井浦新プロフィール

若い頃からファッションが大好きで、ファッション雑誌を読みあさりお気に入りの洋服屋に通いつめていたという”井浦新”さん。
そのショップの知り合いに頼まれインディーズブランドのファッションショーにモデルとして参加したところをスカウトされたそうです。
もともと音楽や映画が好きでDJ活動くらいはしていたものの、芸能界に入るとは夢にも思っていなかった新さんは「詐欺?」と疑っていたそうですが、「好きな雑誌に出られたら記念になるな!」くらいの気持ちで事務所へ連絡。
デビュー当時は本名の”井浦新”で活動し、後に”ARATA”を芸名として名だたるファッション雑誌の表紙を飾り、パリ・コレクション、東京コレクションなどでトップモデルとして活躍されました。
1999年公開の映画「ワンダフルライフ」で俳優デビュー。
以降、メジャー作品から単館系の作品までジャンルを問わず出演され、今や映画・ドラマに無くてはならない実力派俳優の地位を確立されています。
2009年 一般人女性と結婚
一般人女性といっても、、、そんじょそこらの一般人ではないようです。
ある大物政治家の娘さんだという話しです。
結婚の決め手は、新さんが苦手なゴキブリを交際中の奥さまが一瞬で退治してくれた時に「「この人なら一緒に生活出来る」と思ったと、「A-Studio」出演時に語られていました。
又、奥さまからは「90%が優しさでできている」というコメントが届くほど愛妻家のようです。
現在は2児のパパですが、
「特別なことはしていないですよ。公園に行って遊んだり、子どもに向き合うべきことは全部やっている普通の父親だし、普通でありたいと思っています。子どもにもできるであろう趣味を一緒に共有して一緒に遊ぶことで、子どもの感性を知ったり、逆に自分も子どもにしかない感性を教わったりしています」(新さん談)
普通のパパとして「家族とは一緒にいるだけでも幸せ」だそうです。
「イケオジ俳優」にランクインされる年齢になられ魅力が増している新さんですが、お若い頃のモデル時代がこれまた格好いいんですよね。
井浦新 カッコいいモデル時代「ARATA」 パリコレ出演も!
いやぁ~こういう佇まいの新さんを見ると、やっぱりモデルさんだったんだなと実感しますね。格好いい!!
”井浦新”さんは東京経済大学在学中の19歳の時、スカウトされモデルとしてデビュー。
本名の”井浦新”でデビュー後 「ARATA」に改名しトップクラスのモデルとして活躍されていました。
井浦新 - Wikipedia
新さんが20代のころに影響を受けたのがベルギーのデザイナー達「W<」「メゾン・マルタン・マルジェラ(Maison Martin Margiela)」「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」
「デザイナーズブランドってこんなに面白いことをやるんだ、自由だな」(新さん談)
と興味を持ちパリコレのシーズン中に単身パリへ!
ご自身のフォトブックを手に飛び込みでオーディションを受け、唯一「W<」が新さんに興味を持ちショーに出演出来たそうです。
これが”ARATA”のパリコレデビューになります。
183㎝の高身長に端正なお顔の”ARATA” ランウェイで歩く姿はさぞかしサマになっていた事でしょうね。
何より洋服が大好きなところがモデルさんにピッタリです。
本当に勢いだけですね、完全に初期衝動のみです(笑)。僕は洋服作りもモデルもDJも、本当に全部が初期衝動なんですよ。役者だけですね、人との出会いがキッカケになって、今も継続してやっているのは。(新さん談)
1998年11月 独自ブランド「REVOLVER(リボルバー)」をオープン
1998年11月 元モデルのkiri(奥山季里)さんとファッションブランド「リボルバー」を設立。
kiriさんが知人にTシャツを作って欲しいと頼まれたことが「リボルバー」の始まりだそうです。
Tシャツやトレーナー、ポロシャツなどのアイテムを展開し、ベイプ(BAPE)などとともに裏原系(裏原宿ファッション)ブランドの代表格でした。
一時は「年商6億円」という時期もあったようですが、2000年代後半から売り上げが落ち、2008年に倒産。(負債額は1億4千万円ほどだったとのこと)
裏原系ファッションの衰退と共に多くのブランドが姿を消しています。
ARATA(井浦新さん)は2007年リボルバーから独立し、自身のブランドを立ち上げられています。
モデルデビューから3年 映画「ワンダフルライフ」で俳優デビュー
当時すでに人気モデルとして華々しい活躍をしていた”ARATA” その写真集を目にした是枝裕和監督から出演のオファーが舞い込みオーディションを受ける事に。
ちょうどモデルを卒業してブランドに専念しようと考えていた新さんは「思い出作りにやってみようかな。」くらいの気持ちで出演を決められたそうです。
