1stGUNDAM 1yearWar 機動戦士ガンダム 1年戦争

1stGUNDAM 1yearWar 機動戦士ガンダム 1年戦争

乾杯のかけ声は「ジーク・ジオン!」どこかへいくときは「(自分の名前)、いきます」誰かにブタれたら「オヤジにもブタれたことないのに」失敗したら「坊やだからさ」赤いものは「シャア専用」 アニメ「機動戦士ガンダム」は、1979年4月~ 1980年1月に放映されたが、その衝撃は少年の心に深く刻み込まれ、オッサンになっても消えることはない。


南米の地球連邦軍本部「ジャブロー」を目指すホワイトベースは、宇宙から大気圏へ突入しようとしようとしていた。
「20分後には大気圏に突入する。
このタイミングで戦闘を仕掛けたという事実は古今例がないはずだ。
地球の引力に引かれ大気圏に突入すれば、ザクとて一瞬のうちに燃え尽きてしまうからだ。
しかし敵が大気圏突入のために全神経を集中している今こそ攻撃をするチャンスだ。
第1目標、木馬。
第2目標、敵のモビルスーツ。
戦闘時間は2分とないはずだが、諸君らであればこの作戦を成し遂げられるであろう。
期待する!」
シャア・アズナブルはザク部隊で奇襲を仕掛け、ホワイトベースはガンダムを出した。
「アムロ、発進後4分でホワイトベースに戻って。
必ずよ」
(セイラ・マス)
「了解。
セイラさん、僕だって丸焼けにはなりたくありませんから」
(アムロ・レイ)
「後方R3度。
ザクは4機よ。」
「4機も?
シャアは手持ちのザクは無いはずだ。
そうじゃない?セイラさん」
「事実は事実よ。
高度には気をつけて。
そうしないと大気圏で燃え尽きるわよ」
「戦っている最中に気をつけられると思ってるんですか?」
「あなたならできるわ」
「おだてないでください」
「カタパルトへ」
「アムロ、行きます」
4機のザクは2手に別れ、それぞれガンダムとホワイトベースを攻撃。
1機はすぐにやられ、アムロ・レイとシャア・アズナブルは1対1で対決。
「フフ、モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」
前回、ザクの武器は通用しないことを知ったシャアは格闘戦でガンダムを圧倒。
「アムロ、ホワイトベースに戻って。
オーバータイムよ」
(セイラ・マス)
「クラウン、かまわん。
もういい戻れ」
シャア・アズナブルは味方に戻るよう指示し、自身も大気圏突入カプセルに収容された。
しかしアムロ・レイは最後のザクを攻撃しにいった。
ガンダムとザクは大気圏に吸い込まれていった。
「クラウンは?」
(シャア・アズナブル)
「ダメです。
もはや回収不可能です」
「少佐ー。
助けてください。
減速できません。
シャア少佐、助けてください」
(クラウン)
「クラウン。
ザクには大気圏を突破する性能はない。
気の毒だが・・・
しかしクラウン、無駄死ではないぞ。
お前が連邦軍のモビルスーツを引きつけておいてくれたおかげで撃破することができるのだ」
(シャア・アズナブル)
ザクは灼熱の大気に包まれ空中分解。

アムロ・レイはガンダムのマニュアルを読んでいた。
「あった!
大気圏突破の方法が。
間に合うのか?」
耐熱フィルムと冷却シフトによってガンダムの機体温度は低下した。
「すごい。
装甲版の温度が下がった。
しかしどうやって着陸するんだ?」
(アムロ・レイ)
「モビルスーツの位置は変わらんな。
燃え尽きもしない。」
(シャア・アズナブル)
「どういうことでしょう?
あのまま大気圏に突入できる性能をもっているのでしょうか?」
「まさかとは思うが、あの木馬もあのまま大気圏を突入しているとなればあり得るな。
残念ながら」
「ようやくわかりましたよ、シャア少佐。
よしんば大気圏突入前に討ちもらしても進入角度を変えさせる2段構えの作戦」
「戦いは非情さ。
それくらいのことは考えている」
そういってシャア・アズナブルは無線でガルマ・ザビを呼び出した。
「よ、なんだい赤い彗星」
「その呼び名は返上しなくっちゃならんようだよ、ガルマ・ザビ大佐」
「ハハハッ、珍しく弱気じゃないか」
「敵のV作戦って聞いたことがあるか?
その正体をつきとめたんだがね」
「なんだと?」
「そのおかげで私はザクを6機も撃破されてしまったよ」
「ひどいものだな。
そんなにすごいのか?」
「そちらにおびき込みはした。
君の手柄にするんだな。
後ほどそっちに行く」
「ようし、そのご好意は頂こう。
ガウ攻撃空母で迎え撃つ。
緊急出動だ!」

大気圏突破後、ガンダムはホワイトベースへ無事に収容された。
帰艦したアムロ・レイは、仲間に声をかけられても無視し、自分の部屋にこもった。
サイド7以来、続いた出撃で疲労が重くのしかかっていた。
ホワイトベースが降りたのは南米ではなくジオン公国軍に占領されている北米大陸だった。
ホワイトベースの前方にガルマ・ザビの乗った攻撃空母、ガウが現れ、シャア・アズナブルが乗ったカプセルを収容した。
「シャアは戦術に優れた男です。
私たちはシャアにハメられたんです」
(ブライト・ノア)
「よう、シャア。
君らしくもないな。
連邦軍の船1隻にてこずって」
「いうなよガルマ。
いや、地球方面軍司令官、ガルマ・ザビ大佐とお呼びすればいいかな?」
「士官学校時代のガルマでいいよ」
「あれが木馬だな」
「赤い彗星と呼ばれるほどの君がしとめられなかった船とはね」
「わざわざ君が出てくることもなかったといいたいのかな?」
「いや、友人として君を迎えに来ただけでもいい、シャア」
「大気圏と突破してきた船であることをお忘れなく」
「ああ、その点から推測する戦闘力を今計算させている。
君はゲリラ争闘作戦から引き続きだったんだろ?
休みたまえ」
「お言葉に甘えよう。
しかしジオン十字勲章ものであることは保障しよう」
「ありがとう。
これで私を一人前にさせてくれて。
姉に対しても私の男を上げさせようという心遣いかい」
「ははは」
「笑うなよ、兵がみている」

