「夕陽のドラゴン」はいつ放送していたの?
「夕陽のドラゴン」はCSスペースシャワーTVで木曜日17時から19時まで生放送で放送されていました。1995年4月から1997年3月までなので丸2年ほどですね。人気番組でありながら2年で放送終了してしまった理由などは後ほど。
基本的に木曜日が生放送ですが、週に3回ほどリピート放送もしていました。当時高校生だった私は木曜日は急いで帰って生放送を見ていたのを覚えています。
司会はトータス松本とユースケ・サンタマリア!
「夕陽のドラゴン」の司会はウルフルズのトータス松本さんと、当時BINGO BONGOというユニットでボーカルを務めていたユースケ・サンタマリアさんです。
なぜ、CSの夕方の番組にそんな豪華なMCが?と思いますよね。答えは簡単。二人ともブレイク前だったからです。
番組放送開始当初は2人も全くの無名だったんですよ。ウルフルズのCDでさえタワーレコードにも置いてないくらいだったんですよ。当時渋谷のWAVEクアトロ店内で生放送をしていて、2人が渋谷の街を繰り出すコーナーもあったくらいです。
ところが、放送開始から9か月後。1995年12月にウルフルズは「ガッツだぜ!!」をリリース。これが大ヒットして一気に有名人になったのです。
ですがユースケさんはまだ無名だったので、トータスさんだけが有名になった感じでしたね。ウルフルズがブレイクしたことから、渋谷のスタジオにはファンが殺到するようになりました。1996年4月からはスペースシャワーTVの本社がある六本木のスタジオでの放送に変わりました。それまでは自由に観覧できましたが、六本木に移ってからは事前に申し込んで抽選に当たった人だけが観覧できるシステムになりました。
その後1997年1月にドラマ「踊る大捜査線」がスタート。真下警部補役でユースケさんもブレイクしました。トータスさんはあくまでアーティストとしてですが、ユースケさんは老若男女が出ている大ヒットドラマでブレイクしてしまったのでほんとに一気に知名度が上がりましたね。
2人もブレイクするなんてすごいことなのですが、スケジュールの調整が難しくなり、踊る大捜査線の放送から3か月後に「夕陽のドラゴン」は終了となってしまいました。(生放送ではなく、録画で放送した回もありました)
無名だった2人がブレイクするなんてまさに伝説の番組ですよね。豪華なのはMCだけでなく、毎回2組のゲストも登場。スピッツ、PUFFY、奥田民生さんなどの人気アーティストも出演していたんですよ!
とても盛り上がります!!ユウスケ・サンタマリアがボーカルを務めたラテン系バンド『ビンゴボンゴ』 - Middle Edge(ミドルエッジ)
2人のコスプレも見どころ!
「夕陽のドラゴン」では2人がコスプレ姿でMCをしていたのも印象に残っています。初めはアロハシャツくらいだったのですがだんだん、警官、新橋の酔っぱらい風、夏目漱石の「坊っちゃん」風の衣装、体育教師風ジャージと、コスプレらしくなっていきました。
ユースケさんが出演していた「踊る大捜査線」がスタートしたときは警官のコスプレだったんですよ。番組からの愛を感じますよね。
2人も無名時代からトークが上手で、音楽番組ですがトークがきれていてかなり面白かったです。2人で「リュックサックㇲ」というユニットを組んで即興で曲をつくったりもしていたんですよ。
また、放送終了から半年後に読売テレビの深夜番組「新橋ミュージックホール」で2人は再びタッグを組んでいます。それだけ評判がよく、それだけ地上波でも通用するコンビだったということ子ですよね。
この番組ではビートたけしさんも共演していて3人で「ぢ・大黒堂」というユニットも組んでいます。リュックサックスはデビューは叶いませんでしたが、ぢ・大黒堂はCDもリリースしています。
この辺はCSと地上波の差を感じますね。
一夜限りの復活も!
1997年に人気絶頂のうちに終了してしまった「夕陽のドラゴン」ですが、2014年に一夜限りの復活をしています。実に17年ぶりの復活です。
スペースシャワーTVの開局25周年記念番組として「夕陽のドラゴン -Summer Madness 2014-」が放送されました。2人も懐かしの警官の衣装で登場しています。
ゲストにウルフルズ、奥田民生さん、吉井和哉さんも登場し、最後には「デイ・ドリーム・ビリーバー」をセッションするという超豪華な内容でした。これは1990年代当時でも豪華ですが、2010年代にやられたらさらに豪華ですよね。
この番組が放送されるときには、1990年代の総集編も放送していたのだとか。懐かしいですね。昔のままでもいいので再放送でもぜひ見たいです。
今でもファンの多い番組「夕陽のドラゴン」。またスペースシャワーTVの記念の年にでも復活してくれたら嬉しいですよね。いつまでも、ファンは待っています。