『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』とは?
『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』
原作となる漫画・小説が存在するわけではなく、アニメのためにオリジナル脚本が制作された時代劇もの。戦乱が絶えない世の中、雇われの傭兵として、逞しく活きる青年たちの生き様を描いていて、独自の世界観やエロティシズムが新鮮なコンテンツです。
決してメジャーな作品とはいえないものの、その個性的な作風はアニメファンを自称するコア層のミドルエッジ世代の記憶には残っているはず。『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』というOVA作品の存在を全く知らないというユーザー層も、この記事を通して、その魅力をぜひ知ってくださいね。
『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』の本編動画・ストーリー
『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』の魅力とは?
時代劇にパンクロックを組み合わせた世界観
前田慶次 /『花の慶次』
これらのようなキャラクターの印象と重なるような気がします。
とくに『花の慶次』の”傾奇者”といった独特の価値観をそのまま具現化したイメージのように思えます。『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』『花の慶次』、どちらの作品も同世代のコンテンツなので、制作にあたって何かしらの影響を受けたのかもしれませんね。
女性キャラクター・霧の突き抜けた個性
かなり性欲が強いようで、気に入った男性キャラクターとはすぐに関係を持とうとしています。主要メンバーにおいても、鬼丸以外に、猿・麿とも行為に及んでおり、鬼丸の旧友である豪介を誘惑している場面がありました。
そんな霧の行動も、鬼丸に対しての当てつけや気を引こうとしているようにも思えます。本当のところは分かりませんが、なかなか他の漫画・アニメでは例を見ないキャラクター性で面白いです。
戦乱の世を生きる若者にフォーカスした青春ロマン
とくに幼馴染みとして幼少期から共に過ごしてきた鬼丸と豪介。二人の信念・主張の食い違いによって生まれる悲劇は感慨深いものがありますね。
戦闘の場面では役に経たない姫の存在も良いアクセントになっています。鬼丸と結婚したいと言い出し、同じ男性に想いを寄せる女性として敵対意識をもつ霧との関係性も、まさに青春といえますよね。ネタバレになってしまうので、その詳細を記載することは控えておきますが、最後に霧が姫にかけた言葉はグッとくるものがあります。