さっそくガルマ・ザビは自らも戦闘機、ドップに乗り込み出撃。
地上にも戦車、マゼラ・アタックを展開し、空と陸からホワイトベースを挟み撃ちにする作戦を展開。
「しかし見事じゃないか。
ガルマ大佐の攻撃ぶりは。
親の七光で大佐になっただけの人物ではないな」
ガウに残ったシャア・アズナブルは、そういいながら密かに無線のケーブルを引き抜いた。
「少佐よろしいのでありますか?
我々はみているだけで」
「いいだろ。
援護が必要なら呼び出すといっていたし、ヘタに手出しをするとプライドの高い彼のことだ。
後で怒られるし、この距離なら、無線は使えるんだろ?」
「このくらいの距離なら・・・」
「それならいいじゃないか。
私だってガルマにしかられたくないからな」
リュウとハヤトがガンタンク、カイがガンキャノンが出撃したが、部屋にこもっていたアムロ・レイは拒否。
目前に敵が迫る中、怒ったブライトは、ブリッジを離れ、アムロ・レイの部屋に走った。
「アムロ、貴様なぜ自分の任務を果たそうとしないんだ」
「ブライトさんはなぜ戦っているんです?」
「クッ、今はそんな哲学など語っている暇はない!
立てよ、おい。」
「やめてくださいよ。
そんなにガンダムを動かしたいんならあなた自身がやればいいんですよ」
「なに?
できればやっている。
貴様にいわれるまでもなくな」
「僕だってできるからやっているんじゃないんですよ」
ブライト・ノアはアムロ・レイを殴った。
「殴ったね!」
「殴ってなぜ悪いか!
貴様はいい。
そうして喚いていれば気分も晴れるんだからな」
「ぼっ僕が、そんなに安っぽい人間ですか」
ブライト・ノアは、今度は手の甲でアムロをブッた。
「クッ、2度もブッた。
親父にもブタれたことないのに」
「それが甘ったれなんだ!
殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」
「もうやらないからな!
誰が2度とガンダムなんかに乗ってやるものか」
「俺はブリッジにいく。
アムロ!
今のままだったら貴様は虫ケラだ!
俺はそれだけの才能があれば貴様はシャアを超えられる奴だと思っていたが、残念だよ!」
横で一部始終をみていたフラウ・ボゥはアムロにいった。
「あたしガンダムに乗るわ!
自分のやったことに自信を持てない人なんて嫌いよ!
今日までホワイトベースを守ってきたのは俺だっていえないアムロなんて男じゃない!
あたし・・・」
「フラウ・ボゥ・・・
ガンダムの操縦は君には無理だよ」
「アムロ・・・」
「悔しいけど・・・僕は男なんだな」

アムロ・レイは再び戦場に向かった。
「リュウさん、下がれ。
後はガンダムがやる」
ガンダムは、次々に敵を破壊。
「この化け物が、落ちろ、落ちろ~」
(ガルマ・ザビ)
ガンダムは突っ込んでくるガルマ・ザビのドップの片翼を斬り落とした。
右翼を失いながらガルマ・ザビは無線で指示。
「ガウ、聞こえるか?
モビルスーツだけを木馬から引き離す。
ガウの射程距離に入ったらモビルスーツを撃ち落とせ!」
「逃がすものか」
追ってくるアムロ・レイを確認してガルマ・ザビ微笑んだ。
「フフッ、ガウのビーム砲の射程に入ってきたとも知らないで。
ガウ、撃て!
モビルスーツを!」
(シィーン)
「聞こえないのか、ガウ!
私だ、ガルマだ。
どういうことだ。
こちらからは確かに発信しているはずなのに」
そのときガンダムの前に、地球連邦軍の一隊が現れ、スピーカーで警告。
「そこのモビルスーツ、聞こえるか?
深追いするとガウの餌食になる。
ホワイトベースに戻れ」
マチルダ・アジャン中尉率いるミデア輸送隊だった。
九死に一生を得て帰艦したガルマ・ザビは無線をみて怒った。
「こんな汚れでは接触不良を起こして当たり前だろ。
懲罰の覚悟をしておけ」
シャア・アズナブルにも
「貴様も貴様だ」
といい放った。
「そう思うよ」
「戦いはみていたはずだ。
私の連絡がなくとも手の打ちようがあったろう」
「だからガルマのプライドを傷つけちゃ悪いと思ってな」
「私のプライド?」
「ただみていろと私にいっただろ?
それにガルマなら、あの程度のキズはなんなく切り抜けてくれると信じていた」
「そりゃあそうさ」
「まあ残念なことは敵の輸送機を撃墜しようとしたときガルマの機を一直戦場だったので撃てなかった。
すまんな」
「いや、わかればいい、シャア」
10月1日、ガルマ・ザビの攻撃をしのいだホワイトベースは、ミデア輸送隊から補給を受けて修理を行った。
そしてマチルダ・アジャン中尉は、避難民と負傷者の一部を引き取り、ホワイトベースには、単独で脱出するようにというレビル将軍からの命令を伝えた。
「あなたの戦いがなければ私達もやられていたわ。
ありがとう。
あなたはエスパーかもしれない」
(マチルダ・アジャン)
「そ、そんな」
(アムロ・レイ)
「がんばって」
「はい」
そういってマチルダ・アジャンは去っていった。

