小谷憲一「スキャンドール」
第3号で新連載となったのは、小谷憲一「スキャンドール」。「テニスボーイ」などのヒットで著名な小谷が発表した、「鏡を見るたびに人格が入れ替わる魔女」が主人公の超能力系ラブロマンスでした。お色気枠でもあったものの人気は今一つであり、第39号で連載は終了しています。
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宮下あきら「嗚呼!!毘沙門高校」
第4号で新連載となったのは、宮下あきら「嗚呼!!毘沙門高校」。破天荒な男・修羅三四郎がその破天荒さを武器に野球、柔道、ボクシングなど様々なスポーツに挑戦していく姿を描いた作品でしたが、色々なスポーツに手を出した結果ターゲットが定まらなかったためか人気は低迷し、第25号で連載は終了となっています。
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桂正和「ウイングマン」
第5-6号で新連載となったのは、桂正和「ウイングマン」。「電影少女」「I"s」などで世界的な人気を誇る桂の連載デビュー作であり、広野健太を主人公としたラブコメ要素もあるヒーローものでした。大変な人気を博し、「夢戦士ウイングマン」というタイトルでテレビアニメ化もされています。連載自体は1985年第39号まで続きました。
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ひすゎし「CAN☆キャンえぶりでい」
第15号で新連載となったのは、ひすゎし「CAN☆キャンえぶりでい」。鳥山明の初代アシスタントを務めた田中久志がひすゎし名義で発表した、人間界にやってきた魔女・キャンを主人公としたドタバタコメディでした。英語圏の外国人を思わせる、独特な話し方も話題に。週刊少年ジャンプでの連載は第26号で終了し、その後フレッシュジャンプへと移籍。単行本は全5巻と、そこそこのヒットとなっています。
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寺沢武一「コブラ」
第20号で新連載となったのは、寺沢武一「コブラ」。コブラ自体の連載開始は1978年なのですが、コブラは第1部、第2部…と分けて不定期に連載を行う形式を取っており、このときの新連載では第5部「6人の勇士」編が掲載されました。
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武論尊・鷹沢圭「マッドドッグ」
第22号で新連載となったのは、武論尊・鷹沢圭「マッドドッグ」。米ソ冷戦、カンボジア内戦を題材としたアクション漫画であり、戦線で活躍する金で雇われた傭兵のリアルな姿を描くアクション巨編だったのですが、少年誌向けとは言えない重いテーマだったためか人気は低迷。第31号で連載は打ち切りとなっています。なお、鷹沢圭は後に「ひらまつつとむ」名義で「飛ぶ教室」を発表。現在でも語り継がれる社会派漫画として有名です。
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徳弘正也「シェイプアップ乱」
第26号で新連載となったのは、徳弘正也「シェイプアップ乱」。寿乱子、原宗一郎を中心に展開されるギャグ漫画であり、下ネタ、お色気を多用したネタで人気を博しました。北条司「シティーハンター」に先んじる「もっこり」描写も話題に。この下ネタを多用する姿勢は、後年の「ジャングルの王者ターちゃん♡」にも受け継がれています。なお、連載は1986年第1-2号まで続きました。
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本宮ひろ志「天地を喰らう」
第27号で新連載となったのは、本宮ひろ志「天地を喰らう」。「男一匹ガキ大将」「硬派銀次郎」など多数のヒットを飛ばしていた本宮が発表した、「三国志演義」をベースとした天界・魔界・地獄界などが登場するオリジナルストーリーであり、ファミコンソフトが発売されるなど人気を博しました。連載自体は1984年第38号まで続いています。
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門馬もとき「アルバトロス飛んだ」
第32号で新連載となったのは、門馬もとき「アルバトロス飛んだ」。サッカー漫画「かっとび一斗」のヒットで有名な門馬が発表した、ドライバー・アイアン・パターの3種類しか使えないながらも得体のしれない力を秘めた中学生・大原一歩を主人公としたゴルフ漫画でした。第42号で連載は終了となっています。
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江口寿史「ストップ!!ひばりくん!」
第38号で新連載となったのは、江口寿史「ストップ!!ひばりくん!」。元々1981年に連載がスタートしていたのですが、度重なる休載を経て、この号で仕切り直しという形で再スタートしました。しかしながらここでも江口の連載は安定せず、「未完成の真っ白な原稿」を意味する「白いワニ」が幻覚として現れる状況が頻発。結局連載を放棄する形で第51号で打ち切りとなりました。
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なお、打ち切り時の第51号巻末のコメントでは「人物のポーズや表情などは鏡の前で自分を見ながら書くんだよ」と、連載終了には一切触れていません。突然の打ち切り決定だったのでしょうか。なお、この号には最終回は掲載されておらず(目次にはありますが)、代わりに読切として関信彦「罪薬」という作品が掲載されています。

原哲夫・武論尊「北斗の拳」
第41号で新連載となったのは、原哲夫・武論尊「北斗の拳」。関東地方などを舞台とした、北斗神拳の伝承者・ケンシロウを主人公とするアクション漫画であり、アニメ版における「お前はもう死んでいる」の決めゼリフや、「ひでぶ」「あべし」といったザコたちの放つ名言など、現在でも日本のみならず世界中の漫画作品に影響を与え続けています。連載自体は1988年第35号まで継続しました。
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荒木飛呂彦「魔少年ビーティー」
第42号で新連載となったのは、荒木飛呂彦「魔少年ビーティー」。奇術やトリックを得意とする魔少年・ビーティーと平凡な少年・麦刈公一を取り巻く事件や悪事を描いた作品でしたが、人気は低く第51号で連載は終了となっています。その後、荒木は「バオー来訪者」を経て「ジョジョの奇妙な冒険」を発表。日本を代表する漫画家へと成長していきました。
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やまさき十三・幡地英明「あした天兵」
第43号で新連載となったのは、やまさき十三・幡地英明「あした天兵」。真田天兵を主人公とした高校野球ものであり、ラブコメ要素ありの青春ドラマが展開されたものの、「キャプテン翼」「キックオフ」といった他のスポーツものと競合していたためか地味な存在であり、1984年第14号で連載は終了しています。
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高橋よしひろ「銀牙ー流れ星銀ー」
第50号で新連載となったのは、高橋よしひろ「銀牙ー流れ星銀ー」。動物漫画の巨匠として知られる高橋の代表作であり、今でも全世界的な人気を獲得しています。1986年にテレビアニメ化されたほか、2005年にはミュージカルが、2019年~2020年には舞台も公開されています。連載自体は1987年第13号まで継続しました。
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西尾元宏・巻来功士「機械戦士ギルファー」
第51号で新連載となったのは、西尾元宏・巻来功士「機械戦士ギルファー」。事故死した恋人を蘇らせるため、メカバトラー(機械戦士)となる道を選んだ主人公・ギルファーが活躍するSFアクションでしたが、人気は低迷し1984年第13号で連載は打ち切りとなっています。
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宮下あきら「ボギー THE GREAT」
第52号で新連載となったのは、宮下あきら「ボギー THE GREAT」。「激!!極虎一家」の連載終了と「魁!!男塾」の連載開始との間に発表された作品の一つであり、宮下作品の中では珍しいハードボイルドな刑事ものでした。1984年第30号で連載は終了し、その際に「第1部完」と書かれていたのですが、第2部が開始されることはありませんでした。
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今回ご紹介する、1983年に連載が開始された作品は以上となります。皆さんの記憶に残る作品はありましたでしょうか?
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