【小錦八十吉】相撲人生を振り返り、「いま」を追跡してみた!

【小錦八十吉】相撲人生を振り返り、「いま」を追跡してみた!

小錦八十吉が1982年6月から歩み続けてきた相撲人生を振り返り、取り組みの様子や名勝負などをまとめつつ、「いま」を追跡し、まとめてお伝えします。


【小錦八十吉】相撲人生を振り返る

1982年6月に高砂部屋へ入門した小錦八十吉。
小錦八十吉の15年間に渡る相撲人生を振り返ってみました。

高砂部屋入門~幕内力士への歩み

小錦八十吉のプロフィールを紹介します。

・本名:小錦八十吉(こにしき やそきち)
・生年月日:1963年12月30日生(58歳/2021年11月現在)
・米国籍時代の本名:サレバ・ファウリ・アティサノエ(Saleva'a Fuauli Atisano'e)
・出身地:アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島ホノルル市
・身長:184cm
・体重:153kg
・血液型:AB型
・星座:山羊座
・愛称:サリー、コニちゃん、黒船

小錦八十吉が高砂部屋へ入門するきっかけとなったのは、当時、現役力士であった高見山からの紹介でした。

小錦八十吉は、当時の力士であった高見山関とは入門前から親交があり、憧れの力士でもありました。

入門前の小錦八十吉は、小学生の頃から大変優秀で、水泳、陸上、バスケットボールなど高い運動能力を持っている人物でした。

高見山関がホノルルへやってきたとき、相撲部屋への入門を紹介されました。

小錦八十吉は、家系が貧しいことを理由に、反対していた母親を説得して日本へ出国し、高砂部屋へ入門しました。

前相撲で土俵に上がったのは1982年7月。

同年9月場所は東序ノ口32枚目の番付で7勝0敗で優勝を果たしました。

同年11月場所では番付が西序二段56枚目となり、今場所でも7勝0敗で優勝を果たしました。

1983年1月場所の番付は西三段目56枚目へ昇進し、6勝1敗で勝ち越しました。

同年5月場所では幕下へ昇進して以来、同年9月場所までは勝ち越しを続けてきました。

ここまでの戦歴は42勝7敗という成績でした。

1983年11月場所で西十両12枚目に昇進し、1984年3月場所と5月場所で2度の優勝を果たしました。

1984年7月場所にて東前頭11枚目に昇進し、高見山関に続く外国人力士として幕内への入幕を果たしました。

このときの小錦関は身長187cm、体重が210kgでした。

幕内~大関へ昇格、そして引退

1984年7月場所で初入幕を果たし、8勝7敗で勝ち越しを決めました。

同年9月場所では、12勝3敗の好成績で準優勝となり、敢闘賞と殊勲賞の三賞も獲得されました。

9月場所では、11日目に横綱大乃国と14日目に横綱千代の富士と対戦し、ともに押し出しで勝ちを収め、2つの金星を獲得されました。

小錦の体重は200kgを超えていたので、横綱にとっては取り組みが大変だったのではと想像していました。

9月場所の好成績が評価され、11月場所では西関脇1枚目に昇進しましたが、負け越しとなり、1985年1月場所では西前頭筆頭、続く3月場所では西前頭3枚目へと番付が変わっていきました。

3月場所で勝ち越しを決めたため、5月場所では西小結1枚目となり準優勝とともに敢闘賞を獲得されました。

同年9月場所は体調不良のため全休し、続く11月場所では西前頭9枚目で11勝4敗という成績を残しました。

このときの小錦は、身長186cm、体重230kgとなっていました。

1986年1月場所の番付で再び西小結に返り咲き、3月場所では東小結1枚目で12勝3敗、準優勝とともに三賞獲得という成績を残しました。

この頃から大関昇格へ強い意識を持ち始めたのではと思われますが、1987年5月場所では東関脇1枚目で12勝3敗の成績で敢闘賞を獲得しました。

これまでの勝敗成績により1987年7月場所の番付で外国人初の大関昇格となりました。

高見山関が成し遂げられなかった大関昇格を小錦が成し遂げたというわけです。

小錦は大関昇格から約6年間、在位していましたが、怪我や病気などで勝ち越しの成績は残したものの、1993年11月場所では6勝9敗の負け越しとなり、大関から陥落しました。

