【訃報】世界の”サニー・チバ”こと千葉真一さん死去。
昭和を代表するアクションスターである俳優・千葉真一さんが19日、新型コロナウイルスによる肺炎のため千葉県木更津市内の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。82歳でした。
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千葉さんは1939年、千葉県君津市出身。1959年に東映ニューフェイス第6期としてデビューを飾り、1968年にはTBS系列で放送された「キイハンター」に出演。その華麗なアクションが話題となり、“千葉ちゃん”の愛称で一躍人気俳優の仲間入りを果たしました。そして1970年には芸能事務所「ジャパン・アクション・クラブ(JAC)」を設立、アメリカ映画で活躍するような俳優やスタントマンの育成に力を注ぎ、1991年には自身が映画「エイセス / 大空の誓い」でハリウッドへと進出。“サニー・チバ(Sonny Chiba)”の愛称で、2003年公開の映画「キル・ビル」に出演するなど、世界的なアクションスターとしての地位を確立しました。近年は、千葉さん自身の活躍に加え、長男・新田真剣佑や次男・眞栄田郷敦も俳優としてデビューし、大きな話題となっていました。
千葉真一が設立した日本が世界に誇るアクション俳優の育成機関「JAC」
アクション俳優を育成する唯一無二の芸能事務所である「ジャパン・アクション・クラブ(JAC)」。JACからは、これまでに実に多くの人材が発掘され、日本を代表する俳優を多数輩出しています。ここでは、その中から数名をピックアップしてご紹介したいと思います。
志穂美悦子
JACが初めて輩出した女優として著名な志穂美悦子。「キイハンター」を観たことがきっかけでJACの門を叩き、1974年に映画「女必殺拳」で人気アクションスターの仲間入りを果たしました。その後も「必殺女拳士」「女必殺五段拳」などの映画でアクションを披露する一方、テレビドラマ「親子ゲーム」などにも出演。このドラマでは長渕剛と共演し、後に長渕と結婚しています。

真田広之
元々は子役として、1966年に公開された千葉さんの主演映画「浪曲子守唄」でデビューを飾った真田広之。その後JACに入団し、1980年公開の映画「忍者武芸帖 百地三太夫」で映画初主演。以降「魔界転生」「里見八犬伝」「麻雀放浪記」といった話題作への出演を重ね、1993年にはテレビドラマ「高校教師」の大ヒットにより、幅広い世代からの支持を集める日本を代表する俳優へと成長していきました。21世紀に入ってからは「ラスト サムライ」などに出演し、世界進出を果たしています。

幼少期より千葉さんと親交のあった真田ですが、このたびの訃報に関して「子役の頃から、様々な事を学ばせて頂きました」「志を受け継ぎ、走り続ける事が恩返しと心得ております」「安らかにおやすみ下さい」と、コメントを発表しています。
堤真一
1984年にJACの門を叩いた堤真一。真田広之の付き人を務めた後、「天守物語」への出演をきっかけに本格的に役者の道を志すようになりました。演劇を中心に活動した後、1996年のテレビドラマ「ピュア」や、2000年のテレビドラマ「やまとなでしこ」で知名度を上げ、2005年公開の映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は大ヒットを記録。「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「舞妓Haaaan!!!」では日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、日本を代表する演技派俳優としての地位を確立しました。

このように、錚々たる面々を輩出している「ジャパン・アクション・クラブ(JAC)」。千葉さんの俳優としての遺志は、これからも後進たちによって受け継がれていくことは間違いないでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。
JAC 公式ツイッター
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