大河ドラマ「峠の群像」は忠臣蔵を題材にした物語!

大河ドラマ「峠の群像」は忠臣蔵を題材にした物語!

「峠の群像」は忠臣蔵・赤穂事件を題材にした大河ドラマ。堺屋太一さんの原作をもとに緒形拳さんが主演を務めました。この作品のキャストや原作を振り返ってみましょう。


「峠の群像」の放送時期

大河ドラマ「峠の群像」が放送されたのは1982年。大河ドラマの記念すべき20作目でした。前年は「おんな太閤記」、翌年は「徳川家康」が放送されていました。平均視聴率は23.7%、最高視聴率は33.8%でしたよ。

忠臣蔵を題材にした大河ドラマは初めてではなく、1964年には「赤穂浪士 」が放送されました。この時の主役も今作と同じ大石内蔵助。大河ドラマ似て同じ人物が主人公になった作品は「峠の群像」が初めてでした。

「赤穂浪士」では大石内蔵助を長谷川一夫さんが演じています。1975年の「元禄太平記」も忠臣蔵を題材にしたドラマです。こちらは主役は柳沢吉保ですが、大石内蔵助も重要人物として出演しています。演じたのは江守徹さんでした。

その後1999年の「元禄繚乱」も大石内蔵助が主役で五代目中村勘九郎さんが演じています。

「峠の群像」は放送していた年の年末に総集編が放送されました。VHS,DVDともに総集編が発売されていますが完全版は発売されていません。

原作は堺屋太一さんの小説!

原作は堺屋太一さんの同名小説「峠の群像」です。堺屋太一さんの小説が大河ドラマの原作になったのはこの作品が初めてでした。(のちに1996年の「秀吉」でも堺屋太一さんの作品が原作として使われています)

1981年、1982年に発売された小説で赤穂事件を現代的に描いた小説です。赤穂事件の起こった元禄時代も、小説を執筆されていた当時も「峠の時代」だとし、時代の方向が変化する年だということで現代に重ねられています。

赤穂藩断絶を現代の企業倒産になぞっていて、赤穂浪士たちつまりサラリーマンがどのように考えて行動したのかを再考するような構成になっていて仇討ちよりもそちらがメインです。同じ忠臣蔵を題材にした作品の中でもちょっとほかの作品とは視点が違って面白いですね。

脚本家は歴代最年少!

堺屋太一さんの原作をもとに脚本を担当したのは冨川元文さん。1978年に第3回創作テレビドラマ脚本懸賞公募に応募して入選。翌年の1979年、32歳の時にフリーの脚本家になっています。「峠の群像」が放送されたのはその3年後。その間に脚本作品はドラマ化されていないのでデビュー後初の作品が大河ドラマという大抜擢でした。

当時35歳だったのでサラリーマンの気持ちなどもよく分かったのではないでしょうか。ベテランの脚本家さんよりもマッチしたのかもしれませんね。

冨川さんのつけたサブタイトルが斬新、ということでも話題になりました。「水戸黄門がんばる」「内蔵助ほえる」「近松、大石すれ違い」など、確かに大河ドラマではあまり見ないようなサブタイトルが並んでいます。

これまでの大河ドラマのサブタイトルは名詞形がほとんどだったのですが、今作は動詞形が多いので他と違う感じがするのでしょうね。サブタイトルを楽しみにしていたという人もいるのではないでしょうか。

「峠の群像」のキャスト

「峠の群像」の主要キャストは以下の通りです。

大石内蔵助:緒形拳
石野七郎次:松平健
竹島素良:多岐川裕美
大石理玖:丘みつ子
片岡源五右衛門:郷ひろみ
堀部安兵衛:磯部勉
不破数右衛門:小林薫
奥田孫太夫:毒蝮三太夫
矢頭右衛門七:野村義男
田原伊右衛門:所ジョージ
吉良上野介:伊丹十三
清水一学:錦織一清
山吉新八:峰岸徹
伊達村豊:薬丸裕英
かる:三田寛子
つる:小泉今日子

など。とても豪華ですよね。バラエティーにも富んでいます。

主演の緒形拳さんをはじめ、主要キャストはベテラン勢で固めていますが、小泉今日子さんや三田寛子さんなどのアイドルも出演されています。

また、当時たのきんトリオで人気絶頂だった野村義男さんをはじめ、錦織一清さん、薬丸裕英さんも出演。ジャニーズ事務所に在籍するタレントが出演した一番最初の大河ドラマでもあります。ここからジャニーズ事務所でもドラマに力を入れるタレントも増えてきているとはいえ、いきなり3人も起用するなんてすごいですよね。


また、スタッフはNHKの水曜時代劇『風神の門』のスタッフがそのまま何人も続投されています。それに伴い樋口可南子さん、多岐川裕美さん、伊丹十三さんなど「風神の門」に出演されていた方も数多く出演されています。「風神の門」で主演を務めた三浦浩一さん、小野みゆきさんも恋人役で一夜限りのゲストとして出演されました。「風神の門」を見ていた方にはうれしい演出ですよね。

この作品の語り手は加賀美幸子アナウンサーでした。今では大河ドラマの語り手が女性というのも珍しくないというか男性と女性半々くらいのイメージですが、女性が単独で語り手を務めたのはこの作品が初なんです。

1972年の「新・平家物語」でも渡辺美佐子さんが語り手を担当されていましたがこの時は「平家物語」の冒頭分の朗読のみで、他の語りは福本義典さんが担当。単独ではなかったのです。

こうして改めてみてみると「初」のことも多い作品ですね。現在は総集編しか見ることができませんがいつか完全版ももう一度見てみたいですね。

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