2015年で販売終了。さらばランエボ!その歴史を振りかえる

2015年で販売終了。さらばランエボ!その歴史を振りかえる

1992年に初代ランサーエボリューション(以下、ランエボ)が登場してから早23年。ついに2015年、その歴史に幕を下ろすこととなりました。


ランエボにとって、永遠かつ良きライバルである、スバル・インプレッサWRXと切磋琢磨することで磨かれてきたランエボに敬意を表しつつ、進化の歴史を振り返ってみました。

ランサーエボリューション/1992年9月

ランエボの歴史はここから始まりました。

ランサーエボリューションII/1994年1月

エボ2までは割と控えめな外装でした。

ランサーエボリューションIII/1995年1月

ヘッドレストから覗く"RECARO"の文字。外装もよりアグレッシブに。

ランサーエボリューションIV/1996年8月

フルモデルチェンジしたランサーに伴い、ランエボもさらに進化!

ランサーエボリューションV/1998年1月

5代目ランエボよりついに3ナンバーボディに。

ランサーエボリューションVI/1999年1月

競技用モデルであるRSにはチタンアルミ合金製タービンを採用

ランサーエボリューションは、ランサーをベースとして作り上げられたスポーツモデル。エボVIでも、競技車両のベースとして用意される「RS」と、公道ユースを前提にした「GSR」の2タイプが用意される。トレッド拡大によって広げられたボディは1770mmの3ナンバーワイドボディ。搭載されるエンジンは2Lターボ(4G63型)で280馬力を発生する。駆動方式はセンターデフ+ビスカスカップリングのフルタイム4WD。サスペンションはフロントが倒立タイプのストラット、リヤがマルチリンク方式。ミッションは5MTのみで、RSは3~5速をクロスレシオとしファイナルレシオを2種類用意する。GSRはブレンボ製ブレーキ、アクティブヨーコントロールシステム、レカロシートなども標準装備となるが、RSは機能的基本装備以外はほとんど装備されない。新デザインのバンパーを装備し、エンジン補機類や足まわりにも改良が施され、ブルー基調の内装を採用。なお、2000年1月よりターマック(舗装路)向けに性能を特化させた「トミー・マキネンエディション」が特別仕様車として追加される。

http://www.goo-net.com/catalog/MITSUBISHI/LANCER/index.html#199101

ランサー(三菱 LANCER)のカタログ・スペック情報、モデル・グレード比較 | Goo-net自動車カタログ

ランサーエボリューションVI トミ・マキネンエディション/2000年1月

通称「ランエボ6.5」

ランサーエボリューションVII/2001年2月

ランサーのモデルチェンジに伴い、またもやランエボも進化!

ランサーをベースにEVOLUTION(進化)した、高性能4WDスポーツセダンがランサーエボリューションシリーズ。7代目となるエボリューションVIIは、ベース車輌がランサーセディアに移行。4WDシステム、ブレーキングシステムを進化させ、「走る・曲がる・止まる」の運動性能をさらに向上させている。グレードは快適装備も充実するGSRと競技車輌用のベース車的な扱いとなるRSの2タイプをラインアップ。搭載されるエンジンは、実績のある2L 直4DOHCインタークーラーターボの4G63型ユニットを改良したもの。ターボチャージャーの改良、吸気抵抗の低減などが施され、クラス最強となる280ps/6500rpm・39.0kgm/3500rpmのパワーとトルクを絞りだす。トランスミッションはフロア式マニュアル5速のみ。組み合わされるサスペンションは、フロント/マクファーソンストラット・リヤ/マルチリンク式となる。駆動方式はフルタイム4WD。GSRはセンターデフの差動制限を3モードで電子制御するACD(Active Center Differential)とリヤデフの左右駆動力をコントロールするAYC(Active Yaw Control)を装着(RSはオプション)。ひとつのコンピューターにより統合制御することで、優れた加速性能や操縦安定性を実現する。ストリートモデルとなるGSRには、安全機構としてデュアルエアバッグ、旋回制動時の操縦応答性を向上させたEBD付きスポーツABS、フォースリミッター&プリテンショナー付きシートベルトを標準装備している。

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ランサーエボリューションVII GT-A/2002年2月

ランエボ初の"AT"モデル

ランサーをベースにEVOLUTION(進化)した、高性能4WDスポーツセダンがランサーエボリューションシリーズ。7代目となるエボVIIは、ベース車輌がランサーセディアに移行。4WDシステム、ブレーキングシステムを進化させ、「走る・曲がる・止まる」の運動性能をさらに向上させている。グレードは快適装備も充実するモノグレードとなるGT-Aをラインアップ。ランエボシリーズで初のオートマチックトランスミッションを搭載、ギャランVR-4で熟成を重ねたマニュアルシフト操作可能なINVECS-IIスポーツモード5A/Tにステアリングシフトスイッチを追加採用。外観は控えめな小型リアスポイラーやフロント中央にナンバー移行をし、独自の空気抵抗の低減が考慮されている。搭載されるエンジンは、実績のある2L 直4DOHCインタークーラーターボの4G63型ユニットを改良したもの。ATの特性に最適化して、ピークパワーよりも低中速域でのレスポンスを重視した272ps/6500rpm・35.0kgm/3000rpmのパワーとトルクを絞りだす。組み合わされるサスペンションは、フロント/マクファーソンストラット・リヤ/マルチリンク式となる。駆動方式はフルタイム4WD。センターデフの差動制限を3モードで電子制御するACD(アクティブセンターディファレンシャル)とリヤデフの左右駆動力をコントロールするAYC(アクティブヨーコントロールシステム)を装着。ひとつのコンピューターにより統合制御することで、優れた加速性能や操縦安定性を実現する。安全機構としてデュアルエアバッグ、旋回制動時の操縦応答性を向上させたEBD付きスポーツABS、フォースリミッター&プリテンショナー付きシートベルトを標準装備している。

