『渋谷でチュッ!』とは?
OVA版『超機動伝説ダイナギガ』
今回の記事では、こちらOVA版『超機動伝説ダイナギガ』の内容を中心にお届けします。
OVA版『超機動伝説ダイナギガ』の本編動画・ストーリー
物語の舞台は近未来の20XX年、北海道の原野にある15日の講習でロボット操縦の免許が取れるというニコニコロボット教習所―――。
受講費用は無料ながら、施設は全寮制のうえ、豪華な設備が整えられ、自分専用ロボットすら支給されるという厚遇ぶりを誇ります。このニコニコロボット教習所がそこまでして受講者を集めるのには別の理由があり、それは密かに建造された巨大ロボット・ダイナギガを操縦する適応者を探すためでした。
主人公・遠野ひかりは、休みを利用してロボット操縦の免許を取得にきた高校2年生。
彼女は性格がおっとりしていて天然ボケ。客観的には、とてもロボットを操縦する素質があると思えないのですが、なぜかA級ライセンスの取得コースに配属され、クラス担任の陸奥教官にダイナギガの適応者として見込まれることに。
ひかりは同期生の泉崎奈々・宇奈月菜央・伊南村愛理・柵倉正雄と共に厳しい授業を受けるのですが、ある日、アムステルダムからやってきた転校生マリエ・ブランデレンによって、それぞれの人間関係は急展開を迎えます…
OVA版『超機動伝説ダイナギガ』の魅力とは?
オリジナルアニメとして制作されながら、どこか既製コンテンツと類似するところが多いOVA版『超機動伝説ダイナギガ』。とくにガイナックスによる人気アニメ…
『トップをねらえ!』
『新世紀エヴァンゲリオン』
こららの作品とイメージが重なるところが多いです。
ロボット操縦の教習といったシチュエーションは、まさに『トップをねらえ!』と重なるポイントで、主人公は優れた才能をもっていながら、なかなか能力を発揮できないでいるところも類似していますよね。
少し面白いのは、『新世紀エヴァンゲリオン』では惣流・アスカ・ラングレーを演じた声優・宮村優子さんがOVA版『超機動伝説ダイナギガ』にも出演しているところ。
宮村優子さんは、OVA版『超機動伝説ダイナギガ』において、途中で転校してくる外国人女子マリエ・ブランデレンを演じており、こういった役回りも『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレーと重なります。
しかし、明らかに違うのは両者のキャラクター性です。『新世紀エヴァンゲリオン』のアスカはツンデレという言葉を生み出すほどの勝ち気キャラで、当時、時折みせるデレ要素も多くの男性ファンを惹きつけました。
OVA版『超機動伝説ダイナギガ』のマリエも優等生という意味ではアスカと一緒ですが、とてもおとなしい性格をしていて、『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物で例えるのなら綾波レイといったところでしょうか。
『新世紀エヴァンゲリオン』では、両極端の女性ヒロインとして活躍したアスカとレイ。
OVA版『超機動伝説ダイナギガ』で宮村優子さんが演じたキャラクターは全く別のもので、その演じ分けといったポイントにも注目したいですね。あまりに印象が違いすぎて、そこに注目しないと『新世紀エヴァンゲリオン』のアスカと、OVA版『超機動伝説ダイナギガ』のマリエを同一人物が演じていることに気づけないと思いますよ。
『超機動伝説ダイナギガ』の関連商品
ドラマCD
『超機動伝説ダイナギガ』
OVA版『超機動伝説ダイナギガ』のまとめ
ガイナックスが生み出した人気アニメ『トップをねらえ!』『新世紀エヴァンゲリオン』とイメージが重なるOVA版『超機動伝説ダイナギガ』。しかし、パロディとして、そのことを笑いにするような描写は見当たらないため、これは意図的に寄せたというより、結果的に類似する作品になってしまったというような気がしますね。当時は絶大な人気を誇っていたコンテンツなだけに、OVA版『超機動伝説ダイナギガ』の制作に携わったスタッフも知らないうちに、それらの影響を受けていたのではないでしょうか。
どちらの作品にも出演している声優・宮村優子さんの仕事ぶりにも注目してみてほしいですね。記事内には本編動画も掲載していますので、ぜひこの機会にご覧になってみてくださいね。