10月4日、パーティーの最中、ガルマ・ザビはホワイトベースの情報を得た。
「木馬がF3ポイントに紛れこみました」
F3ポイントを突破されれば、地球連邦軍の制空圏だった。
「予定通りだよ。
私も現地に向かう。
シャア少佐にも伝えろ。
出動だ」
ホワイトベースは、廃墟化した町を見つからないよう明かりを消して低空飛行していた。
北から敵の編隊が現れ、照明弾が上げた。
そのわずかな明かりでブライト・ノアは半壊したドーム型スタジアムを見逃さなかった。
ホワイトベースは、そこに入り、動力を停止。
中ではモビルスーツ隊が戦闘準備を整えた。
ガルマ隊はホワイトベースを見失った。
「穴に逃げ込んだネズミをいぶりだすのは絨毯爆撃に限るな」
(シャア・アズナブル)
「うん。
全機ローラーシフトを敷き、直ちに爆撃を開始しろ!」
(ガルマ・ザビ)
ジオン軍は絨毯爆撃を開始。
ホワイトベースは、敵の攻撃の中でドームで静かに息を潜めた。
「木馬は出てきたか?」
ホワイトベースが見つからないことにいら立つガルマ・ザビに、シャア・アズナブルは自ら地上に降りることを志願。
「シャア、木馬なり、モビルスーツを発見したらすぐに知らせろ。
ガウで仕留めてみせる。」
「わざわざのお見送りには恐縮するよ。
今回はそのつもりだ。
頼むよ、ガルマ」
「頼むぞ、シャア」
「勝利の栄光を君に」

ホワイトベースは、ガウから3機のザクが出動したのを確認。
ブライト・ノアは、ガンダムにザクをホワイトベースの前におびき寄せるよう指示。
シャア・アズナブルは、ガンダムを2機のザクに任せ、周囲を偵察しホワイトベースを発見。
「なるほど。
モビルスーツがおとりとなっておびき寄せ、木馬が攻撃する。
いい作戦だ」
と見抜いた上でガルマ・ザビに嘘の無線。
「モビルスーツが逃げるぞ。
その先に木馬がいるはずだ。
追えるか?」
「追うさ」
ガルマ・ザビは出撃。
ガウ攻撃空母編隊を確認したホワイトベース、ガンタンク、ガンキャンは背後から一斉射撃。
「後ろだと!」
驚くガルマ・ザビに、ガレキに隠れたシャア・アズナブルは無線を送った。
「ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい」
「何?不幸だと」
「そう、不幸だ」
「シャア、お前は」
「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」
「シャア、謀ったな!
シャア!」
シャアの陰謀に引っかかったことを悟ったガルマ・ザビは、すでに被弾し燃えているガウ攻撃空母の操縦席を部下から奪い取り、ホワイトベースに特攻をかけた。
「私とてザビ家の男だ。
無駄死はしない。
ジオン公国に栄光あれぇ」
そう叫びながら、ホワイトベースの攻撃を受けて散っていった。
ガルマ・ザビ大佐の死は直ちに本国に伝えられ、報告を聞いたデギン・ザビ公王は声もなく杖を落とした。

デギン・ザビ公王は長兄、ギレン・ザビ総帥に一族の召集を命じた。
「ガルマの死を無駄にするわけにはまいりません。
ザビ家末代までの沽券にかかわります。
犬死の間々終わらせるわけにはまいりませんな」
(ギレン・ザビ)
「ギレン、私はただガルマの死を・・・」
(デギン・ザビ)
「遅くなった。
父上!」
(ドズル・ザビ)
「早かったな、2人とも」
(デギン・ザビ)
「残念です。
あのガルマが連邦のモビルスーツの前に倒れたと」
「兄貴、俺はまだ信じられん。
いまにもアイツが顔を出すんじゃないかと・・」
(ドズル・ザビ)
「過去を思ってみても戦いには勝てぬぞ、ドズル」
(ギレン・ザビ)
「しかしアヤツこそ俺さえも使いこなしてくれる将軍にもなろうと楽しみにしておったものを」
(ドズル・ザビ)
「ドズルのいう通りだ。
だからだ、ギレン、静かに丁重にガルマの冥福を祈ってやってくれまいか」
(デギン・ザビ)


ホワイトベースは、再びマチルダ・アジャン中尉率いるミデア輸送隊と合流。
補給作業が行われる中、マチルダ・アジャンはブライト・ノアに、「ニュータイプ」の話をした。
「ニュータイプですか?」
「ジオンではそれなりに研究が進んでいるようです。
勘のよい、ちょっとしたエスパーのようなものだといわれています」
重力に支配される地球上で育ったオールドタイプと比べ、重力のない宇宙で育ったニュータイプは、常人とかけ離れた強い脳波を発っし、第6感を有していた。
時空を超えた非言語的コミュニケーション能力、超人的な直感力と洞察力を持っていた。
シャアの父、ジオン・ズム・ダイクンはニュータイプを、「人類の革新」と呼び、その最大の意義は、人と人とが分け隔てなく理解し合えるということだった。
しかし戦争が起こると、ニュータイプは優れた空間認識力を有するパイロットとして注目され、ニュータイプ専用兵器「サイコミュ(サイコ・コミュニケーター)」の研究と開発も行われていた。
補給を終えたホワイトベースは、それまで南米、ジャブローに向かっていたが、ウクライナ南部の都市:オデッサを占領しているマ・クベのジオン軍資源発掘隊を掃討する「オデッサ作戦」に参加すべくヨーロッパへ進路を変更した。

