米米CLUBの概要
米米CLUBはボーカルのカールスモーキー石井を中心に活動したパフォーマンス集団(バンド)です。
1982年~1997年の解散までに、代表曲とも言える「浪漫飛行」や「君がいるだけで」などのミリオンヒットをリリースしています。

突然の解散後、米米CLUBとしての活動はありませんでしたが、2006年に再結成して活動を再開してからは不定期でツアーやコンサートを行っています。
そんな懐かしい米米CLUBですが、今回は「解散」した理由について出回った噂や真相に迫っていきます。
米米CLUB解散で当時流れたデマ
ミリオンヒットとなった、「浪漫飛行」や「君がいるだけで」以外にも、ヒット曲が多く順風満帆に見えた当時の米米CLUBが突然の解散を発表した事で、当時は様々な憶測や噂が出回りました。
メンバー不仲説
当時、よく囁かれていた解散の原因が「不仲説」でした。
実際に解散したバンドやグループが、不仲が原因だったという事も珍しくなかっただけに、在籍メンバーが多かった米米CLUBの解散も不仲が原因と疑われました。
ただ、米米CLUBが出来たきっかけ自体が専門学校からの旧友を中心にサークル活動の延長的なノリだったので、不仲が原因で解散という説はデマだった可能性が高いです。
ギャラで揉めた説・石井裏切り説
米米CLUBの解散で、実しやかに囁かれたのがギャラ問題が原因という噂でした。
実際問題パフォーマンスを重視していた米米CLUBは大所帯で、ギャラの割り当てやメンバーへの支払いで何かしらの問題が起きたのでは?と考えた人は多かったようです。
また、米米CLUB解散後にカールスモーキー石井が石井竜也としてソロ活動を精力的に行った事から、ギャラ問題から発展した石井裏切り説なども当時は囁かれていたものです。
詳しくは後述しますが、実はこの噂については【当たらずとも遠からず】だったことが、後に発覚します。
米米CLUBが解散した本当の理由
米米CLUB解散の真実は、解散から実に22年の年月を経てジェームズ小野田氏によって語られています。
メンバーが語った米米CLUB解散の真実を詳しく紹介します。
米米CLUBのギャラはきっちり等分だった
まず、大前提として米米CLUBではギャラ収入はメンバーでキッチリと等分していたという事実です。
つまり、ギャラ配分で不満が出て解散したという噂は完全にデマ。
しかし、このギャラを等分していたというシステムが解散に繋がったことも事実でした。
トップアーティストに押し上げた名曲の存在
米米CLUBは元々は派手なパフォーマンスがウリの集団でした。
そんな彼らの名を世に知らしめたのが「浪漫飛行」の大ヒット。
そして、その地位を不動のものにした曲が「君がいるだけで」のメガヒットでした。

月9ドラマの主題歌だったこともあり、「君がいるだけで」は累計290万枚というメガヒット。
令和となった現在でも、カラオケでは歌うという方も少なくないのではないでしょうか。
このヒット曲が生まれたことで、米米CLUBは単なるパフォーマンス集団ではなく、一流の「アーティスト」として認知されることになります。
トップアーティストとしての苦悩
ヒット曲に恵まれて、一流のアーティストとなった米米CLUB。
そんな彼らに対して、世間や所属事務所が求める音楽は「さらなるヒット曲」でした。
元来、派手なパフォーマンスが信条だったにも関わらず、自分たちがやりたい音楽よりも「売れる曲」を求められる状況は、メンバー内で不満が募っていったとジェームス小野田さんは語っています。
カールスモーキー石井の映画挑戦
思うように、自分たちの音楽が作れない不満がある中で大きな転機が訪れます。
それは、カールスモーキー石井さんの映画監督としての挑戦でした。
元々、米米CLUBの前身は「A-Ken」という映画研究会。
映像に対しても情熱を持つメンバーたちは、米米CLUBが楽曲を提供した映画を見てその出来栄えに落胆したそうです。
せっかく自分たちの楽曲を使うなら、いっそ映画を作ればいい。
そんなメンバーの後押しがあり、カールスモーキー石井さんはメガホンをとる決意をします。

1994年には、監督初作品となる「河童」。
さらに1996年には監督作品2作目となる「ACRI」を製作します。
映画が原因で10億円の借金!バンド解散へ
カールスモーキー石井さんの映画挑戦は、完全に失敗でした。
話題性はあったものの、結果的には10億円という多額の借金を背負う事になってしまったカールスモーキー石井さん。
メンバーの後押しがあったとはいえ、映画製作で失敗した借金は米米CLUBとは関係が無い問題。
映画で背負った借金を、米米CLUBの活動で埋める事はしたくないという意思が解散の直接的な原因でした。
まとめ
米米クラブの解散は、不仲やギャラが原因ではなく、映画の失敗で背負った借金が直接的な理由でした。
ジェームス小野田さんによって語られている理由なので、実際に当時のカールスモーキー石井さんの本心はどうだったのか・・は少し気になります。
少なからず、無責任に映画監督やりなよ!と焚き付けたメンバーに対して思う所はあったのでは・・と思うと、不仲説やギャラ問題の噂もまるっきりのデマじゃなかったのかも、と思うのは私だけでしょうか。
2006年に再結成し、ジェームス小野田さんがテレビで解散の理由を暴露している事から、現在はわだかまりもなくメンバー同士仲良く活動しているようで安心です。
再結成後の活動は不定期ですが、またド派手でパワフルな米米CLUBを見たいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。