【訃報】脚本家の桂千穂さんが90歳で死去。
昭和から平成にかけて数々の日本映画の脚本を手掛けた桂千穂(かつら ちほ)さんが、8月13日に老衰のため亡くなっていたことが明らかとなりました。90歳でした。
第一報はこちらです!
桂さんは1929年、岐阜県出身。早稲田大学を卒業後、TBSを経てシナリオ研究所に入所。70年代に入ると、脚本家として日活ロマンポルノや、東映映画、角川映画など昭和から平成を代表する数々の映画作品の脚本を手がけました。特に大林宣彦監督作品では、1977年公開の「HOUSE (ハウス)」、1984年公開の「廃市」「少年ケニヤ」、1991年公開の「ふたり」など、多数の作品に参加。近年では2017年公開の「花筐/HANAGATAMI」に参加するなど、生涯現役の脚本家として活動を続けていました。
桂千穂さんが手掛けた懐かし映画の数々!!
過激な作品を得意としたことから「変態脚本家」とも呼ばれ、日活ロマンポルノを中心に数多くの作品を手掛けた桂さん。彼の参加した映画は非常に多岐に渡ります。その全てをご紹介することはとても出来ないのですが、ここでは代表作と言える作品をいくつか振り返っておきましょう。
暴行切り裂きジャック(1976年)

HOUSE (ハウス)(1977年)

女王蜂(1978年)

薔薇の標的(1980年)

蔵の中(1981年)

アイコ十六歳(1983年)

いかがでしたでしょうか?ロマンポルノとしては1973年の「熟れすぎた乳房 人妻」を皮切りに、「暴行切り裂きジャック(1976年)」「希望ヶ丘夫婦戦争(1979年)」「ズームイン 暴行団地(1980年)」「縄と乳房(1983年)」などがあり、東宝映画としては「HOUSE (ハウス)(1977年)」「女王蜂(1978年)」、角川映画としては「蔵の中(1981年)」「幻魔大戦(1983年)」「時をかける少女(1997年)」などに参加しています。
日本の映画史に残る作品の数々を担当し、脚本家の世界の重鎮として生涯を通じて映画人でありつづけた桂さん。彼の功績は、映画史の中で語り継がれていくことは間違いありません。ご冥福をお祈り申し上げます。
「HOUSE (ハウス)」を鑑賞したくなった方はこちらで!
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