80年代に流行したものって?
音楽、アイドル、おもちゃ、漫画、ファッションなど、様々な分野で流行が生まれた80年代。中でもおもちゃの分野では、1980年に任天堂が発売した携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」がそれまでのアナログメインであったおもちゃの常識を覆すヒットを記録しました。また、アニメ「機動戦士ガンダム」から派生した「ガンプラ」が大ヒット。ガンプラブームを巻き起こし、当時のプラモデル人気を牽引しました。さらに従来のおもちゃについても、亜鉛合金を用いた豪華なキャラクター玩具・超合金「ゴールドライタン」がヒットするなど、豪華さを売りにしたおもちゃが全盛を極めていました。
ゲーム&ウオッチ「ボール」
ガンプラ「シャア専用ザク」
超合金ゴールドライタン「ライトライタン」
Amazon.co.jp: ポピー 【超合金ゴールドライタン】 ライトライタン 当時物: ホビー
豪華さが目立ったのはおもちゃに限らず、80年代後半にはホンダ・プレリュードをはじめとした「デートカー」が若者の間で人気に。文字通りデートの必須アイテムとして、当時の男子の憧れの存在となっていました。現代の携帯電話の元となった「ショルダーフォン」や、栄養ドリンク「リゲイン」が流行したのもこの頃。バブル真っ只中という時代の下、ショルダーフォンやリゲインを片手に24時間戦うビジネスマンが、豪華な生活を実現するため活力をみなぎらせていました。
この記事では、そんな時代における「『ヤンキー』および『小学生男子』の部屋にありそうなものを今購入したらいくらになるのか?」を調べてみました。
ホンダ「プレリュード」(ボディ)
ショルダーフォン「IDO MT10-MB」
リゲイン「テレホンカード」
80年代の「ヤンキーの部屋」「小学生男子の部屋」を再現した動画を作ってみました!
今回、見出しを読んでそのままの動画を製作しました。任意にそれぞれ5点のアイテムを選出しております。貴方の部屋にはいくつのアイテムがありましたか?
『ヤンキーの部屋にありそうなもの』今買うといくら??
80年代、それは現在では絶滅危惧種と言っても過言ではない「ツッパリ」「ヤンキー」がいた時代。ボンタンなどの変形学生服を身にまとい、薄く潰した学生カバンには当然教科書は入っておらず、取っ手部分を赤色のものと交換し「喧嘩売ります!」といった意味を持たせる不良も。そんな彼らの部屋にありそうなものをいくつかピックアップしていきましょう。
ツッパリのいた時代《基本アイテム》
まずはファッション関係のアイテムから。80年代ヤンキーの定番の髪型と言えば「リーゼント」が挙げられますが、この髪型を決めるためには整髪料が必須であり、「ポマード」が一般的に使用されていました。現在でもポマードは市販されており、アマゾンで2680円で販売されているのが確認できます。そして、ボタンを押すとナイフのような櫛が飛び出す「ジャックナイフ型コーム」。これを持ち歩くことでリーゼントが崩れたときに決め直すことが出来ました。こちらもアマゾンで販売されており、1760円となっています。
バブロ「ポマード」
ジャックナイフ型コーム
一方、足元に目を向けると、「ドリフシューズ」という靴が流行していました。デッキシューズとも呼ばれていたこの靴は通学用として使用されていましたが、ヤンキーはかかとをはき潰し、あたかもスリッパのような形状にして着用していました。現在でもモノタロウで同名商品が販売されており、価格は1390円となっています。
ドリフシューズ(デッキシューズ)