10月5日、ジンバ・ラルの息子でジオン軍の勇将であるランバ・ラルの部隊が、戦艦ザンジバルで地球に降下した。
父、ジンバ・ラルがダイクン派に属し、自身、ジオン・ズム・ダイクンの2人の遺児と共に地球で暮らした。
そのためジオン軍に入った後、冷遇され、実力と実績はあるものの日陰の道を歩いていた。
ドズル・ザビにガルマ・ザビの仇討ちを命じられ
「この作戦はザビ家の私的な恨みから出ている」
と思いながらも自分のためではなく、部下や内縁の妻、クラウレ・ハモンのために引き受けた。
そして大気圏突入直後、太平洋上を移動中のホワイトベースを発見すると迷わず攻撃を仕掛けた。
嵐の雲の中に身を隠したホワイトベース、追うザンジバル、けたたましく鳴る雷の音に、両戦艦の乗組員は共に敵の新兵器と思った。
「あわてるな。
これは地球の雷というものだ。
以前、地球でみたことがある。
大丈夫だ」
(ランバ・ラル)
その後、小島に着陸したホワイトベースにランバ・ラルはグフで出撃し、2機のザクに指示を出した。
「アコース、コズン、我々が地球で戦うのは初めてだ。
深追いはするな」
ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクが出てくると
「アコース、コズンは後ろの2台のモビルスーツに仕掛けろ。
私は白いのをやる。」
(ランバ・ラル)
「やってやる、やってやるぞ。
新型のモビルスーツがなんだ!」
アムロ・レイは新型モビルスーツをみて闘争心を燃やし、グフの電磁ムチ、ヒート・ロッドにビームサーベルで応戦。
「ザクとは違うのだよ、ザクとは」
「こいつ、違うぞ。
ザクなんかと装甲もパワーも」
グフでガンダムを蹴り飛ばした後、ランバ・ラルは部下に撤退を命じた。
「逃げられた・・・というより見逃してくれたのか」
(アムロ・レイ)

サイド3の首都:ズム・シティでガルマ・ザビの国葬が始まり、ギレン・ザビ総帥が演説が行った。
その様子は全地球圏に中継放送され、アムロやブライトたちはホワイトベースで、ランバ・ラルも自分の戦艦でこれを観た。
「我々は1人の英雄を失った。
しかしこれは敗北を意味するのか?
否!
始まりなのだ!
地球連邦に比べ我がジオンの国力は1/30以下である。
にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か?
諸君!
我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ。
これは諸君らが一番知っている。
我々は地球を追われ宇宙移民者にさせられた。
そして一握りのエリートらが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年、宇宙に住む我々が自由を要求して何度踏みにじられたか。
ジオン公国の掲げる人類1人1人の自由のための戦いを神が見捨てるはずはない。
私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ。
何故だ・・・・」
そのとき、国葬に出席せずバーで1人酒を飲みながらテレビを観ていたシャア・アズナブルはつぶやいた。
「坊やだからさ」
ちなみにこのときシャアが飲んでいた酒は、「ラ・マニー」という実在するラム酒だった。
ギレン・ザビの演説は続いた。
「・・・
新しい時代の覇権を選ばれた国民が得るは、歴史の必然である。
ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならぬ。
我々は過酷な宇宙空間を生活の場としながらも共に苦悩し、錬磨して今日の文化を築き上げてきた。
かつてジオン・ダイクンは人類の革新は宇宙の民たる我々から始まるといった。
しかしながら地球連邦のモグラ共は自分たちが人類の支配権を有すると増長し我々に抗戦する。
諸君の父も子も、その連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!
それをガルマは死をもって我々に示してくれた!
我々は今、この怒りを結集し、連邦軍に叩きつけて、初めて真の勝利を得ることができる。
この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。
国民よ立て!
悲しみを怒りに変えて。
立てよ!
国民よ!
我らジオン国国民こそ選ばれた民であることを忘れないでほしいのだ。
優良種である我らこそ人類を救い得るのである。
ジーク・ジオン!」
「ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!」
(ジオン国民の声)
「これが敵・・」
(アムロ・レイ)
「なにをいうか。
ザビ家の独裁を目論む男がなにをいうのか!」
(ブライト・ノア)

「オデッサ作戦」のため地球連邦軍は8つのルートに分かれウクライナ南部の都市:オデッサに向かっていた。
オデッサのジオン軍資源発掘隊、マ・クベはホワイトベースがそれに加わったことを知ると
「まずいな」
といい、しばらく考えてから部下に命じた。
「ガルマの敵を討つために降りてきたランバ・ラルの隊に(ホワイトベースの情報を)教えてやれ。
やつに木馬の始末をさせればこちらの戦力を割かなくてすむ。
我々はキシリア・ザビ麾下の部隊だ。
ドズル直営のランバ・ラル隊に援助することはない。
手伝いはさせてもな」
中央アジアの砂漠を横断しカスピ海沿いに黒海に向かうホワイトベースは、途中で、敵から攻撃を受け、ブライト・ノアは、アムロ・レイにガンダムで出撃するよう指示。
しかしアムロ・レイは
「傭兵の問題はまだブライトさんにはわかりはしない。
なんでもかんでもガンダムで戦わせれば良いってもんじゃない」
と独断でハヤトとガンタンクで出撃。
そこへランバ・ラル隊の大型陸戦艇、ギャロップが現れた。
なんとか帰艦したアムロ・レイをブライト・ノアは叱責。
しかしアムロ・レイは今回の攻撃にはガンタンクが適していたと主張した。
「しかしギャロップが来たな」
「はい」
「兵士には作戦全体を見通すことが出来るわけないんだ。
命令は絶対に守れ。
軍規違反だ。」
「軍規?」
「そう、戦いには必要なことなのだ」
「わかりますが、僕ら軍人なんですか?」
ブライト・ノアは、その質問を無視した。
「気をつけてくれよ」
「はい」

