コメディだけでなくシリアスも!三谷幸喜さんの脚本したTVドラマまとめ

コメディだけでなくシリアスも!三谷幸喜さんの脚本したTVドラマまとめ

三谷幸喜さんといえば、コメディで笑える作品が多いですが、シリアスで意外な作品も。三谷幸喜さんの脚本したドラマをまとめてみました。


「やっぱり猫が好き」

まずは「やっぱり猫が好き」。三谷幸喜さんのイメージが強いと思いますが、色々な脚本家さんで担当されています。

番組がスタートしたのは1988年ですが、三谷さんが登場したのは1989年頃からだったんです。深夜で放送されていた第1シーズンの52話から最終話の69話まではすべて三谷さんが担当しているんですよ。

その後放送された「やっぱり猫が好き 殺人事件」の脚本も三谷さんが担当。1990年10月からじゃゴールデンに進出。それからはまた複数の脚本家さんで担当されていますが、最終話は三谷さんの担当です。

「やっぱり猫が好き」は恩田家の三姉妹がマンションの一室で繰り広げる騒動を描いた、基本一話完結のコメディ。脚本があるのかどうかわからないほどのゆるさがうけていました。

「やっぱり猫が好き」のゆるい感じが好きだった - Middle Edge(ミドルエッジ)

「振り返れば奴がいる」

三谷幸喜さんが初めて連続ドラマの脚本を担当されたのは1993年の「振り返れば奴がいる」です。三谷さんといえばコメディのイメージがありますが、こんなシリアスなドラマも担当されていたんですね・

それもそのはず。実は元々シリアスな医療ドラマということが決まっていて、別の脚本家さんが決まっていました。ですが突然降板となり、プロデューサーの石原隆さんが三谷さんに依頼をしました。石原さんは三谷さんが喜劇専門だということを知らなかったのです。

三谷さんが書いてきた脚本はコメディ要素が多く、何度も書き直しをすることになったそう。目の前で脚本がどんどん削られていくこの経験を元に「ラヂオの時間」という映画を作ったのだとか。

また、この作品が大ヒットしたおかげで三谷さんはやりたかった「刑事コロンボのような倒叙ミステリー」、として古畑任三郎が制作されるようになったのです。ですから、三谷さんにとっても結果的には収穫の多い作品だったんですね。

ちなみに、ラストシーンは「こんな悪い奴が生き残っていていいのか」という織田裕二さんの希望から考えられたそうです。

フジテレビドラマ【振り返れば奴がいる】について語ろう!主演は織田裕二、脚本は三谷幸喜でした! - Middle Edge(ミドルエッジ)

「古畑任三郎」」シリーズ

1994年には「警部補 古畑任三郎」が放送スタート。

最初に犯人の犯行の様子を見せ、古畑と犯人のやりとりでどのように真相を暴いていくのかを楽しむミステリー。日本では犯人が誰なのかを楽しむミステリーが多いので、この形式は斬新でしたね。

ゲストも毎回豪華で大人気シリーズとなり、3回の連続ドラマと、スペシャルドラマも何度か放送されています。犯人だけでなく、殺されてしまう被害者も有名人が演じていることがあり、本当に豪華でした。

サスペンスなのですが、古畑と今泉のやりとりなどどこかコミカルな感じで、やはり三谷さんという感じでしたね。普段サスペンスを見ない人にも楽しめるドラマでした。1話完結ですので見やすいというのもありましたね。

また、この作品には「振り返れば奴がいる」や「ラヂオの時間」の登場人物が出演していたり、「王様のレストラン」、「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」、「THE 有頂天ホテル」に同じレストランやホテルが出てくるなど、作品のリンクも見られました。ファンにはたまらないですよね。

古畑任三郎の部下と言えば「今泉」と「西園寺」どちらが印象深いですか!? - Middle Edge(ミドルエッジ)

「王様のレストラン」

1995年には松本幸四郎(現:松本白鷗)さん主演の「王様のレストラン」を脚本しています。印象に残る大ヒットドラマを毎年生み出していたんですね。しかもすべてテイストが違うのがさすが、という感じです。

「なんとなく」で働いていたスタッフばかりのフレンチレストランが、ある一人の伝説のギャルソンの登場により変わり、レストランが再建していくというストーリー。

松本幸四郎さんと山口智子さんの掛け合いもよく、楽しいドラマでした。一貫したストーリーはあるものの、毎回お客としてゲストが登場しトラブルが起こりそれを解決していくというお話。1話完結という感じもあるので1話ずつでも楽しめる作りになっていましたね。レストランで色々な事件が同時に起こってハラハラする場面も。

キャスティングも豪華でした。

第5回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では最優秀作品賞、脚本賞など数々の賞を受賞したドラマです。

【ドラマ最終回シリーズ!】王様のレストラン【ネタバレしてます】 - Middle Edge(ミドルエッジ)

大河ドラマも2本執筆!

三谷幸喜さんはどのほかにも数々の人気作品を執筆されています。「竜馬におまかせ!」、「総理と呼ばないで」、「合言葉は勇気」など。

最近ではスペシャルドラマを担当することが多いですね。

そして、大河ドラマも今までに2本担当されています。

最初は2004年の「新撰組!」主演は香取慎吾さん。史実とは異なる創作部分も多かったので、歴史ファンからは賛否両論ありましたが普段大河を見ない人たちの取り込みに成功した作品です。

新撰組の隊士たちをはじめ、1人1人のキャラクターを深く描いていましたよ。

その後、2016年には「真田丸」を脚本。こちらは堺雅人さん主演。こちらも人気作品ですよね。「新撰組!」に比べてストーリー性の高い作品にした、と三谷さんご本人が語られています。内容は最新の歴史研究の成果なども組み込まれていました。

そして、2022年には「鎌倉殿の13人」の脚本を担当することが決まっています。主演は小栗旬さん。今までの2作品は幕末でしたが、こちらは平安末から鎌倉時代が舞台。どんな作品になるのか楽しみですね。

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