映画「ビー・バップ・ハイスクール」に登場した歴代ヒロイン特集!!
80年代のヤンキー・不良たちに絶大な人気を誇った漫画「ビー・バップ・ハイスクール」。1985年には映画化され、1994年までの間に「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」など計7作品が公開、いずれも大ヒットを記録しました。出演者にも注目が集まり、1988年公開の「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇」まで主演を務めた仲村トオル、清水宏次朗はもちろん、歴代のヒロインも人気を博しましたよね。この記事では、映画「ビー・バップ・ハイスクール」シリーズに出演したヒロインを10名ピックアップして振り返ってみたいと思います。

本稿のヒロイン達を特集した動画を製作しました!
中山美穂(泉今日子)
まずご紹介するのは中山美穂(なかやま みほ、1970年3月1日生まれ)。1985年に放送されたテレビドラマ「毎度おさわがせします」でツッパリ少女役として女優デビューした中山は、映画「ビー・バップ・ハイスクール」ではヒロインの泉今日子役で出演しています。泉今日子は愛徳高校のマドンナで、清水宏次朗演じるヒロシと仲村トオル演じるトオルが争奪戦を繰り広げるほどの人気を誇っていました。
同映画への出演などにより、当時アイドルとして爆発的な人気を誇った中山ですが、現在も女優として活動を続けており、2019年にはテレビドラマ「コンフィデンスマンJPスペシャル 運勢編」に、2020年には映画「ラストレター」に出演するなどしています。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃


近影
宮崎ますみ(三原山順子)
映画「アイコ十六歳」や1985年度の「クラリオンガール」への選出で話題となった宮崎ますみ(宮崎萬純、みやざき ますみ、1968年1月26日生まれ)。映画「ビー・バップ・ハイスクール」では、愛徳高校に転校してきたもう一人のヒロイン・三原山順子を演じました。三原山順子はその美貌から、泉今日子同様にヒロシとトオルに惚れられただけでなく、菊永淳一らにも惚れられるなど作中では今日子以上に人気がありました。
宮崎の近況ですが、1994年に結婚した後アメリカで生活していたものの、2005年から芸能活動を再開。現在は、世田谷自然食品のCMなどでその顔を見ることが出来ます。また、心を癒すプロである「ヒプノセラピスト」としても活動しており、2009年にはヒプノウーマンという会社を設立し代表取締役に就任しています。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃

近影
中野みゆき(如月翔子)
テレビドラマ「お坊っチャマにはわかるまい!」などに出演していた女優・中野みゆき(なかの みゆき、1971年10月20日生まれ)。1986年に公開された映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」にて、如月翔子役を演じました。如月翔子とは市立第五中学の3年生であったトオルの彼女で、常人離れしたイケイケのツッパリ少女で「五中の鬼姫」と呼ばれていました。
中野のその後ですが、女優として映画「極道の妻たち」シリーズなどへの出演を経て、1997年にはタレントとして活動する元バレーボール選手・川合俊一と結婚。現在は芸能界を引退状態であるものの、川合とのおしどり夫婦ぶりが評判となっている模様です。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃
1991年の写真集「DOLCE-ドルチェ」より