ヤンキーと言えば喫煙、喫煙と言えばヤンキーの象徴でした。未成年であるにもかかわらず、喫煙していないヤンキーというのはほぼ存在しなかった印象があります。そんなヤンキーの部屋に鎮座していたのが「LARKのゴミ箱」で、どこからか入手して部屋の片隅に置いていました。現在ではヤフオク!で当時のものが出品されるケースが目立ち、価格は1100円程度となっています。また、ZIPPOもヤンキー必携の品であり、珍しいデザインの場合はそれなりに高い値段で取引されています。ヤフオク!ではBOØWYのZIPPOが4080円で取引されていました。
LARKのゴミ箱
BOØWYのZIPPO
部屋の壁に目を向けると、アイドルのカレンダーやポスターなどが飾られているケースが意外とありました。ヤンキーの間で特に人気が高かったアイドルと言えば、「ビー・バップ・ハイスクール」の映画に出演していた中山美穂や、その大人びた風貌からヤンキーっぽさが醸し出されていた工藤静香などが挙げられるでしょう。試しに工藤静香の当時のポスターを調べてみると、1988年のヒット曲「MUGO・ん…色っぽい」のポスターがメルカリで1600円で取引されていました。
工藤静香「MUGO・ん…色っぽい」ポスター
本棚に目を向けると、ヤンキー系の雑誌や漫画が雑に積まれたりしていました。特に人気が高かったのは1987年創刊の暴走族向け雑誌「チャンプロード」で、「ティーンズロード」といった類似雑誌とともに、仲間とヤンチャしている写真を投稿し雑誌に掲載されることが一種のステータスとなっている地域もありました。「チャンプロード」の価格を調べてみると、1987年9月創刊号がヤフオク!で5000円で取引されていました。当時の定価が280円のため、かなりのプレミアが付いていることが見て取れます。
チャンプロード創刊号
80年代にヤンキーをやっていた方であれば身に覚えがあるかもしれない「コルク半狩り」。「コルク半」とは、バイクを乗る際に装着する野球帽型のヘルメットの通称であり、フルフェイスのヘルメットに対し「半帽ヘルメット」とも呼ばれています。かつてヤンキーの間では「この地域でコルクを被れるのは俺らだけ」「コルクを被りたいなら上納金を払え」といったふざけたルールが横行しており、それに反抗すると「コルク半狩り」と称し襲撃を受けるという事態が発生することがありました。現在でも散発的にこの手の狩りは起こっているようです。この「コルク半」ですが、メルカリで調べてみると128000円で取引されていました。意外と高いものもあるようです。また、狩りに使用したかもしれない「木刀」についても調べたところ、アマゾンで2696円で販売されています。
コルク半
木刀
また、青春(性春)時代をヤンキーとして過ごした世代としては、ラブホテルのメンバーズカードの所持数の多さもステータスの一種として機能していました。このメンバーズカードについて調べてみると、メルカリで5枚で800円で取引された例が確認できます。
ラブホテルのメンバーズカード
以上、ヤンキーの部屋にありそうなものを10品ほど挙げてみました。それぞれの価格は以下の通りです。
バブロ「ポマード」:¥2,680
ジャックナイフ型コーム:¥1,760
ドリフシューズ(デッキシューズ):¥1,390
LARKのゴミ箱:¥1,100
BOØWYのZIPPO:¥4,080
工藤静香「MUGO・ん…色っぽい」ポスター:¥1,600
チャンプロード創刊号:¥5,000
コルク半:¥128,000
木刀:¥2,696
ラブホテルのメンバーズカード:¥800
計¥149,106
『小学生男子の部屋にありそうなもの』今買うといくら??