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ランサーエボリューションVIII/2003年1月

MTモデルのランエボとして、最初に300万円(車両本体価格)超えのマシン

ランサーをベースに進化(EVOLUTION)した、高性能4WDスポーツセダンがランサーエボリューション。このランエボは1992年10月に発売以降、約10年間にわたって改良を積み重ねて、8代目まで進化。新形状の大型のフロントバンパー、アンダーカバー、4ドア量産セダン初のカーボン繊維強化樹脂製リヤスポイラーの採用などにより、ベース車輌がランサーセディアになった先代以上に空力性能を向上させている。エボVIIIのグレードはGSRと競技車ベースとなるRSをラインアップ。ミッションはGSRにクロス6速マニュアル、RSは6速に加え、スーパークロスギヤを標準とした5速マニュアルも選べる。搭載されるエンジンは、熟成の2L 直4DOHCインタークーラーツインスクロールターボ4G63型ユニット。280ps/6500rpm・40.0kgm/3500rpm(エボVIIより+1.0kgm)のパワーとトルクを絞りだす。駆動方式は電子制御4WDを更に進化させ、センターデフの差動制限を3モードで電子制御するACD(アクティブセンターディファレンシャル)と新開発スーパーAYC(アクティブヨーコントロールシステム)を装着。ディファレンシャル機構を遊星ギア式に変更し、リヤ左右のトルク移動量を増大、さらに優れた旋回性能やトラクション性能を実現する。RECARO社製フルバケットシートやbrembo社製(17インチ4スポット+16インチ2スポット)ディスクブレーキ、3.2kg軽量化されたENKEI社製17インチアルミなど一流のスポーツパーツを採用し組み合わせる。安全機構として、GSRにはデュアルエアバッグ、制動時の操縦応答性を向上させたEBD付きスポーツABS、全車にフォースリミッター&プリテンショナー付きシートベルト、盗難防止イモビライザーを標準装備している。

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ランサーエボリューションVIII MR/2004年2月

通称「ランエボ8.5」

ランサーエボリューションIX/2005年3月

エンジンの吸気側に連続可変バルブタイミング機構(MIVEC)を採用

ランサーエボリューションワゴン/2005年9月

ランエボ初のステーションワゴンタイプとして登場!

ランサーエボリューションIX MR・ランサーエボリューションワゴン MR/2006年8月

通称「ランエボ9.5」名機4G63型エンジンを積んだ最後のランエボ

ランサーエボリューションMIEV

もしや、これこそが未来のランエボ?

ランサーエボリューションX/2007年10月

ついに、ランエボとしての最終進化形へ

プラットフォーム、エンジン、デザインなど全てを一新した三菱「ランサーエボリューションX(テン)」。三菱のニューモデル「ギャランフォルティス」から採用した、同社セダンの新デザインアイデンティティ(逆スラントノーズ+台形グリルのフロントマスク)、エンジンフードとフロントフェンダーには、エンジンルームの熱を効率良く放出するためのエアアウトレットを設置。風洞実験を徹底的に行ったエアロパーツを組み合わせる。エンジンは、ギャランフォルティス搭載(4B11型)エンジンベースの、アルミブロックの新開発2L 直列4気筒DOHC MIVEC(吸排気連続可変バルブタイミング機構)ターボ、平成17年基準排出ガス50%低減レベルを達成するとともに、280PS/6500rpm・43.0kg・m/3500rpmの高出力を発揮する。ミッションは、新規に開発した5速マニュアルと、新開発の「ツインクラッチSST」は、6速自動マニュアルトランスミッションに2つの自動クラッチを組み合わせることで、素早い変速・加速フィーリング・優れた燃費性能を実現した(2007年11月発売予定)。バリエーションは、「GSR」と、モータースポーツのベース車として装備を簡素化した「RS」の2グレード。GSRには、245/40R18の低扁平&ワイドな大径タイヤと、12本スポークのENKEI社製18インチ鋳造アルミホイールを標準装備した。その他、BILSTEIN社製ショックアブソーバー+Eibach社製のコイルスプリング+brembo社製2ピースタイプベンチレーテッドディスクブレーキ装着「ハイパフォーマンスパッケージ」、フォグランプやメッキパーツ装着「スタイリッシュエクステリア」、「レザーコンビネーションインテリア」、BBS社製鍛造軽量アルミホイール装着のフラッグシップ「プレミアムパッケージ」を用意する。サスペンションは、従来のマクファーソンストラット式+マルチリンク式をベースに、ワイドトレッド化や18インチタイヤを含めレイアウトを一新。4輪の駆動力・制動力をそれぞれ独立にコントロールしする車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を「GSR」に搭載する。

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ランサーエボリューションX ファイナルエディション/2015年4月

さらばランエボ!これがファイナルモデル!

いかがでしたでしょうか?

これで本当にランエボの歴史は潰えてしまうのでしょうか?

いえ、メーカーは必ず、ユーザーの熱い声に応えてくれるはずです。

こうしてランエボの歴史を振り返ってみると、たゆまぬ進化を重ねてきた歴代のランエボとそれを支えてきた開発スタッフの方々に、感謝の気持ちを伝えずにはいられませんよね。

いつかランエボが復活することを強く願うばかりです。ありがとう!ランエボ!

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