「声優」という職業は今は一般的に知られていますが、ミドルエッジの読者のみなさんの青春時代はまだまだマイナーでしたよね。
でも、当時からやはりマニア(「オタク」という表現すらなかったころはこういわれてました)はいて、当然声優にも注目していました。
その中でも一番人気があったのが神谷明さんと言えるでしょう。
神谷明とは?
平成・昭和を通して活躍している声優さんのお一人。神谷さんの声を聴かずに育った人はいないといっても過言ではないでしょう。
シティハンター
また、よくテレビでネタにされる「北斗の拳」のケンシロウも神谷さんです。
北斗の拳
長年神谷さんのファンをしていた筆者は、キン肉マンの「キン肉スグル」のときはびっくりしたものです。
キン肉マン
神谷さんといえば、それまでは二枚目の主人公ばかり担当していたので、こんなギャグ作品の主役をするなんて本当に驚きました。
神谷明の二枚目主人公作品群
それでは神谷明さんの二枚目ヒーローをおさらいしてみましょう。
初主役「バビル二世」(1972年)
「バビル二世」は月曜午後7時枠、そうです、「魔法使いサリー」から始まる魔女っ子路線枠でした。バビルの前は「魔法使いチャッピー」。
筆者などは、いきなり男の子が主人公の番組で、とまどったものですが、徐々に慣れていきました。それはやはり神谷さんの声によるものが多かったのではないかと今になれば思います。
神谷さんは「魔法のマコちゃん」「ゼロテスター」のレギュラーをはじめいろいろな役を経験し、「バビル二世」が初主役です。
この役での「必殺技を叫ぶ」というパフォーマンスが確立したと言われていますがさらにかっこよくなったのが「ゲッターロボ」ですね。
流竜馬(「ゲッターロボ・ゲッターロボG」)
ゲッターロボは本編終了後の次回予告のラストがめっちゃかっこいいんです。
「次回ゲッターロボ、○○○○(タイトル)にテレビ、スイッチ、オン!」とゲッターチェンジのきめ台詞を言うんです。
この手法はゲッターが初めてだと思います。
それまでは
「次回、○○にご期待ください」
「次回、○○をお楽しみに」
だったんです。
それを「テレビ、スイッチオン!」なんて言われたら否が応でも「次回も見なきゃ!」という気持ちになっちゃいます。
ちなみにこれは神谷さんのアイディアと言われているんですよ♪
同じく、作品の名せりふを次回予告に使ったもの、そして神谷さん主役のロボットアニメがあります。
「勇者ライディーン」です。
ひびき洸(「勇者ライディーン)
ライディーンは女性ファンが多いとききます。
実際、筆者も主人公のひびき洸が好きで、この作品で神谷明さんの名前を知りました。
同じロボットアニメでもマジンガーやゲッターは東映動画(現・東映アニメーション)で、男性的なデザインでしたよね。
ライディーンはデザインがまず東映作品とは違う。
また、キャラクターも安彦良和さんによるもので、東映作品を見慣れていた筆者にはとても新鮮に映ったものです。
この頃からアニメファンとして活動する人が増えてきたのですが、神谷さんはすごい人気がありました。
筆者は40年ほど前、子供向けのイベントに水木一郎さんがくるというので見に行ったところ、たまたま水木さんとお話する機会があり、「私、声優では神谷明さんが好きです!」と言うと、水木さんは
「ああ、やっぱりねぇ。日本全国いろいろ回るけど、女子中学生、女子高生のファンの方は9割は神谷明君が好きというんだよ」と教えてくださったのです。
神谷明さんってやはりロボットものの主人公にぴったりなんですよね!
さて、神谷さんの代表作に「毛利小五郎」を挙げる方も多いと思います。
ご本人もとっても思いいれのある役だったと聞きます。
毛利小五郎(「名探偵コナン)
毛利小五郎のキャラはキン肉マンや冴刃りょうの系統ですよね。
とってもはまり役だと思っていましたが…
謎(ということになっている)の降板はなんとも残念。
後任の方も声優としては好きなのですが、毛利小五郎は神谷さんなんですよねえ…
神谷さんにはこれからも活躍していただきたいですよね!
あなたは神谷さんのキャラではどれが一番すきですか?