金城武とは
金城武さんは日本人の父と台湾人の母との間に生まれ、沖縄県出身の祖父をルーツに持つ国際派俳優です。台北市内の高級住宅街天母で育ち、中学生までは日本人学校で、高校生からはアメリカンスクールで学びました。そのため日本語・北京語・広東語・台湾語・英語など様々な語学が堪能です。芸能界入りのきっかけは高校時代のスカウト。デビューは清涼飲料水のCMでした。卒業後歌手としてキャリアをスタートさせ、俳優デビューはチン・シウトン監督の映画『ワンダー・ガールズ 東方三侠2』。台湾でのアイドル時代にはニッキー・ウーさん、アレック・スーさん、ジミー・リンさんと並んで「台湾四小天王」と呼ばれ人気を博しました。
その後ホテルのロビーで偶然出会ったウォン・カーウァイ監督に気に入られ、香港映画『恋する惑星』に出演したことがターニングポイントとなり国際的な俳優へと成長していくのです。その活動の幅は広く、主に台湾・香港・中国・日本などを拠点としている。初めて日本のテレビに出演したのは1995年フジテレビ系で放送されたオムニバスドラマ『聖夜の奇跡 あなたの好きな愛はどれ?』です。また1998年に「プラダ」のワールドキャラクター、2008年にはエンポリオ・アルマーニの広告塔へ、それぞれアジア人として初めて起用されました。
2004年、チャン・イーモウ監督の中国映画『LOVERS』にチャン・ツィイーさんやアンディ・ラウさんらと共に出演し、同作がアメリカのゴールデングローブ賞・外国語映画賞にノミネートされるなど、その活躍の場はもはや世界!また2008年に出演したジョン・ウー監督の映画『レッドクリフ』の大ヒットによりアジアを代表する国際派スターとしての地位を不動のものにしました。
日本での活躍を振り返る
既にアジア圏では大スターだった金城武さんが、90年代後半から2000年代にかけて日本でも活動していた頃の作品を振り返ってみましょう。
ドラマ『神様もう少しだけ』
ドラマ『神様、もう少しだけ』は1998年、金城武さんと深田恭子さんのW主演によりフジテレビ系火曜9時枠で放送された連続ドラマです。人気音楽プロデューサー石川啓吾と援助交際が原因でHIVに感染してしまった女子高生・叶野真生が出会い恋に落ちる物語。
既にアジア圏では大スターだった金城さんは本作への出演をきっかけに遅ればせながら日本でも大ブレイクを果たします。まだデビューしたばかりの初々しい深田恭子さんとの異色の組み合わせは当時衝撃的でした。そして大きな話題となった2人の長~いキスシーンも視聴者を熱狂させましたよね。HIV感染をテーマとした難しさがありながらも、美しく描かれたラブストーリーに心奪われ、最終回の視聴率は28.3%を記録する大ヒットとなりました。まさに90年代を代表する名作の1つです。
ドラマ『二千年の恋』
中山美穂さん主演のドラマ『二千年の恋』は2000年というミレニアムな年にふさわしい新年1発目の月9としてフジテレビで放送されました。金城さんはこの作品でヒロイン真代理得と恋に落ちる国家スパイ・野上浩/ユーリ・マロエフを演じています。それまでの月9で描かれていたラブストーリーとは異なる意欲作としても話題を呼びました。
映画『不夜城』
ドラマ『神様、もう少しだけ』が日本における金城武人気に火をつけたなら、映画『不夜城』は日本に彼の存在を認識させた最初の作品なのではないでしょうか。1998年に公開された本作では自身と重なる日本と台湾のハーフという役どころで、歌舞伎町の裏社会を渡り歩く一匹狼・劉健一をワイルドに演じ圧倒的な存在感を発揮しました。
映画『ターザン』