『学園便利屋』とは?
『学園便利屋』
1988年にOVAが制作・発売
『学園便利屋アンティークハート』
今回の記事では、こちらのOVA版として発売された『学園便利屋アンティークハート』の内容を中心にを振り返っていきます。
『学園便利屋アンティークハート』の本編動画・ストーリー
そんな中、旧校舎には古い建物・器物に精霊として宿るアンティークハートが出現。
その長である沙姫を中心に、アンティークハートは自分たちの居場所を守ろうと学園便利屋の仕事を妨害します。旧校舎が取り壊されてしまえば、その存在は泡のように消えてしまうアンティークハート。そんな彼らに同情した学園便利屋は引き受けていた依頼を放棄し、旧校舎の取り壊し反対活動を始めます。
しかし、そんな学園便利屋の活動の甲斐もなく、旧校舎の取り壊しは覆りません。それどころか、アンティークハートの存在が学園便利屋のトリオ以外の生徒・教師にも明らかになってしまい、それを問題視した学校側は取り壊し工事の日程を前倒しし…
『学園便利屋アンティークハート』の魅力とは?
作画のクオリティーが高い
この時代特有の古臭さを感じさせるのも、アンティークな感じがして作品タイトルと重なりますよね。
ミドルエッジ世代のアニメファンには堪らないと思いますので、その存在を知らなかったユーザーはぜひこの機会にご覧になってみてください。時代に埋もれた秀作コンテンツとの出会いに、原作コミックまで手を伸ばしてしまいなるはずです。
学園便利屋トリオの格好良さ
しかし、それぞれ友達想いで、報酬やメリットを捨ててでも、お互いや自分の信じるものを助けようとする姿勢が格好良いです。アンティークハートの長である沙姫と心を通わせ、学園便利屋としての依頼を放棄した高弘。そんな高広の姿に、仲間として手を差し伸べる亨・斉の行動は、まさに男の友情を描いたものだと思います。
モノに宿る精霊たちの存在
1980年から1990年にかけて、大量生産・大量消費という言葉に代表される時代が続いたと思います。それによって日本は経済発展を遂げたのも事実ですが、”もったいない”という古来から日本に伝わってきた精神が少し蔑ろにされてしまったとも言えますよね。
そんなメッセージ性が込められた『学園便利屋アンティークハート』。類似したコンテンツを挙げるとするなら、
『牙狼-GARO-~蒼哭ノ魔竜~』
少しコアな作品ですが、個人的にはこちらの作品が思い浮かびました。
モノに宿った精霊といった存在は、両者の作品で共通したもので、作品そのもののテーマになっています。『牙狼-GARO-~蒼哭ノ魔竜~』は、全シリーズを通して視聴しなければ、物語が呑み込めないところがあると思いますが、その根底にあるアンティークという考え方が凄く似ています。
『学園便利屋アンティークハート』のまとめ
実際に『学園便利屋アンティークハート』をご覧になった多くのユーザーは、この作品を高く評価しているようです。
作画クオリティーが優れていて、映像には1980年代のアニメ作品特有の魅力がある『学園便利屋アンティークハート』。学園便利屋トリオの活躍も格好良いです。モノに込められた想いというメッセージ性も、現在の環境問題に言及するような内容といえるでしょう。
今となってはフォーカスされることはない作品ですが、だからこそ多くのミドルエッジに知ってほしいコンテンツでもあります。この機会にぜひご覧になって、その面白さを堪能してくださいね。