『ハイドライド』とは?
1984年「から」発売された、国産のアクションロールプレイングゲームです。
「から」というのは、当時、日本にはたくさんの種類のパソコンが発売されていたためです。そのハードに合わせて、たくさんの移植作が制作されたのです。
ちなみに当時はパソコンではなく、マイコンと呼ばれていました。
さらに言うなら現在は「アクション」ロールプレイングと呼ばれるのが一般的ですが、『ハイドライド』は当時「アクティブ」ロールプレイングとうたっていました。
『ハイドライド』の歴史を簡単に

たくさんの移植作が制作されたタイトルなので、その歴史を簡単ですが紹介します。
T&E SOFTのプログラマーであった内藤時浩氏を中心にして制作され、1984年にPC-8800シリーズでまずは発売されました。
PC-8800はNECのパソコンで、通称ハチハチ。
その人気を受けて、1985年にはシャープのX1シリーズ版、富士通のFM-7シリーズ版、MSX版等のたくさんの移植版が発売されました。
1986年には『ハイドライド スペシャル』という名前でファミコン版が発売。魔法などの新しい要素が加えられました(正確には『ハイドライド2』の要素だった)。
他、1999年にはオリジナルのPC-8800シリーズ版とアレンジ版を含めたWindows95/98版が発売。
以降、プロジェクトEGGから「各ハード版に忠実なWindows移植版」が配信されています。
あらすじ
「各ハード版に忠実」とは?
プロジェクトEGGは、Windows上でエミュレートし、かつてのテレビゲームやパソコンゲームを復刻してダウンロード販売を行っている会員制のサービスです。
現在はゲーム音楽の配信も行っています。
最大の特徴は、当時のゲームをそのまま復刻していること、つまり当時の「各ハード版に忠実」なのです。
今回のタイトルは『ハイドライド』ですが、まずは最初に発売されたPC-8800シリーズ版を見てみましょう。
そしてこちらが、画像能力がまったく違うMSXで発売されたものです。
これが現在、どちらもWindowsでプレイできるというのが「各ハードに忠実」ということなのです。
これが今回発売されるX1版『ハイドライド』だ!
今回、2月8日にプロジェクトEGGから配信されるのはX1版です。
大きく違うのは、隣のマップへの切り替えシステム。他の機種では「画面の端」まで行かないと隣のマップが表示されませんでしたが、X1版ではシームレスで表示されていくのです!
これが、そのX1版です。
まったく違うシステムですね!
値段は今なら330円!
『ハイドライド』X1版はプロジェクトEGGのホームページでご購入ください。
ちなみに現在(2/12)では価格550円が割引されて330円。ついつい会員登録してしまいそう…。
特典は残念ながらありませんが、動作環境は
Windows8.1(Modern UIモード・WindowsRT8.1を除く)
Windows10(Windows10 Mobile、Windows10 IoTを除く)
そして
Windows11(ARMを除く)
となっています。
最新2022年のWindows11で、1985年つまり37年前のゲームを懐かしく楽しむ。
これぞミドルエッジ世代の贅沢かもしれませんね!