『ファイヤーエンブレム』とは?
『ファイヤーエムブレム』は、シュミレーションRPGという分野を確立させた草分け的な存在。戦略シミュレーションゲームとしてヒットした『ファミコンウォーズ』のシステムを基盤に、各ユニットの違いやグラフィック・能力値の違い、さらに経験値による成長といった要素を組み込んだ作品として、当時のユーザーから絶大な支持を得ました。
中世の西洋文明をベースとしたファンタジーな世界観が展開され、主人公は勇者の血統を引く王侯貴族という設定は、ほぼ全シリーズに共通した設定となっています。
第一作目は『ファイヤーエンブレム暗黒隆と光の剣』といったタイトルで発売され、その続編として、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス、ゲームキューブ、Wii、DSなど、任天堂の歴代ゲーム機でシリーズ続編が次々に製作・発売されています。
スーパーファミコン専用ソフトとしてリリースされ、初代のファミコン版をプレイしていないユーザー向けに『暗黒隆と光の剣』のダイジェスト版といえるような内容を第一部として収録。そして、その後のストーリーを描いた第二部『暗黒戦争編~紋章の謎』を中心に据えたものとなっています。
今回の記事でご紹介するのは、そのアニメとして製作されたOAV版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』。
OAV版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』
こちらのOVA版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』を中心に、その内容を振り返っていきたいと思います。
OAV版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』の本編動画・ストーリー
物語の主人公は、アリティア国の王子マルス。マルスは姉・エリスの空間移動魔法によって追手から逃れ、辺境の国ダリスへと亡命することに成功します。しかし、エリスは帝国軍の囚われの身となってしまいました。
それから2年の月日が経ったある日、タリス城が海賊どもに襲われてしまい、攻め落とされそうになってしまいます。その知らせを聞きつけたマルスとアリティア騎士団は、急いでタリス城に向かい、海賊の魔の手からダリス城を護衛するのでした。
このことをきっかけに、マルスはドルーア国や連合軍を打破し、愛する姉を取り戻すべく、とうとう立ち上がる決意を固めます…
OAV版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』の魅力とは?
主人公マルスを演じているのは、声優・緑川光さん。緑川光さんというと…
新条直樹 /『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』
流川楓 /『SLUM DUNK』
ヒイロ・ユイ /『新機動戦記ガンダムW』
このように格好いい声質を活かしたイケメン役が多い印象です。特に寡黙な少年・男性を演じることが多い気がしますね。
OAV版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』で緑川光さんが演じたマルスは、寡黙というよりは心優しい青年といったイメージ。有りがちな人物像といえば、そうなのかもしれませんが、緑川光さんが演じてきたキャリアの中では希少な人物像といえるのかもしれません。
(どちらにせよ…そのイケボは格好いいですけど…)
丁寧な言葉遣いが印象的なキャラクターなので、そんな緑川光さん演じるマルスの発言や活躍ぶりには注目したいですね。
ストーリー面においても、原作のあらすじを忠実に再現した内容となっていて原作ファンの期待を裏切りません。アニメーションの完成度も高く、作画・映像という点においても、その丁寧な仕事ぶりが充分に伺えるものとなっています。
原作ファンの内容的に期待を裏切るようなものではありませんし、むしろゲーム版を改めてプレイしたくてウズウズしてくると思います。OVA版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』は全2話と、ストーリーの序盤部分で締め括られていますので、その辺はどうしても消化不良といった感覚に陥ってしまうかもしれませんね。
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OAV版『ファイヤーエムブレム紋章の謎』のまとめ
主人公マルスを演じているのは、現在ではレジェンド声優として多くのファンに愛されている声優・緑川光さん。そのイケボぶりが堪能できるというだけでも視聴する価値はあると思います。さまざまなタイトルのキャラクターが入り乱れて白熱した戦いを繰り広げるゲーム『スマッシュブラザーズ』にも、『ファイヤーエムブレム紋章の謎』からはマルスが参上していますが、やはりその声を演じているのは緑川光さんです。
全2話の構成と、結果的には続編の制作が打ち切られてしまったのが残念でなりません。
アニメとしての完成度も高く、ゲーム版のファンの期待を裏切らないはず。記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にご覧になって、ぜひその魅力を堪能していただければと思います。