尾崎亜美の楽曲は、聞く人の心に入り込む

尾崎亜美の楽曲は、聞く人の心に入り込む

シンガーソングライター尾崎亜美は、数多くの楽曲を生み出し、他のアーティストへの楽曲提供もたくさんあります。尾崎亜美の曲と知らずに、聞いていたっていう人も多いことでしょう。ちょっとハスキーがかった声とおしゃれでピュアな曲は、聞く人の心に訴えかけてくるようです。


深夜に聞きたい尾崎亜美の曲

8歳でクラシック・ピアノを習い始めた尾崎亜美は、16歳頃からポップミュージックに興味を持ち、作詞作曲をするようになります。1976年に「冥想」で東芝EMIからデビュー。彼女の名前の「亜美」は、フランス語の「ami (amie)」に由来していて、「友人」を意味しています。文字は左右対称の漢字から選んだそうです。

デビューした1976年には、松任谷正隆がプロデュースしたアルバム「SHADY」を発表し、ポスト・ユーミンの最右翼と言われていました。同年に発表されたユーミン本人のアルバム「14番目の月」には、コーラスとして参加しています。尾崎亜美とユーミンは、デビュー当時から現在に至るまで40年以上の交流があり、姉妹のような関係だそうです。

デビューは「瞑想」

「瞑想」は、1976年に発表された尾崎亜美のデビュー曲です。同年の8月5日にリリースされたアルバム「SHADY」にも、収録されています。「そう そうだったかもしれない」という出だしが印象深く、ポップで都会的な雰囲気に溢れた曲です。

誰もが知ってる「オリビアを聴きながら」はまさに名曲

「オリビアを聴きながら」は、尾崎亜美が杏里に楽曲提供した曲。女性目線で見た恋の終幕を歌った失恋ソングです。タイトルにもなっているオリビアは、世界的に知られた英国人歌手・オリビア・ニュートン=ジョンの事。

杏里の楽曲制作が決まり、当時引っ越したばかりの尾崎の新居を、杏里とスタッフが訪問して打ち合わせした際、会話の中で杏里がオリビア・ニュートン=ジョンが好きという話になったことから、この楽曲が誕生したそうです。

当初、杏里が歌った時はさほどのヒットでなかったのですが、時間が経つほどに多くの歌手がカバーしていき、今ではJポップを代表するスタンダード・ナンバーに成長しました。

東京音楽祭ゴールデンカナリー賞作詞賞受賞「春の予感 -I've been mellow-」

「春の予感‐I've been mellow‐」は、1978年の資生堂春のキャンペーン・ソングに起用された楽曲です。そして、南沙織通算25枚目のシングル曲でもあります。シンガーソングライターの尾崎亜美が、楽曲提供をした初めての作品なんですよ。

作詞・作曲・編曲のすべてを尾崎が担当、南沙織が出した全シングルのA面楽曲中で、作詞・作曲・編曲のすべてを同一の作家がしたのはこの楽曲のみ。尾崎はこの曲で、東京音楽祭ゴールデンカナリー賞の作詞賞を受賞しました。

化粧品CMソングとしてヒットした「マイピュアレディ」

「マイピュアレディ」は、尾崎亜美の3枚目のシングルになります。1977年資生堂「クリスタルデュウ」のCMに採用され、イメージキャラクターは小林麻美が起用されました。

化粧品CMソングとしてヒットした曲です。尾崎亜美が一躍ブレイクするきっかけになった曲でもありますね。これが縁となって、資生堂78年春のキャンペーンソングに、「春の予感‐I've been mellow‐」が起用され、続けてのヒット曲となりました。

補作詞として意外な人が参加した「あなたの空を翔びたい」

髙橋真梨子の曲として有名な「あなたの空を翔びたい」。1978年11月に発売された曲で、髙橋真梨子が「ペドロ&カプリシャス」から離れて、ソロになって初のソロデビュー曲でした。更には、西武流通グループのイメージソングに起用されていました。

もちろんこの曲も尾崎亜美の楽曲で、作詞・作曲を手がけていますが、補作詞として藤村渉という方が参加しています。実はこの方は、当時の西武流通グループ代表の堤清二で、藤村渉はペンネームだそうです。

年末の大掃除中に閃いた「天使のウィンク」

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