千葉真一主演の「ドーベルマン刑事」を覚えていますか?

千葉真一主演の「ドーベルマン刑事」を覚えていますか?

キャッチコピーは「事件のヤマを追ってきたんじゃない!都会に焼き殺された女へのちょっとした感傷バラードのつもりさ・・・」。原作、武論尊の漫画「ドーベルマン刑事」を千葉真一主演で映画化したものです。


深作欣二と11年ぶりのタッグ

千葉真一の初主演映画を手掛けたのが深作欣二です。それから二人は17作品を制作し、
ヒットを連発します。

しかし、深作作品の空手・拳法アクションから卒業しようとした千葉真一。
この「ドーベルマン刑事」は、1966年の「カミカゼ野郎 真昼の決斗」以来となる深作
作品でした。

深作作品には欠かせない存在だった千葉真一にとって、深作欣二はかけがえのない師匠
であり盟友でした。11年ぶりにタッグを組んだ二人は、この映画で新しいアクション挑
んでいます。

「ドーベルマン刑事」原作は

原作は、武論尊の漫画です。
「週刊少年ジャンプ」に1975年39号から1979年48号まで連載され、ジャンプコミックス
の単行本は全29巻となっています。

1977年に映画化(主人公は、千葉真一)、1980年にテレビドラマ化(主人公は、黒沢敏男
)され、1996年にはオリジナルビデオ(主人公は、竹内力)も作成されています。

ストーリーは、凶悪犯罪専門の警視庁特別犯罪課、通称“特犯課”に所属する加納錠治が、
凶悪犯罪者を毎回のように射殺していく刑事ものです。
加納の所属する特犯課は、加納の上司である西谷警視との2名。
この特犯課は、凶悪犯罪専門ですが、特にその任務は危険かつ重大な責任をおうもので、
現存する各課が敬遠する事件を担当するというもの。


千葉真一演ずる「加納錠治」とは

ドーベルマン刑事の主人公、加納錠治 22歳。

職業は、警視庁刑事部特別犯罪課(通称:特犯課、凶悪犯罪専門)の刑事。
通称、ドーベルマン。

コーヒーは、ブラックを好みます。
柔道、剣道、空手は無段。拳銃も無段。
 ※拳銃に段なんかあるのか気になるところですが、ドーベルマン刑事の1巻には、
  先のように紹介されているので、そのまま引用させてもらっています。
拳銃は、ニュースーパーブラックホークを使用。実弾は44マグナム弾。
様々な銃器の扱いに優れており、極めて高い射撃・狙撃技術を備えています。

スーパーブラックホーク

スタームルガー・ブラックホーク - Wikipedia

愛車は、ハーレーダビッドソン。
二輪だけではなく、大型や特殊も含めて車両の運転技術に長けています。

冗談や軽口をほとんど言うことはなく無愛想ですが、機動隊員やSP、自衛隊員や
原子力発電所職員など、各部署・各方面に知人や友人を数多く持っています。

凶悪犯罪者が、名士や女性、未成年者、果ては社会的弱者や障害者であっても
容赦はしない。しかし、基本的には人情に篤く男気が強いのです。
世間では「狂犬」「ドーベルマン」として畏怖されていますが、なぜか子供に
は非常に良く好かれるのでした。

映画のストーリー

「ドーベルマン」の異名、凶悪な犯罪者を許さない強固な姿勢、オートバイとマグナム44
を使用するという部分に関しては原作通りに描かれていますが、劇画になる前の主人公の
プロローグ偏として制作され、原作とは一部異なるキャラクターに設定されています。

ストーリーは、新宿で女性の焼死体が見つかります。管轄は、新宿警察署。
被害者は沖縄県石垣島出身の玉城まゆみと断定し、元暴走族の三迫長栄を逮捕しました。
そんな折、沖縄県警の刑事である加納錠治は、大城まゆみの母親の捜索願で東京へ出て
きていました。
加納は、新宿警察署捜査陣の考えに疑問を抱き、大胆な捜査で真犯人を追い詰めていく
のでした。

千葉真一も後に語っていますが、なぜか子豚をペットにしているところが気になる作品
です。

おわりに

千葉真一と言えば、アクションですね。
自分は、本人よりも先に頭に浮かぶのは、千葉真一の真似をする関根勤です。
ちょっとふざけた千葉真一が印象づけられていて、この記事を書きながら
主人公の加納錠治は、千葉真一にぴったりだと感じてしまいました。

主人公は22歳で、撮影当時の千葉真一は38歳。
年齢的に原作のままだろうが、映画の設定だろうが限界かもしれませんが、
人間的に主人公に近い俳優ではないかなと思ってしまいました。
とにかく原作が、めちゃくちゃな設定で面白いので、ぜひ観ていただきたい
作品です。

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