ストーカー 逃げきれぬ愛
放送期間 1997年1月6日~3月10日
放送時間 月曜22時~22時54分
制作 読売テレビ
キャスト
・岸本海(高岡早紀)
ゴルフクラブで働いており、そこで知り合った田所と不倫関係になった。
・三枝辰也(渡部篤郎)
眼科医で総合病院の勤務医。陰気で陰湿で岸本海に一目惚れしてストーカ化。
・田所雅彦(神田正輝)
プロゴルファーで海と愛人関係にある。
・岸本空(遊井亮子)
海の妹。海とは仲は良くも悪くもないが海への対抗心から三枝に好意を持っている。
・三枝和枝(赤座美代子)
三枝の母
・田所冴子(宮崎彩子)
田所雅彦の妻。
・吉川智子(井上晴美)
海の親友
・岡部聡(河相我聞)
三枝の同胞の弟で幼少期から母から増悪され、後に火災により肝臓を負傷しいしょくが必要な状態になる。
クリスマスイブに一目惚れ
海は不倫相手の田所からクリスマスイブにクリスマスローズの花束とイヤリングをもらいます。
しかしその後、海は田所が妻用のクリスマスプレゼントの花束を購入しているのを目撃し落ち込みます。
そのとき…ふと目をやると男性(三枝)が人とぶつかり花束を落として踏みつけられているのを目撃し、ヤケになっていた海はその男性を可哀想に思い田所に貰った花束をあげました。
この行動により、三枝は海に一目惚れしてしまいました。
ストーカー開始!
「僕はクリスマス初に素敵な人に出会いました…」
「母さんの好きなクリスマスローズです…近いうちに母さんに紹介出来ると思います…」
海に一目惚れをした三枝はその後、海の居場所調べるためバスへ乗り込む海をタクシーで追います。
タクシーの運転手に「早くバスを追え!」とブチ切れつつ、バスに追いつき三枝は海の乗るバスへ乗車し海の真後ろをキープ。
顔が超近い、そして顔が超怖い。
どんなイケメンでも真後ろにこの表情でいたら「ヒッ」と声を上げてしまうと思います。
そして海の後をつけ三枝は海の名前と自宅、電話番号を調べ上げました。
面白いけど怖いストーカー心理
その後、海の前に再び現れる三枝。
海を食事に誘い、あのクリスマスローズの花束をプレゼントします。
戸惑いつつも一応花束を受け取る海…
しかし…花束を受け取る=僕の事を愛している
という意味に解釈した三枝…
そしてある日、海は服を買うためクレジットカードを出しますが何故かカードが使用停止に…
海が困っていると、三枝が突然現れ自分のカードを差し出し支払をすませてくれました。
後日、海はお金を返そうと三枝の病院へ行き結局これがキッカケで親しくなります。
が…もちろんこれは偶然の出来事ではありません。
実は三枝は海のクレジットカードの紛失届けを出し、この出会いを仕組んだのでした。
医者なので頭もよく、お金と権力と行動力の使い方が凄い!
挙句の果てに海に会いに来た田所は三枝に「天罰」だと階段から突き落とされました。
勝手に婚約
海がいつもどおり職場へ行くと「結婚おめでとう!」と祝福されます。
勝手に婚約発表された海はもちろん三枝に激怒。
三枝は号泣しながら説得を続けてきたため呆れた海はハンカチを差し出し三枝の前から去ります。
すると突然泣き止む三枝…
海がハンカチを渡してくれた=僕を愛している
と解釈し、その後は海の会社に田所と海の不倫を暴露するFAXを送り付けます。
そしてここで海は「三枝はストーカーだ」という事に気が付きます。
ストーカーがパワーアップしていく恐怖…

三枝のストーカーはどんどんパワーアップします。
海の親友を罠にかけたり、海の自宅へ侵入し盗聴器をしかけたり、勝手に海の部屋で過ごしたりお風呂へ入るなど…
盗聴器をしかけたことで三枝は一旦逮捕されますがすぐに出所し、女子会中の海の前で切腹してみたり…と三枝のストーカーっぷりはどんどんパワーアップします。
三枝の異常な心理状態や行動についてもしっかりと描かれていて一瞬だけ同情します。
そして最後(最終回)は凶暴化した三枝が海を小屋に監禁し放火…
一気にストーリーが進むので後からどっと疲労感がありますが以外な終わり方で最後まで楽しめます。
とにかく渡部篤郎さんの演技が凄まじいドラマで面白いのですが何せ内容と三枝の表情が刺激的なので再放送は厳しいのかもしれません。