浅野ゆう子(加奈江)
1988年のテレビドラマ「抱きしめたい!」で浅野温子と共演し、“W浅野”としてトレンディドラマの女王として君臨した浅野ゆう子(あさの ゆうこ、1960年7月9日生まれ)。1986年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」にて、加奈江役を演じました。加奈江は劇場版のオリジナルキャラクターであり、草津で小さなスナックを経営し、ヒロシとトオルが温泉街に滞在している間の世話をしていました。
近年の浅野ですが、2014年にはテレビドラマ「ほっとけない魔女たち」で主演を務めたほか、2019年には「科捜研の女 SEASON 19」などに出演するなど、60歳となった今でも現役の女優として活動を続けています。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃
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ミス・A(マンモスお妙)
女子プロレスラーとして活躍した「ミス・A」ことダイナマイト関西(ダイナマイトかんさい、1969年12月4日生まれ)。1986年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌」にて、マンモスお妙役として出演しています。マンモスお妙は黒薔薇女学院の13代目総長を務めるツッパリであるものの、トオルとヒロシから「可愛い」と言われると少女のような素振りを見せたりと可愛い一面も覗かせていました。
ビー・バップ以降のミス・Aですが、1991年にリングネームを「ダイナマイト関西」に改名し、翌1992年にはJWP女子プロレスに旗揚げから参加。全日本女子プロレスに所属していたアジャ・コングと対決するなどライバル関係を演じていました。その後、2016年に現役を引退しています。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃
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小泉亜紗香(裕美)
綾部美紀という芸名でも活動している女優・小泉亜紗香(こいずみ あやか、1968年9月10日生まれ)。1987年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」にて、裕美役を演じました。裕美は「受験生の館」と呼ばれた進学校・県立桜ヶ丘高校の生徒で、桜ヶ丘の番長で「偏差値番長」と呼ばれた服巻(はらまき)鉄也の彼女でした。
小泉のビー・バップ以外の出演作品ですが、情報は少ないものの「JINGI 仁義」「バカヤロー!3 へんな奴ら」といった映画や、「世にも奇妙な物語」「翔ぶが如く」といったテレビドラマにも出演しているようです。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃
五十嵐いづみ(如月翔子)
1987年放送のテレビドラマ「少女コマンドーIZUMI」などへの出演で有名な女優・五十嵐いづみ(いがらし いづみ、1968年11月16日生まれ)。1987年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」にて、如月翔子役を演じました。中野みゆきに続く2代目の如月翔子となります。
ビー・バップ以降の五十嵐ですが、その後も女優としての活動を続け、1991年には読売テレビ系列のテレビドラマ「朝の連続ドラマ『華の宴』」、1992年にはフジテレビ系列のテレビドラマ「世にも奇妙な物語 第3シリーズ『髪』」などでそれぞれ主演を務めています。その後2001年に結婚し、芸能界を引退しました。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃


小沢なつき(沙貴)
1989年に放送された特撮ドラマ「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」での主演で有名な女優・小沢なつき(おざわ なつき、1972年4月19日生まれ)。1987年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲」にて沙貴(サキ)役を演じました。沙貴は如月翔子の親友で、大人しい性格であるものの「半ツッパリ」であるとのこと。兼子信雄(ノブオ)の彼女でもあります。
そんな沙貴を演じた小沢ですが、90年代以降はセクシー路線へと転向し1993年にはヘアヌード写真集「早熟」がヒット。さらに2004年にはセクシー女優としてデビューし、2006年まで作品を発表しています。その後は休業状態となっており、近況は不明です。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃


白島靖代(早苗)
1987年公開の映画「本場ぢょしこうマニュアル 初恋微熱篇」などが有名な女優・白島靖代(しらしま やすよ、1970年12月22日生まれ)。1988年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭」「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇」にて、早苗(北高早苗)役を演じました。早苗は県立北高校に在籍するツッパリ女子高生であり、ヒロシからトオルを紹介されたものの早苗はヒロシの方が好みのタイプだったため、付き合って2分で破局するというエピソードを残しています。
白島のビー・バップ以降の活動ですが、「櫻の園(1990年)」「おいしい結婚(1991年)」「はいすくーる仁義シリーズ(1991年~1994年)」といった映画への出演を経て、2001年にヤクルトスワローズの土橋勝征と結婚。その後子宝にも恵まれ、現在は芸能活動を停止しています。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃


立花理佐(如月翔子)
1987年放送のテレビドラマ「毎度おさわがせしますIII」の主演で注目を浴びた女優・立花理佐(たちばな りさ、1971年10月19日生まれ)。1988年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭」および「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇」にて如月翔子役を演じました。五十嵐いづみに続く3代目の如月翔子となります。
80年代後半を中心にロッテのCMのイメージキャラクターとして活躍したり、「キミはどんとくらい」「リサの妖精伝説」といったヒット曲で歌手としても知られる立花ですが、プライベートでは2000年に結婚。現在は舞台を中心に活動しているとのことです。
「ビー・バップ・ハイスクール」に出演していた頃


近影
まとめ
いかがでしたでしょうか?中山美穂など現在も第一線で活躍する女優がいる一方で、既に結婚引退していたり、ビー・バップ以降に路線変更を行い芸能界で生き残りを図った人など、多彩な人材がヒロインとして起用されていたことがわかります。この記事を機会に、久しぶりに「ビー・バップ・ハイスクール」を観直してみれば、歴代のヒロインたちの新たな魅力を発見出来るかもしれません!