次は、80年代の小学生男子の部屋にありそうなものを検証しましょう。まず挙げられるのは、当時一世を風靡していたファミコン関連商品ではないでしょうか。現在いくらで購入できるのかを調べてみたところ、ファミコン本体の新品はアマゾンで27580円(当時の定価は14800円)、ディスクシステムの新品はアマゾンで36800円(当時の定価は15000円)で販売されていました。中古ではそれぞれその10分の1程度で入手可能ですが、当時同様に新品で購入するとなると現存数の少なさからプレミア価格になる模様です。
ファミコン本体
Amazon | ファミリーコンピュータ 本体 | 本体・周辺機器
ディスクシステム
1987年にハドソンから発売され「1秒間16連射」の高橋名人の影響で大ヒットを記録した「シュウォッチ」。こちらは2008年に復刻版(定価:1680円)が発売されたりしているものの、人気が高くプレミア化しており、現在はアマゾンで11000円で販売されています。
シュウォッチ
本棚には、「ジャンプ」「マガジン」「コロコロ」「ボンボン」といった漫画雑誌を並べている子供が多かったのではないでしょうか。そこで80年代の「月刊コロコロコミック」の取引状況を調べてみると、ヤフオク!にて80年代のコロコロの10冊セットが7500円で取引されていました。当時の定価が330円程度だったのに対し、1冊あたり750円とプレミア化しています。
月刊コロコロコミック(10冊セット)
放課後になると真っ先に向かった人も多いであろう駄菓子屋。80年代には「ビックリマンチョコ」が大流行し、シールの収集に夢中になった方も多いかと思います。そんな「ビックリマンチョコ」ですが、現在でも様々なシリーズが販売されており、アマゾンに目を向けてみると「悪魔だらけのビックリマンチョコ」が30個入りで3280円で販売されています。1個あたり108円と、当時の定価30円からすると3倍以上の値段になっていますね。また、昔ながらの「あんず棒」なども現行品として販売されており、アマゾンでは「あんず棒」の100個入りが2942円で販売されていました。
ビックリマンチョコ(30個入)
あんず棒(100個入)
次はファミコン以外のおもちゃに目を向けてみましょう。80年代の小学生男子のおもちゃの代表格と言えば「キン消し」が挙げられます。当時おもちゃのガチャポンを回すなどして手に入れていたキン消しですが、現在も新商品が定期的に発売されており、下記の「キンケシ01 BOX (12箱入り)」はアマゾンで2048円で販売されています。また、食玩の代表格と言える「ビッグワンガム」は復刻されており、こちらはアマゾンで4100円、ピストル型の爆竹として有名な「カネキャップ」はアマゾンで569円で販売されていました。意外と現行で購入可能なものが多い印象です。
キン消し
ビッグワンガム
カネキャップ
これを小学校に持っていけば友達に自慢できたであろう「多機能筆箱」。実は今でも販売されており、下記の筆箱はアマゾンで2690円で販売されています。
多機能筆箱
以上、80年代の小学生男子の部屋にありそうなものを10品ほど挙げてみました。それぞれの価格は以下の通りです。
ファミコン本体:¥27,580
ディスクシステム:¥36,800
シュウォッチ:¥11,000
月刊コロコロコミック(10冊セット):¥7,500
ビックリマンチョコ(30個入):¥3,280
あんず棒(100個入):¥2,942
キン消し:¥2,048
ビッグワンガム:¥4,100
カネキャップ:¥569
多機能筆箱:¥2,690
計¥98,429
まとめ
いかがでしたでしょうか?80年代当時の部屋にあったものの中で現在販売されていないものは多く、小学生男子部屋の「ファミコン」「ディスクシステム」などは新品で購入しようとすると結構な値段がします。また駄菓子については、「あんず棒」は現行品として販売されている一方で「梅ジャム」「ビンラムネ」といった駄菓子は姿を消しています。
2017年に製造終了となった「梅ジャム」
全体的にみると、「新品で入手出来ない」「復刻版や類似品であれば入手可能」といったものが多いのですが、逆に当時ヤンキーに人気のあった「ビー・バップ・ハイスクール」などは関連の新商品が登場しており、Tシャツが発売されるなど今も人気コンテンツとして君臨しています。「当時のヤンキー部屋/小学生男子部屋を再現したい!」と思った方は、上記で挙げた品々に加えて、最近登場したグッズも揃えることで「令和ならではの懐かし部屋」を作り上げることが出来るかもしれません。ぜひお試しください!
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