矢口高雄さんを偲んで「釣りキチ三平」のファミコンソフトを振り返る!

矢口高雄さんを偲んで「釣りキチ三平」のファミコンソフトを振り返る!

先日、釣りキチ三平の作者で知られる矢口高雄さんが他界してメディアでも大きく取り上げられました。そこで今回は、矢口さんの代表作「釣りキチ三平」のファミコンソフトを振り返り故人を偲びます。


釣りキチ三平とは

釣りキチ三平は、1973年に週刊少年マガジンで連載を開始して、1983年までの10年間という長い期間に渡り同紙を支えた人気釣り漫画です。



ちなみに、タイトルとなっている釣りキチとは釣りのキチガイを意味する造語。



差別用語や蔑称とされるキチガイが普通に漫画のタイトルとして使われてしまうあたりが、時代を感じさせてくれますよね。



思い返せば、1970~1980年代ころは、〇〇キチガイや〇〇狂いなどの言葉が溢れていた気がします。

ファミコンソフトの釣りキチ三平概要

ファミコンソフトとして釣りキチ三平が登場したのは1988年の3月17日と、連載が終了してから実に5年の月日が経ってからでした。



販売元は「ビクター音楽産業株式会社」で、音楽業界で有名なあのビクターがファミコンソフトをリリースしているというのも驚きですよね。



ゲームの舞台となるのは、原作「釣りキチ三平」で言えば中盤~終盤に該当するブルーマーリーン編(コミックスだと37巻~41巻)となっています。



筆者の記憶だと釣りキチ三平といえば、国内で渓流や池などで伝説のヌシ的な魚を狙っているイメージがあったのですが、ハワイで世界のアングラーを相手に勝負していたこともあったのですね。

釣りキチ三平のファミコン!プレイ動画とゲーム内容の紹介

ファミコンソフトの釣りキチ三平 ブルーマーリン編は、いわゆる釣りゲーです。



ポイント(釣り場)を選び、エサや糸の太さを決めて魚がかかるのを待ち、釣り上げるという作業を繰り返すゲーム内容となっています。



1980年代~90年代にファミコンソフトでは様々な「タイアップ物」が発売され、その多くはクソゲーという悪評を得ていることが多かったですが、釣りキチ三平に関しては良くも悪くも普通の釣りゲーだったといえます。



ちなみに、ゲームなのに意外と魚が掛からずにポイントを変えたりぼ~っと待つ時間が必要です。



妙なところでリアリティを求めているあたりも、時代を感じさせてくれるといえますよね。



ゲームの進行は、原作に合わせて5日間の釣果で各国の代表と競い、優勝を目指すことが目的となっています。

釣りキチ三平のファミコン!ちょっと抜けてる完成度

妙にシビアな魚のかかり具合や、慣れるまで以外に釣り上げるのが難しい操作など、釣りゲーとしては中々楽しめるゲームに仕上がっていた釣りキチ三平。



ところが実はこのゲーム、かなり抜けてる部分があったようです。



と、いうのも釣りキチ三平 ブルーマーリン編は全5日間を戦い抜いて最終的な釣果で競うと紹介しましたが、1日目~4日目までの釣果は『無意味』で、実質は5日目にだけ登場するデビルソードと呼ばれる怪物魚を釣れるかどうか?で勝敗が決してしまうという残念な完成度になっていました。



どれだけ1日目~4日目で優れた釣果を出しても、5日目のデビルソードを釣ることが出来なければ優勝してエンディングを見ることはできません。



逆を言えば、1~4日目にほとんど魚が釣れなかったとしても、最終日にデビルソードさえ釣り上げてしまえば、優勝できてしまうという少し抜けた部分がある完成度となっていたのも時代を感じさせてくれますよね。

デビルソードを釣り上げろ!面倒な手順と激ムズ仕様

最終日にデビルソードさえ釣ってしまえば優勝できるゲーム。



そう聞くと、なんだか簡単なゲームのように感じてしまいますが、そのデビルソードを釣り上げるのが至難でした。



まず、エサの問題。



通常は、ポイントを決めたあとに任意で選べるエサから適切なものを選ぶのですが、デビルソードを釣るためには「エサとなる魚を釣る」という無駄な手順が必要でした。



デビルソードが好むエサはカツオ。



肝心のカツオは、デフォルトで選べるエサには含まれていないため、まずはカツオを釣り上げる事から始めなければならないという面倒さが付きまといます。



さらに、デビルソードが運よくHitしてからも一苦労です。



魚がエサを食べている状態は、複数のパターンがあります。

針のかかりが悪いと、ほぼ確実にデビルソードは糸を切って逃げてしまいます。



針を完全に飲み込み、しっかりと掛かった状態となって初めてデビルソードと戦う準備が整うのです。



エサを準備して、針がしっかりと掛かってからも油断はできません。



何しろ、怪物魚ですから1日目~4日目で釣ってきた魚とはレベルが違います。

気を抜くと、すぐにラインを切られて逃げられてしまう高難度のファイトが展開されます。



何も知らずにデビルソードとファイトした場合、十中八九失敗します。

ここでも妙なリアリティが発揮されており、通常のトローリングと同様に魚を泳がせて疲れたところを狙うという、ヒットアンドアウェイの戦法でじっくりと時間をかけて釣る必要がありました。

まとめ

釣りキチ三平の作者である矢口高雄さんの訃報で、久しぶりに三平の姿をTVやネットで見かける機会が増えて、懐かしさを覚えた方も多いのではないでしょうか。



筆者は残念ながら、ファミコンの釣りキチ三平をプレイしたことはありませんが、高難易度と評判のブルーマーリンとファイトしてみたいと思いましたが皆さんはどうですか?



興味がある方は、是非とも釣りキチ三平の思い出とともにプレイして、感想などを聞かせてくださいね。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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