1994年3月場所の番付は東前頭9枚目で8勝7敗の勝ち越しでしたが、このときの体重が285kgとなり、相撲に取り組んでも足が前に出なくなったと実感されたそうです。

それ以来、大関への昇進を目指していましたが、三役に返り咲くことがなく、1997年11月場所の中13日目に負けたことで、引退することになりました。

千秋楽までの取り組みを願い出ていたそうですが、相撲協会理事長の判断により取り組み相手の不戦勝とされたのだそうです。

このときの相撲協会規則により、今後の取組は難しいと判断されたようです。

小錦関もこの決定には素直に従って引退されました。

これまでの成績は730勝498敗95休でした。

現役引退後は、年寄株「佐ノ山」を取得し、高砂部屋付き親方として後進の指導をされていましたが、タレント業が多忙になり、相撲協会を退職されました。

【小錦八十吉】のいまを追跡!

現役引退、相撲協会退職のあとの小錦八十吉は、ミュージシャンにタレント業と毎日忙しい日々を過ごしているようです。

印象に残っている活動は、1998年の阪神・淡路大震災で被害に遭われた方への支援活動として、KONISHIKI基金を設立されました。

小錦さんは、被災地を訪問し、被害に遭われた方への支援活動を続けていました。

また、東日本大震災でも被災地を訪れ、炊き出しなどのボランティア活動も実施されました。

子どもたちにとっては、小錦さんが毎年のようにクリスマスになると訪問されるのでとても楽しみしている様子がニュースでも伝えられました。

その他にミュージシャンとしてコンサートを開催したり、数多くのテレビ番組に出演されるなどマルチに活躍されていました。

時折、ご実家へも戻らえているようで、ご本人のツイッターでは、ハワイ州オアフ島で家族を含めて、友人や知人らと楽しく過ごしている様子が投稿されています。

日本国籍に帰化していますので、日本とハワイと生活拠点を変えながら、忙しい日々を過ごされているようです。

関連するキーワード


相撲 小錦

関連する投稿


女子プロレスラーから相撲部屋の女将さんへ!二度の癌を乗り越えた【西脇充子】

女子プロレスラーから相撲部屋の女将さんへ!二度の癌を乗り越えた【西脇充子】

全日本女子プロレスの全盛期に堀田祐美子選手とのタッグチーム「ファイヤージェッツ」で活躍した西脇充子さん。引退後に経験した闘病生活や、人気力士の大関・魁皇との結婚についてまとめてみました。


曙太郎追悼!GAORA SPORTSで特別番組『GAORA名勝負集』『全日本プロレス激闘プレイバック』が放送決定!!

曙太郎追悼!GAORA SPORTSで特別番組『GAORA名勝負集』『全日本プロレス激闘プレイバック』が放送決定!!

GAORA SPORTSにて、今年4月に死去した曙太郎さんを追悼し、全日本プロレスやDRAGONGATEなどでの活躍を振り返る特別番組『追悼 曙太郎さん GAORA名勝負集』『追悼 曙太郎さん 全日本プロレス激闘プレイバック』が放送されます。


若貴、きんさんぎんさん、冬彦さん、ストⅡ…1992年(平成4年)を特集した『なつかしカタログ日本1992』が好評発売中!

若貴、きんさんぎんさん、冬彦さん、ストⅡ…1992年(平成4年)を特集した『なつかしカタログ日本1992』が好評発売中!

三栄より、1992年(平成4年)を特集した書籍『なつかしカタログ日本1992』が現在好評発売中となっています。価格は990円(税込)。


【追悼】2023年下半期、惜しくもこの世を去った著名人を振り返る

【追悼】2023年下半期、惜しくもこの世を去った著名人を振り返る

2023年下半期、今年も昭和を代表する多くのスターがお亡くなりになりました。寺沢武一さんなど、今年の下半期に亡くなった方々を振り返ります。


弟・貴乃花光司との因縁再び!?文化放送「おとなりさん」で花田虎上が放送作家に“エグい”相撲ドラマを要望!!

弟・貴乃花光司との因縁再び!?文化放送「おとなりさん」で花田虎上が放送作家に“エグい”相撲ドラマを要望!!

「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の7月5日のゲストとして、第66代横綱若乃花・花田虎上が出演しました。放送作家・鈴木おさむに“新たな相撲ドラマ”を提案したほか、弟・貴乃花光司についても言及!


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。