そんな軽い気持ちだった新さんですが、演技力が高く評価され「高崎映画祭」において「最優秀新人男優賞」を獲得されています。
「芝居をしなくていい」という是枝監督の言葉を信じてデビュー作で見事に主演を演じた”ARATA”
初めての貴重な経験に楽しさを感じたものの、共演した”寺島進”さんや”内藤剛志”さんといった叩き上げの役者の方々を前に自分のようなものが簡単に「役者を名乗ってはいけない!」という思いが溢れてきたそうです。
ちゃんと演技の世界でやっていけるのかを確かめる為にしばらく、納得のいく作品だけに出演されていました。
映画「ピンポン」(2002年公開)スマイル役で注目を浴びる
1999年「シェイディーグローブ」2001年「DISTANCE」と2本の映画に出演した後、
卓球に懸ける男子高校生の青春を描いた「ピンポン」が大ヒット。
新さんは、感情表現が苦手で無表情だが根は優しいスマイル役を演じ「メガネ男子」として一気に注目を浴びます。
が、世間からの注目とは裏腹に「ピンポン」という言葉がNGワードになる程 新さんの心は疲れてしまいます。
もともと役者志望だったわけではない新さんが色々な経験、チャレンジをする中で「これって本当に自分がやりたかったことなのか?やっぱり自分が来るところじゃなかったなぁ」という気持ちから「ピンポン」以降数年間 俳優業をお休みされました。
当然オファーはかなりあったのですが全て断って、洋服作りに専念されていたそうです。
越川道夫監督からの熱烈オファーで映画「青い車」(2004年公開)に主演し再び役者の道へ!
最初はいつものように断っていたそうですが、あまりの熱心さに「数年間 活動していない僕をこんなに求めてくれる人たちは、どんな方なんだろうと興味が湧いて会うことにしたんです。」(新さん談)
以降、数々の映画に出演し変幻自在に色々な役を演じられています。
巨匠 若松孝二監督との出会い、そしてARATAから井浦新へ
デビュー作での「是枝裕和監督」そして「若松孝二監督」との出会いが自分の人生においての分岐点だと語っておられる新さん、2008年 初めて自ら望んでオーディションを受けたのが若松監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」です。
以降、晩年の若松監督の作品すべてに出演し「若松監督の秘蔵っ子」とも称されています。
僕の人生を変えてしまうくらいの経験をさせていただきました。
「雑用でもなんでもいいので若松監督の現場に関わらせてほしい」と監督の事務所に直談判したという新さん。
そこまで惚れ込んだ若松監督からは、毎作 怒鳴られて怒鳴られての繰り返しだったそうですが、「慣れるな」「知ったかぶるな」という監督の言葉が「お守り」になっていると。
“ARATA”から本名の“井浦新”へ改名~意外なオチ
2012年公開の映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」で主演・三島由紀夫役を演じた新さん。
その頃の芸名はまだ”ARATA”だったのですが、日本に対するこだわりが強い作品だった為 エンドロールで“ARATA”というアルファベット表記が出ることに違和感があるのでは?と考えた新さんから若松監督に改名を申し出たそうです。
ところが、、、
映画が完成し試写を観ると、エンドロールにしっかり漢字表記の「井浦新」が流れているものの、エンディングの曲が海外の歌だったそうです(笑)
「ARATAで良かったや~~ん!」って感じですね。
こうした経緯でARATA→井浦新になられたわけですが、”ARATA”と”井浦新”が同一人物だと思われていない方が結構おられるようです。
そして、
「君はもっと色んなことをやりなさい。仕事なんか選んじゃいけない。カッコつけちゃダメ。何でもやりなさい。」
という若松監督からの言葉を心の支えに映画のみならずドラマでも活躍されています。
本当に色んなドラマで、色んな顔の新さんを観ますよね。
最近ではドラマ「最愛」の加瀬さんにキュンキュンした人が続出でした。
ドラマ「最愛」では、”吉高由里子”さん演じる 主人公・梨央を献身的に支える弁護士役を演じ、リアルな信頼関係が垣間見られましたが、それもそのはず2008年に公開された吉高さん初主演映画「蛇にピアス」で共演されていました。
R-15指定で過激なシーンが多いこの作品でまだ「ARATA」だった新さんが演じたのは、数多くのピアスで埋め尽くされた顔を持つサディスティックな彫り師・シバ役。
なんとも特異な風貌で過激なシーンを演じる”ARATA”
新さんの出演作品を観てみると、ホント!振り幅の広さにビックリです。
2007年 「ELNEST CREATIVE ACTIVITY(エルネスト)」設立
中学生まではサッカー少年でサッカーしか興味がなかった新さんですが、高校生になってからファッションに興味を持ち始めます。
