンションな夜を過ごしました。そして次の日目を覚ますと、自分のベッドに昨日知り合った塩村ミキオ(山口さん)が寝ていました。
気まずくなる2人ですが、文の提案で一緒に住むことになります。ミキオはプロカメラマンを目指す大学生。ピアノとカメラ、それぞれの夢を追いかけている2人なのでした。
ある日ミキオが撮影旅行にでかけているとき、文は昔の恋人である一也(筧さん)と再会します。一也も元々はピアニストを目指していて、文とピアノを楽しんでいました。ですが、一也はピアニストをあきらめ、サラリーマンになります。そのことで文との距離ができ、別れてしまったのでした。
その後、ミキオはスランプに陥ってしまいます。一方、文はピアニストとしてCDデビューが決まります。夢へ近づく文と、夢に悩むミキオには微妙な距離ができてしまいました。そして文はミキオのためにもしばらく離れる決意をします。
そして文は一也が再びピアノを始めたことを知ります。ミキオとの距離ができている間に一也との距離が近づいてしまうんですね。そして一也に抱きしめられても拒めない自分に気が付きます。
ミキオは長いスランプから抜け、雑誌に写真を掲載してもらえることに。さらに作品を認められ、プロカメラマンと一緒に仕事ができるようになります。雑誌を文に見てもらおうとするのですがそれはかないませんでした。
すれ違いが続いていく二人は、お互いのために最後は別れを選びます。ドラマはハッピーエンドであってほしいものですが、昔は切ないラストのドラマも多かったですよね。
夢を追いかけていく2人が段々すれ違っていくという何とも切なく、リアルなストーリーでした。原作を忠実に再現したところも評価されていたんですよ。
台湾でもドラマ化!

「部屋においでよ」は、日本だけでなく、台湾でもドラマ化されています。放送当時も実は日本よりアジア各国で話題になっていたそうです。
台湾でドラマ化されたのは2002年。日本版から7年後ですね。「來我家吧〜Come to My place〜」というタイトルで放送されました。文はヴァレン・スーさん、ミキオはファン・ジーウェイさんが演じています。
日本でも2004年にBS日テレにて「部屋においでよ〜Come to My Place〜」というタイトルで放送されました。こちらはDVD化もされているので興味がある方はチェックしてみてください。
日本版を見ていた人なら懐かしく感じるかもしれませんね。