その後、アムロ・レイは、ドッグのコンピューターでグフの戦力の計算をし直した。
「ザクもグフも操縦者や環境でまるっきり動きが違っちゃうってことか。
根本的にやり直さなくっちゃいけないのか」
そしてそのままそこで眠ってしまった。
やがてそこへブライトとミライが現れ立ち話を始め、アムロはその声で起きた。
「あんまり賛成できないけど」
「ジョブだって良いし、オムルだってシュミレーションをやらせてある」
「でもねぇ」
「ん?キャノンの修理はしていないのか?」
「スペアの腕を工作室で整備中よ」
「なあ、どう思う?」
「ブライトは決めたんでしょ。
アムロをガンダムから降ろすって」
「じゃあミライはアムロがニュータイプだと信じているわけか」
「そうとでも考えなければサイド7以来のアムロの働きはわからないわ」
「それは認めるが確証はない。
現在の我々はいかに生き延びるかが課題だ」
「ニュータイプは人の革新だっていうわ。
アムロだってその兆しがあるんだったら・・・」
「そんなもの待っていられるか。
今はアムロをガンダムから降ろして・・・」
「ブライト」
「ヤツの行動を認めたらヤツは自分を特別の人間だと思って増長するだけだ。
ミライ、賛成してもらいたいな」
そのときミライはアムロに気づいた。
「はっ、アムロ!」
「き、聞いていたのか」
ショックを受けたアムロ・レイは涙を流しながら逃げ出した。
「あ、アムロ、どこいくの?」
「やめたまえ」
ブライトは追おうとするミライを制した。
「返ってくどくど説明する手間が省けたということだ」
「そうかしら」
その後、フラウ・ボゥは、荷物を持って廊下を歩くアムロを見つけた。
「アムロ、どこ行くの?」
「ホワイトベースを降りるんだ。
元気でな」
「え、なに?」
「船を降りるんだよ」
「どうしたの?」
「ブライトさんとミライさんが僕は不必要だってうんだ。
だから船を降りるんだよ」
「ちょ、ちょっと」
「止めるな!」
そしてガンダムに乗ってホワイトベースを出た。

アムロ・レイは、ガンダムを砂漠の砂の中に隠し、水を求めて歩いた。
町を見つけ、レストランで食事をしていると店の前にグフを載せたトレーラーが止まり、
「オヤジ、休ませてもらうぞ。
13人だ」
とランバ・ラル隊が入ってきた。
「すまんな。
お前らは見張りだ。
交代は急がせる」
「はい、ランバラル隊長」
店先で2人の隊員に見張りを命じたランバ・ラルが少し遅れて入店。
(ランバ・ラル?)
アムロ・レイは、その名を覚えた。
「オヤジ、うまい水をくれ」
(ランバ・ラル)
「あのぉ、この町は中立地帯ですので戦争は・・・」
(店主)
「他でやる。
心配するな」
(ランバ・ラル)
「なにもないのねぇ。
できるものを14人分」
(クラウレ・ハモン)
「1人多いぞ、ハモン」
(ランバ・ラル)
「あの少年にも」
(クラウレ・ハモン)
アムロ・レイは立ち上がり、ランバ・ラル隊に近づいた。
「あの、なんていうか、ご好意は嬉しいんですけど僕にはいただけません」
「なぜ?」
(クラウレ・ハモン)
「あなたに物をめぐんでもらう理由がありませんので」
(アムロ・レイ)
「はははっ、ハモン、一本やられたな。
この小僧に」
ランバ・ラルは豪快に笑った。
「君のことを私が気に入ったからなんだけど理由にならないかしら?」
「ハモンに気に入られるなど余ほどのことだぞ」
「僕乞食じゃないし」
「気に入ったぞ小僧。
それだけものをはっきりいうとはな。
ハモンだけのオゴりじゃない。
わしからもオゴらせてもらうよ。
なら食っていけるだろ?」

そこへバギーに乗ってアムロ・レイを探しにきたフラウ・ボゥが、連邦軍の服を着ていたためランバ・ラル隊の見張りに拘束され中に連れられてきた。
「フラウ・ボゥ!」
「あなたのお友達?」
「ええ」
「その子、この子のガールフレンドですって」
クラウレ・ハモンがいうとランバ・ラルは解放するように命じた。
そしてアムロ・レイに近づき
「いい目をしているな」
といいながらアムロ・レイが羽織っていたコートをはがした。
するとアムロ・レイの手には拳銃が握られていた。
「それにしてもいい度胸だ。
ますます気に入ったよ。
アムロとかいったな」
「は、はい」
「しかし戦場であったらこうはいかんぞ。
がんばれよアムロ君」
「は、はい。
ランバ・ラルさんもハモンさんもありがとうございました」
アムロとフラウが店を出るとランバ・ラルはすかさず部下に2人を尾行するように指示した。
「さっきの女の人がみていたから手をつなぐのやめたんでしょ。
どんどん私から離れていっちゃうのね。
アムロ」
店の外に出たフラウ・ボゥは、ヤキモチを焼きながらもアムロ・レイにホワイトベースに戻るよう説得した。
「みんなが心配しているのはこいつ(ガンダム)だろ」
「違うわよ。
今帰れば許してくれるって」
「許す?
何の話だい?」
「だってカイさんは敵前逃亡罪は死刑だって」
「それがみんなの本音かい。
帰れ!」
「違うわ。
ホワイトベースのみんなはアムロの力を必要としているのよ」
しかしアムロ・レイはバギーを降りた。
「また逃げる気?
本当はみんなの自分を認めてもらうだけの自信がないんでしょ。
だから帰れないのね」
「僕の気持ちがわかるもんか」
バギーを追ってホワイトベースの位置を知った部下の報告を受けたランバ・ラルは、すぐにグフに乗った。
一方、ホワイトベースでは、フラウ・ボゥがブライトに町でアムロ・レイとジオン軍と出会ったことを報告。
「フラウ・ボゥなんてよこしやがって、ブライトが自分で来りゃいんだよ」
砂漠に寝転び1人愚痴るアムロの上をグフとザクが飛行していった。
「フラウ・ボゥがつけられたんだ」
アムロ・レイはあわてて砂漠に埋めたガンダムを掘り始めた。

