元々はコモドール64というハード向けに開発されたゲームでした。
ファミコン版は1985年2月22日に発売。
どんな内容のゲーム?
戦略性が高いという評価も聞きますし、早すぎたゲームとも聞きます。
しかし世間一般的には伝説のクソゲーと名高いこのバンゲリングベイ。
なぜそう言われるのか、その要因を探ってみることにしましょう。
コロコロコミックとのタイアップ
当時、少年に絶大なる影響力のあったコロコロコミック。
その誌上において、バンゲリングベイとのタイアップが行われたのでした。
ではその売り文句を見てみましょう。
「ゼビウスのヘリコプター版」
当時、大ヒットを記録していたシューティング界のカリスマ、namzo(namcot)のゼビウス。
そんなゼビウスの名を出されようものなら、まだピュアだったボクらはもうそれだけで期待に胸が膨らみまくっていました。
「100画面にも及ぶ広大なMAP」 「脅威の16方向スクロール」
100画面ってほんとに100画面!?東京ドーム何個分だよ!!
当時のファミコンのゲームからは創造もつかないスケール感。
そして16方向の自由なスクロール。
このキャッチコピーは新世界の幕開けの予感しかありませんでした。
「マイクに「ハドソン!」と叫ぶと何かが起こる」
こういう謎めいたミステリアスなギミックが子供達は大好きです。
当時まだ2コントローラーのマイクを使ったゲームは無かったように記憶していますので、とても斬新で秀逸なキャッチコピーだったと思いますね。
で、実際のゲームの評価はというと…
評価
“ゼビウス全方向スクロール”=ゼビウスとは似ても似つかないゲーム性
“100画面”=海が多く、似たような地形ばかりで位置も把握し辛い。
“マイクに「ハドソン!」”=対戦プレイにて使用。敵戦闘機がやってきますが、対戦プレイとはいいつつ2P側が帝国軍の操作なので、ヘリ1機だけの1P側が圧倒的に不利という。そしてファミコンには単語の認識機能はないので「ハドソン」でなくても無問題。
その他にも「パッケのガイコツなんて出てこねーじゃねーか!」、
「やっとクリアしたのに次もまた同じ面かよ!」、
「シューティングなのにショットが単発で連射も出来ねーじゃねーか!」
などなど、様々な不満が続出していました。
中には発売初日に、「このゲーム、何が面白いの?」
という内容の電話を、ハドソンの高橋名人が受けたということがあったそうです。
しかし今回色々と調べているうちに、ふと感じた疑問がありました。
本当にクソゲーなのか
一方的な意見ばかりでもアンフェアなので、素敵にポジティブな方々の声をピックアップしてみました。
これらはほんの一部ですが、心からこのゲームが好きだという方が結構いらっしゃいました。
その面白さの秘密はどういうところにあるのでしょうか。
好き勝手に分析してみました。
カミカゼアタック
自機がダメージを受けすぎて墜落する際、コントロールは乱れるけどうまく工場に突っ込むことが出来れば破壊できます。この細やかな作り込みには、おじいちゃん世代も思わず目頭が熱くなることでしょう。
操作がラジコンヘリ感覚
「当時ラジコンが流行っていた」という理由で取り入れられた斬新な操作感覚。当時ラジコンヘリは買うとクソ高かったので、それが4,900円でいつでも好きに操作できて、さらにゲームとして遊べるなんて超お買い得じゃないですかー(棒読み)
パッケージの謎ガイコツ
このゲームのパッケージに描かれた意味深なガイコツ。
どう見てもラスボス臭いのに、何面クリアしても現れる気配すらないと不評でした。
しかし我らがハドソンが、そんなチャチなパッケ詐欺を行うはずはありません。
それではご覧頂きましょう。
この「ファミコンロッキー」という漫画は、ありもしないネタをちょいちょいぶち込んでくるので、信じるか信じないかはあなた次第です。
まとめ
すいません、魅力の方はあまりお伝えできなかったようです。