ゴーディー役のウィル・ウィートン

まずは主役のゴーディーを演じたウィル・ウィートンからご紹介します。
生年月日:1972年7月29日
出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州バーバンク
デビュー:1981年テレビ映画「ロングウエイ・ホーム」
1986年に主演した「スタンド・バイ・ミー」で大ブレイク。
列車に轢かれて野ざらしになっているという死体探しに出かけた、4人の少年たちのひと夏の冒険を描いた映画「スタンド・バイ・ミー」。
主役のゴーディは、父親が溺愛していた優等生の兄が亡くなってから、家で影の存在として扱われて心に深い傷を負っていました。
そして当時のウイル自身も同じような経験をしていたそうです。
『スタンド・バイ・ミー』ゴーディ役ウィル・ウィートン、自身の辛い幼少期を役に反映 /2021年5月31日 1ページ目 - セレブ&ゴシップ - ニュース - クランクイン!
ウィルは当時子役として演技することを望んでいなかったにも関わらず、女優だった母親に強制されていました。
ゴーディと同じく両親のお気に入りの兄がいて、父親からは精神的虐待を受けていたそうです。
ゴーディの持つ孤独を演じるために必要な、ウィル自身の孤独をロブ・ライナー監督は見透かしていたのではないかとロングインタビューで語っていました。

その後も「新スタートレック」(1987年~1990年)に出演したり、日本ではあまり知られていませんが、映画やドラマで俳優として活躍し、現在も活動を続けています。
1999年にはアン・プリンスと結婚し、2人の継子も共にカリフォルニア州パサデナ市で暮らしています。
胸に迫るような切ない演技が心に残っていますが、当時実際に辛い思いをされていたからなのですね…。
クリス役のリバー・フェニックス

圧倒的な存在感で目を引いた、クリス役のリバー・フェニックス。
生年月日:1970年8月23日
没年:1993年10月31日
両親がカルト教団の活動家だったため、幼い頃から南アメリカを転々とする生活をしていたそうです。
1977年に帰国しカリフォルニア州に移住しましたが、家庭は貧しく妹と共に路上でパフォーマンスをし、生活費を稼いでいました。
デビュー:10歳でテレビに初出演し、広告やテレビシリーズの仕事を経て1985年に「エクスプローラー」で映画デビューします。
1986年の「スタンド・バイ・ミー」でブレイクし、1988年の「旅立ちの時」ではアカデミー助演男優賞にノミネートされて、スターダムに駆け上がりました。
1991年の「プライベートアイダホ」ではベネツィア国際映画祭の男優賞を受賞し、代表作となっています。
将来を期待されていましたが、1993年にナイトクラブの入口付近でコカインとヘロインの過剰摂取のために倒れ、搬送先の病院で心不全で死去しました。
スタンドバーミーで演じたクリスは、家庭環境の悪さから将来を悲観していましたが、頭が良いことからゴーディに進学することを勧められます。
そして猛勉強して弁護士になりますが、持ち前の正義感でケンカの仲裁をしたことで命を落としてしまいました。
クリスの死のニュースを聞いて、ゴーディが少年時代を回想する所から物語は始まります。
リバー・フェニックスの両親が所属していたカルト教団は、セックスを奨励していたため、リバー・フェニックスも4歳で童貞を喪失しています。
早すぎる性体験が自分を変にしてしまうのではないかと悩んだ時期もあり、家庭環境が悪かったクリスと重なりますよね。
幼児期の体験は、リバー・フェニックスの心に生涯暗い影を落としてしまっていたようですね。
子供は親を選べないから、辛いですよね…。
23年の短い生涯でしたが、世界中の人の心に鮮烈な印象を残して旅立ったリバー・フェニックスです。
テディ役のコリー・フェルドマン

ノルマンディーで戦った経歴の父親の影響で軍隊に憧れる粗野な少年テディ役を演じた、コリー・フェルドマン。
生年月日:1971年7月16日
出身地:カリフォルニア州ロサンジェルス
父親:ミュージシャン
母親:ウエートレス
デビュー:1979年の映画「タイム・アフター・タイム」でデビュー。
1984年「13日の金曜日・完結編」のトミー役でブレイクします。
「グーニーズ」「グレムリン」など個性的な少年を演じて話題になりました。
その後も子役として活躍しましたが、成長してからは大麻やヘロイン中毒に苦しみ、映画に出演する機会が減ってしまったそうです。
2011年のABCニュースのインタビューでハリウッド映画界における小児性愛被害について暴露し、自らも性的被害にあっていることを告白しました。
テディは戦争のトラウマで心を病んでしまった父親から虐待を受ける役どころでしたが、自身も性的被害にあっていた経験が重なってしまいますよね…。
現在は俳優兼プロデューサーとして活動しています。
バーン役のジェリー・オコンネル

少しノロマで太った少年バーン役を演じた、ジェリー・オコンネルです。
生年月日:1974年2月17日
出生地:ニューヨーク州・ニューヨーク
デビュー:10歳でスカウトされてCMデビュー。
11歳で出演した「スタンド・バイ・ミー」で一躍有名になりましたが、出演後一旦学業に戻り、ニューヨーク大学で学びフェンシングの選手になっています。
その後は俳優として映画やテレビに出演しています。
そして2004年には「ホワイト・プリンセス」の脚本とプロデュースを手掛けました。
2007年に結婚し、双子の女の子の父親となっています。
本作で、いじられキャラのぽっちゃり少年バーンを演じたジェリーは、現在、人気トーク番組『The Talk(原題)』の共同司会を務めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9cbf6b224e1079710631a6be7d34e6e3b91bd80『スタンド・バイ・ミー』ウィル・ウィートン、当時虐待に気付けなかったことを謝罪されて感激(クランクイン!) - Yahoo!ニュース
ウィル・ウィートンと共に人気トーク番組「TheTalk」で共同司会を務めていました。
そして「スタンド・バイ・ミー」で共演した当時、ウィルが虐待を受けていたことに気付かなかったことを謝罪したそうです。
『スタンド・バイ・ミー』ウィル・ウィートン、当時虐待に気付けなかったことを謝罪されて感激(クランクイン!) - Yahoo!ニュース
子供の頃は虐待を受けていても、なかなか言えないものなのでしょう。
辛かった子供時代に共に過ごした仲間は、掛け替えの無い大切な存在になりますよね。
映画「スタンド・バイ・ミー」から40年近く経ちますが、いつまでも色褪せない理由がわかります。
今回は「スタンド・バイ・ミーに出演した4人の子役の現在は?キャラも役柄を反映していた」についてご紹介しました。