ホワイトベースに戻ると、すでにガンキャノンの片方のガンキャノン砲、ガンタンクのキャタピラを失っていた。
ガンダムはビームライフルでガンキャノンに巻きついていたグフのヒートロッドを破壊。
さらに連射するが当たらない。
「正確な射撃だ!
それ故、コンピューターには予想しやすい」
(ランバ・ラル)
ガンダムはライフルを捨てた。
「ほお、思い切りのいいパイロットだな。
手ごわい。
しかし・・・」
(ランバ・ラル)
グフはヒートロッドと盾を捨て、両手でサーベルを握り、突っ込んでくるガンダムの盾を切り裂いた。
しかしそこにガンダムの姿はなかった。
「なにっ?」
ジャンプしていたガンダムは真上から攻撃。
グフの前面を頭部から腹部まで切り裂いた。
ランバ・ラルは眼前にビームサーベルに迫られながら、すぐに反撃し、ガンダムのコックピットをサーベルで突き返した。
「やるな、ガンダム。
しかしこちらとてまだまだ操縦系統がやられたわけではない」
闘志が衰えないランバ・ラルはガンダムにかかっていった。
「来た!」
アムロ・レイは、グフのサーベルをかわし、下から両腕を肘から切断。
そのとき互いにむき出しになったコックピットから、アムロ・レイとランバ・ラルはお互いを確認し合った。
「あ、やっぱり」
「お前は・・・さっきの坊やか。
アムロとかいったな。」
「そうか、僕達を助けたのはホワイトベースを見つけるためだったのか」
「まさかな。
時代が変わったようだな。
坊やみたいなのがパイロットだとはな」
グフはガンダムに体当たり。
ガンダムはグフにビームサーベルを突き刺したが、ランバ・ラルはコックピットから脱出。
「見事だな。
しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。
そのモビルスーツの性能のおかげたということを忘れるな」
「負け惜しみを」
グフは爆発したがランバ・ラルは生き延びた。

ホワイトベースに戻ったアムロ・レイは独房に入れられた。
「どんな理由があろうと独断専行は重罪だ。
ガンダムから降りてもらう」
(ブライト・ノア)
「ブライトさん、一方的過ぎます。
僕のいい分だって・・」
(アムロ・レイ)
「聞くわけにはいかんな」
(ブライト・ノア)
「ブライトさん、どうせランバ・ラルが攻めてくれば僕が必要になってくるくせに」
(アムロ・レイ)
「アムロ!
もう俺だってセイラさんだってガンダムは扱える」
(リュウ)
「そのへんをよっく考えるんだな。
えっアムロ」
(カイ)
「話をすればわかるんだ。
出してください。
こんなところに入れることないでしょ」
立ち去るブライト達にアムロ・レイの叫び声は届かなかった。
独房の中でアムロ・レイは、グフを失ってもランバ・ラルは必ず攻めてくると確信していた。
ドズル・ザビから
「陸上戦タイプのドムを3機、回す」
といわれたため、ランバ・ラル隊は、それを受け取った後にホワイトベースに攻撃を仕掛けることを決めた。
しかしキシリア・ザビに忠実で、彼女が政権を握ることを夢みるマ・クベは、部下に
「ドムが届かない」
という嘘を伝えさせた。
「マ・クベ司令は、増援は回せぬと申しております。
その上でラル大尉独自で木馬を奪取していただけぬかとのお願いであります」
「無傷で奪い取れとおっしゃるのか」
「はい、なにとぞ」
「わかった。
ランバ・ラル、たとえ素手でも任務をやり遂げてみせると司令にお伝えください」

「戦力はなくてもゲリラや本来のやり方で当たればなんとかなる」
ランバ・ラルは、ゲリラ戦でホワイトベースを落とすことにし、大型陸戦艇、ギャロップでホワイトベースに向かった。
「この風、この肌触りこそ戦争よ」
ギャロップを認めたホワイトベースは主砲を発射し、セイラ・マスがガンダムで発進。
後方から小型戦車が現れたため、ブライトノアは、ガンタンク、ガンキャノンの出撃を中止し白兵戦の準備をさせた。
アムロ・レイも独房から出され右舷の機銃を任された。
ランバ・ラルは、ホワイトベースの後方に小型戦車を接近させ
「出撃だ」
と敵艦に乗り移った。
ホワイトベースの乗組員は銃を持って船の後方へ移動。
銃と爆弾が飛び交う白兵戦が始まった。
戦いの途中、ランバ・ラルは、フラウ・ボゥの銃を叩き落とし
「銃を持っていたら殺す。
どこかに隠れているんだ」
といって逃がした。


