70年代アイドル
70年代のアイドルといえば、山口百恵 、キャンディーズ、ピンク・レディーなどなど実に多くのスターが登場しました!

ピンク・レディー
一方で、大ブレイクはしなかったものの、心に残る、捨てがたいアイドルが星の数ほど現れたのもこれまた70年代。
A級~C級なんでも来い!の1970年にデビュー曲を出したアイドルたちを集めてみました。
黄色いサクランボ
70年代には多くのアイドルが登場したとはいえ、1970年にデビューしたアイドルとなると誰を思い浮かべますか?
なかなか思い出さないものですよねぇ。と言うか、そんなんいちいち覚えとらんわい!ってなもんですよね。では言いましょう。おそらくデビュー曲が最も成功したのはゴールデン・ハーフだったのではないでしょうか?!
デビュー曲は9月に発売された「黄色いサクランボ」です。

ゴールデン・ハーフ
この曲は1959年8月に公開された映画「体当たりすれすれ娘」の主題歌で、スリー・キャッツが歌って大ヒットしていたんですよ。なので、ゴールデン・ハーフ はカバーというわけです。
当初メンバーは、エバ、マリア、ルナ、ユミ、エリーの5人組でした。すぐにエリーが抜けて4人組となり、1973年にユミが抜けて3人組となり、1974年に解散しています。
お色気だけでなく、お笑いの才能もあったため(特にエバ)お茶の間をにぎわしてくれました。バラドルの草分けといっても良い存在ですね。
しあわせの涙
1970年にデビューしたアイドルで、もっとも長く第一線で活躍したのは岡崎友紀かもしれません?!デビュー曲は3月発売の「しあわせの涙」でした。

岡崎友紀
カワイイっ!一瞬デビュー当初の桜田淳子か山口百恵のようにも見えますね(ジャケット右)。もっとも桜田淳子と山口百恵は似ていないですよねぇ。どういうことなんだろ???
まぁ、それはともかく、70年代のアイドルらしいポーズがなんともステキです(ジャケット左)。
1970年デビューといっても、それは歌手としての事です。岡崎友紀は小学生の時から子役として活動していて、1970年には主演したドラマ「おくさまは18歳」が大ヒットしたことで歌を出したということですね。もともと女優なわけですが、当時の人気ぶりはアイドルそのものでした。と言うか、実際に国民的アイドルだったんですよね。
幸せってなに?
岡崎友紀と人気を二分したのが吉沢京子ですね。彼女もまた60年代から女優として活動していますが、1969年から始まったテレビドラマ「柔道一直線」のヒロイン役で大ブレイクしたんですね。そうです。ミキッペです。で、1970年に「幸せってなに?」で歌手デビューというわけです。

吉沢京子
作詞は当時売れっ子の岩谷時子。作曲の森本太郎は元ザ・タイガースのギタリスト、あのタローですよ。
岡崎友紀も吉沢京子も、もの凄い人気でした。70年代最初のアイドルが女優と言うのも面白いですね。
ふじさん
1970年歌手デビュー組には芸名をコロコロ変えたアイドルが結構います。みきめぐみ もその一人です。
本名は、岡田仁希子(おかだ みきこ)で、レコード会社が変わるたびに、みきめぐみ→岡田みき→小川みき→小川美希と改名。苗字が名前になったり、名前が苗字になったりと忙しい。デビュー曲は「ふじさん」で、全くアイドルを感じさせない謎のタイトルですね、これは。

みきめぐみ
「白い鳩をみた」でデビューした小野木久美子も名前を変えたアイドルですね。後に小野木久美→三純和子→かおりくみこ と改名しています。
アイドルと呼べるほどの成功は納めていないかもしれませんが、「樫の木モック」をはじめ。アニメソング歌手として80年代後半まで活躍しています。彼女の歌声は、かおりくみこ名義で出ているベスト・アルバムで小野木久美子時代のものも聴くことが出来ます。

かおりくみこ スーパー・ベスト
あと、「初めての約束」の純エリ子も、後に藍美代子と改名してますね。
さて、それでは「ふじさん」とはどのような曲だったのでしょうか?聴いてみましょう!
こ、これは、この曲は、どう評価していいのか分からん!曲はともかく問題はやはり歌詞でしょう。乙女ごごろの切なさを富士山に託しているのか?いや、富士山そのものに恋をしているなこれは。それにしても、何を狙ってこんな曲を歌わせたんでしょう。キテレツ過ぎますよね。
おさな妻
あまりにも70年代なタイトルが男の股間を刺激する「おさな妻」。歌ったのは麻田ルミです。当時15歳ですからまさにピッタリだったわけですよ。

麻田ルミ
「おさな妻」はテレビドラマとして1970年10月2日から放映開始され、麻田ルミは主題歌を歌っただけではなく、主役も演じています。というか、麻田ルミ もまた女優ですね。80年代に入るとパッタリと姿を消してしまいますが、70年代は女優として順調に活躍しています。
あ、歌の方も70年代はほぼ毎年シングルをリリースしていたんですよね。やはり歌も80年代に入るとパッタリと出さなくなってしまい、とても残念です。歌も上手いし、曲も良かったりするんですけどねぇ。だからでしょう。中古市場では高値を呼んでいます。
1978年に出た「グッドデイ・グッドタイム」も歌謡ディスコ・サウンドが最高ですよ。ジャケットもね、普通のお姉さんって感じがイイですね。20歳を過ぎて色気を感じます。

麻田ルミ
他には「おしゃまなブンブン」のキャロライン洋子や、「悲しみのアリア」を歌った いしだあゆみ の実姉 石田ゆりも1970年の歌手デビューです。
改めて見直すと、この年も個性的なアイドルが出ていたんですねぇ。これだから70年代は楽しい!ってなもんです。