雑誌から情報を集めて古着屋巡りをするのが楽しかった10代、同時にパンク、ファンク、ロカビリー、サイコビリー、ハードコアなどの音楽からも洋服を勉強していかれたそうです。
モデルのお仕事を始められてからはデザイナーズブランドの洋服に触れる機会が増え、洋服の新しい楽しみ方が出来るようになったと語られています。
そして、自身の経験を落とし込み機能を追求した「エルネスト」を設立。
新さんはファッションに関して学校で学ばれた経験はなく、ファッションという世界への初期衝動のみで洋服作りを始められ、作り続けて行く中で「自分が作ったものが、誰かの機能面でフォローできたら違う喜びがあるな」と気づかれたそうです。
20代後半の頃から「旅」が趣味の新さん。旅に出かける機能的な日常着を作りたいという新さんの思いが「エルネスト」に反映されています。
ELNEST ONLINE
井浦新 圧倒的趣味人<あくなき探究心>
「井浦新 趣味」と検索すると様々な趣味がヒットします。
旅、カメラ、登山、美術、音楽・・・その数もですが、熱量が半端ないです。
特に「旅」は趣味の域を超え「息を吸うように旅をしています。(新さん談)」と、生活に馴染んでおられるそうです。
新さんのInstagramを開けると、あちこちの風景がカメラに収められていて、「エッ!もうここに飛んでる?!」とビックリする事も。
Login 窶「 Instagram
そして、新さんの傍らにはいつも「カメラ」があるようで、旅先の風景以外にも撮影現場や何気ない日常の風景が素敵にアップされています。
旅好きのご両親に育てられたことで気軽に旅に出られる土台が培われ、自分の知りたいことや見たいことへの探究心が新さんを旅へと誘(いざな)うようです。
僕の中で旅というのは、日常生活の活力をもらえるもので、大人になってからは、なおさらです。自分の活動にも直結するものでもあり、モノ作りと芝居、自分の仕事の両方に活きています。(新さん談)
昨年 「A-Studio+」に出演された新さん、土偶の魅力について熱く語っておられました。
特に縄文時代のものを語られる時は興奮気味で、その「縄文愛」が凄いです。
興味の対象にのめり込んで行く新さんですが、手当たり次第のように見えて実は根っこで繋がっていると。
その根っこの一つが「縄文文化」だそうです。
そのあたりの事もInstagramで垣間見ることができますよ。
井浦新 最新出演作
<映画>ニワトリ☆フェニックス
2022年4月15日(金) ~公開
キャスト:井浦新、成田凌、紗羅マリー、LiLiCo 他
2 人の青年(草太と楽人)が、いるはずもない火の鳥を探す旅の物語。
2018年3月に公開された「ニワトリ★スター」が続編ではなく、新に生まれ変わって全国公開されました。
映画館での上映は終了していますが、一部これからセカンド上映される地域があります。又、「U-NEXT」にて独占配信中です!
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<映画>こちらあみ子
2022年7月8日(金)~公開
キャスト:大沢一菜、井浦新、尾野真千子 他
純粋だけど少し風変わりな小学生「あみこ」の行動が周囲を次第に変えていく物語で、新さんは「あみこ」のお父さん役を演じておられます。
<配信ドラマ>First Love 初恋
2022年11月24日(木)~Netflixにて配信
キャスト:満島ひかり、佐藤健、夏帆、向井理、井浦新、小泉今日子 他
脚本・監督を務める”寒竹ゆり”さんが”宇多田ヒカル”さんの楽曲「First Love」「初恋」からひらめき、悲運の末に別々の道を歩む主人公2人の20年にわたる物語。
新さんは、物語の鍵を握る”昭比古”役を演じておられます。
<映画>TOKYO COWBOY(東京カウボーイ)
詳細は不明ですが、新さんのInstagramによると5月初旬からアメリカで映画を撮影されていたようです。
6月に入ると日本でも撮影されクランクアップしましたが、どんな映画なのか楽しみです。
新さんが6月28日 Instagramで「次の役でショートにしました!」とイメチェンを報告。
次々と作品が公開され控えている作品もある中、もう次の作品へ入られるようです。
情報解禁が待ち遠しいですね。
自分から動くと決めた、その気持ちを信じたい。 by井浦新
モデルから俳優へ、ARATAから井浦新へと常に前へと突き進んで来られた新さん。
興味を持つと何事も深掘りして自分の足で動いて探し当てて来られたこと、それら全てが今の役者・井浦新を魅力的にしているんだと感じます。
(好きな事を話しだすと話しが長い!と身内の方から苦情があるようですが・・・笑)
これからも新さんが映画やドラマでどんなお顔を観せ、どんな風に魅せてもらえるのか楽しみです。
インスタも素敵なので是非!!!