ブライト・ノアは、アムロ・レイにセイラ・マスと交代してガンダムに乗るよう指示。
ガンダムを降りたセイラ・マスはランバ・ラルと鉢合わせになった。
「ひ、姫、姫様。
間違いない。
アルテイシア様に違いないな。
私をお忘れか?
あなたの父上、ジオン・ダイクンと革命に参加したジンバ・ラルの息子、ランバ・ラルです」
一瞬、動揺しながらもセイラ・マスは毅然といい放った。
「アルテイシアと知ってなぜ銃を向けるか」
「やはり・・・ではなぜ・・・」
そこへかけつけたリュウがランバ・ラルの左肩を撃った。
ランバ・ラルは反撃し、リュウは弾丸を受けた。
「リュウ!
ランバ・ラル、逃げなさい!」
セイラ・マスは叫んだ。
ランバ・ラルは第2ブリッジに入りカギを閉めた。
ブライト・ノアはガンダムに第2ブリッジを爆破するように指示。
ランバ・ラルはクラウレ・ハモンに通信。
「ハモン、すまん。
木馬をギャロップで撃破してくれ。
ランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた。
アルテイシア様が・・・」
そのときガンダムが第2ブリッジを外側から破壊。
ランバ・ラルは吹き飛ばされた。
「またモビルスーツのガンダムのボウズか」
ランバ・ラルの前には破壊された壁から中をのぞくガンダム、後ろにはドアをこじ開け入ってきたブライトたち。
「君達は立派に戦ってきた。
だが兵士の定めがどういうものかよくみておくのだな。
戦いに敗れるとはこういうことだ」
ランバ・ラルは手榴弾を抱えて外に身を投げ、それを受け止めようとしたガンダムの手の中で爆死。
ホワイトベースの乗組員は、敵とはいえ戦っている相手も生身の人間であることを痛感した。
一方、ギャロップはホワイトベースに向かって攻撃を続けた。
「ハモンさん。
ランバ・ラルが死んだんだぞ!
やめるんだ!」
アムロ・レイは、そう叫びながらギャロップを撃った。
ギャロップは爆発したが、クラウレ・ハモンは間一髪、脱出。
「隊長から連絡はありませんか?」
「はい、あれを最後に・・・」
「そう・・・ランバ・ラル・・・」

ホワイトベースはかなりダメージを受けた上に弾薬や物資も乏しかった。
リュウ・ホセイはベットで寝ていた。
アムロ・レイは再度、ブライト・ノアによって独房に入れられた。
まさに満身創痍だったが、ホワイトベースはオデッサ作戦へと向かった。
リュウはベッドを抜け出し、フラつきながらブリッジに向かい
「うぬぼれがなくなるまで出さないつもりだ」
というブライト・ノアにアムロ・レイについて助言を与え、帰りには独房に寄った。
「アムロ、期待しとるぞ」
ランバ・ラルを失ったクラウレ・ハモンは仇を討つべく攻撃準備を進めた。
「ガルマ様の仇討ち部隊として地球に降り立ったものの、我々はまだ任務を終わっておりません。
一見小さな作戦ではありますが、敵は連邦軍の最新鋭戦艦とモビルスーツです。
ジオンの国民は我々の戦果に期待しております。
ランバ・ラルは私にもったいないくらい実直な男性だった。
あんな心を寄せてくれた人のためによしんば砂漠に散るのも後悔はない。
この作戦に不服があるものは参加しなくてもランバ・ラルは怒りはしません。
私もです」
生き残った18名の部下の中で作戦を降りる者は1人もおらず、ランバ・ラル隊はホワイトベースを再度、攻撃。
独房から解放されたアムロはガンダムで敵を爆破。
「ホワイトベースがやられちまえば、病気だケガだっていってられるかよ」
リュウも寝室を出た。

クラウレ・ハモンが乗ったカーゴがホワイトベースに突進。
「待てよ、これは特攻するつもりじゃないのか。
とすればあの中は爆薬でいっぱいのはずだ」
アムロ・レイは武器を捨てガンダムでカーゴを受け止めた。
「特攻はさせぬつもりか。
こしゃくな!
ガンダム1機で止められるものか。
木馬にぶつかればその中の爆薬は・・・」
ザクがガンダムを後ろから攻撃。
クラウレ・ハモンと部下がカーゴから戦闘機、マゼラ・トップで飛び立ち、上から攻撃。
ガンダムはザクを盾にし、マゼラ・トップの攻撃を避け、そのままザクを投げマゼラ・トップにぶつけた。
「2人のパイロットを同時に討ち取るとは・・・
さすが私の見込んだ坊やだけある。
しかし・・・」
クラウレ・ハモンはマゼラ・トップをガンダムの真後ろにつけた。
「いくら装甲の厚いガンダムといっても、これだけ近ければ持ちはすまい。
そしてガンダムとカーゴの爆発力は木馬をも・・・」
「ハ、ハモンさんか?」
「ほんと、好きだったよ、坊や」
カーゴはガンダムの背中に向けて砲撃。
ガンダムは背負っていた盾のおかげで1発目はなんとか耐えた。
「これでおしまい」
2発目を撃とうとするクラウレ・ハモン。
「うわあ!」
そこへリュウが叫びながら、コアファイターで飛び込んできてマゼラ・トップに激突。
クラウレ・ハモンとリュウ・ホセイは死亡した。

オデッサ作戦のためにヨーロッパの前線基地にいる地球連邦軍総司令、レビル将軍は、敵の後方にいるホワイトベースにマ・クベ隊を攻撃させたかった。
しかしそのためには補給物資を送り、修理を行わねばならなかった。
「後は君の部隊がいかに手早くホワイトベースを直してやれるかだ」
「全力を尽くします」
マチルダ・アジャン中尉は支援物資を積んだミデア輸送隊を率い、ジオン軍の攻撃を切り抜け、ホワイトベースへと急いだ。
補給を受けたホワイトベースは急ピッチで補修を進めた。
「どこへ行くんですか?」
「ブリッジよ」
ある日、アムロ・レイは、ブリッジに向かうというマチルダ・アジャンの案内で買って出た。
「マチルダさん、なぜ補給部隊に入ったんですか?」
「そうね。
戦争という破壊のなかで、ただひとつ物をつくっていくことができるからかしらね。
戦いは破壊だけでも、人間ってそれだけでは生きていられないと私には思えたからよ」
「マチルダさん、僕思うんです。
マチルダさんって強い方なんですね」
「生意気ね」
「すいません」
「いいのよ」
マチルダ・アジャンに気づかず、カイは仲間とおしゃべりをしていた。
「あのマチルダさんってよー、俺好みってとこかな。
キリってしててやさしくてよー。
中尉みたいな人、恋人だったら最高だよな」
(カイ)
「手の方がお留守のようねぇ」
(マチルダ)
「えっ!
あー、おはようございます!
中尉」
「すてきな恋人さがしてね。」
「ちゅ、中尉。
恥のかきついでであります。
後ほど一緒に写真を撮らせていただきたく、お願い申し上げます」
「ええ、いいわ。
今すぐならね」
次々に男性乗組員が集まり、マチルダ・アジャンを中心に写真撮影が行われた。

11月7日、キシリア・ザビの月面基地グラナダから、ガイア、オルテガ、マシューの「黒い三連星」を地上に降下した。
「さっそく木馬と白いモビルスーツとやらをみせてもらおう。
オルテガ、マシュー、行くぞ!」
(ガイア)
彼らは地上用ドム3機でホワイトベースに出撃。
エンジンを修理したばかりで動けないホワイトベースは、敵を確認すると、ガンダムを出した。
マチルダ・アジャンはミデア輸送機をいつでも発進できるように準備させた。
ドムはホワイトベースの近くまで迫り、ガンダムの盾にジャイアントバズーカが命中させた。
「連邦のモビルスーツ、噂ほどではないわ!」
他のドムはホワイトベースを襲った。
「あと一息でホワイトベースは生き延びるというのに、こんなところでむざむざと傷つけられてたまるものか」
マチルダ・アジャンはミデアで出撃した。

「あのパイロットめ、只者ではないぞ。
オルテガ、マシュー。
モビルスーツにジェットストリームアタックをかけるぞ!」
(ガイア)
ドム3機、一直線上に並んでガンダムを攻撃。
1機目の攻撃をかわすと、次が攻撃をしかけ、さらに3機目が攻撃。
ガンダムはこれをギリギリでかわした。
ドムは、再度、ジェットストリームアタック。
1機目のドムが閃光を放ち、アムロ・レイは視力を奪われながらジャンプしてかわし、2機目がジャイアントバズーカを発射。
「うわー、俺を踏み台にしたー。」
(ガイア)
ガンダムは1機目のドムを踏み台にして2機目をビームサーベルで刺した。
3機目は援護に来たマチルダ・アジャンが乗ったミデアとぶつかった。
「このぉ!」
怒ったドムは両手を組んで両腕を振り上げ、上からミデア輸送機のコックピットを叩き潰し、落とした。
ミデア輸送機は爆発しながら墜落し、マチルダ・アジャンは投げ出され死亡。
「うわあ」
怒ったアムロ・レイは2機目のドムを真っ二つに切断。
「マシューのドムがやられた」
(ガイア)
「ジェットストリームアタックをスリ抜けるなんて、信じられん」
(オルテガ)
2機のドムは退却した。
その後、ホワイトベースは無事に出発した。
「ミデア輸送部隊、マチルダ隊の戦死者に対して哀悼の意を表して、全員、敬礼!」
(ブライト・ノア)
「私が不慣れなばかりに・・・。
すみません、マチルダさん」
(セイラ・マス)
「チルダさん、マチルダさん、マチルダさん、マチルダさん、マチルダさん、マチルダさーーーーーん」
(アムロ・レイ)

11月9日、マチルダ・アジャンが死んだ数日後、
「午前6時にオデッサ作戦を開始する」
レビル将軍はマ・クベ隊に対して攻撃を決定し、全軍を発進させた。
戦線に向かうホワイトベースにも
「ホワイトベースは6時30分、マ・クベの基地後ろから突入せよ」
と通達があった。
オデッサ作戦は連邦軍が優勢だった。
マ・クベは、レビル将軍に
「オデッサ作戦の総司令官レビル将軍。
聞こえるか。
私はマ・クベだ。
ここで手を引いてくれねば、私の方は水素爆弾を使う用意がある。
無論、核兵器を使わぬと約束をした南極条約に違反はするが我々も負けたくないのでな」
と無線。
レビル将軍は黙って、ただ前進するよう手を振った。
結局、オデッサの作戦は地球連邦軍の勝利に終わった。
オルテガ、ガイアの2機のドムは撃破され、マ・クベはいち早く宇宙へ脱出し、敗残部隊も地球の各地へ逃亡した。
「戦いはこの一戦で終わりではないのだ。
考えてもみろ。
我々が送り届けた鉱物資源の量を。
ジオンは後10年は戦える」
(マ・クベ)
11月10日、ジオン軍はオデッサ鉱山地帯の放棄を発表した。

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