ポンキッキーズとは?
第1期初期の『ポンキッキーズ』は放送時間を試行錯誤しながら朝と夕方を行ったり来たり。レギュラー勢の変動もありながら、番組が1番安定したのは平日朝08:00~08:30の放送時間帯でした。これは『とくダネ!』がスタートする以前の出来事です。

『ひらけ!ポンキッキ』の頃より親しまれていた人気キャラクター・ガチャピンとムックはそのままに、メインMCにはヒップホップグループ・スチャダラパーのBOSE(MCボーズ)さん、テクノバンド・電気グルーヴのピエール瀧さん、タレントの鈴木蘭々さん、そしてのちに平成を代表するスーパーアーティストとなる当時はまだデビュー直後の安室奈美恵さんら4人を起用し人気を博しました。(安室さんの出演は94年から96年まで。97年に入り降板しています。)
その後ネズミの着ぐるみ姿の爆笑問題扮する爆チュー問題がメインMCを務めるなど、番組はさらに進化し続け第2期、3期へと繋がっていくのです。
アラサー必見!ポンキッキーズ、懐かしの名曲たち。
90年代に青春時代を過ごした皆さんにとって『ポンキッキーズ』の楽曲は、どこか懐かしいあの頃の風景なのではないでしょうか。子供向けでありながらワクワクするエンターテイメント性に溢れ、豪華アーティストたちが本気で音楽の楽しさを教えてくれました。それでは毎日のようにべヴィーローテーションで流れていたポンキッキーズ・メロディ(P-kiesメロディ)の中から代表的な名曲の数々をご紹介しましょう!
ロックン・オムレツ

「ロックン・オムレツ」は1994年1月に発表された森高千里さん21枚目のシングルです。
この曲は『ポンキッキーズ』の初代オープニングテーマおよび挿入歌として制作され、当初は発売予定のない楽曲でしたが、番組を見た視聴者からの問い合わせが殺到したため、急遽シングルカットされた今でも根強い人気を誇る1曲です。そして森高さん自身のファン層を大きく広げた楽曲とも言えるでしょう。当時は運動会や学芸会といった学校行事などでもよく使われていましたよね。ちなみにCDのジャケットに描かれているイラストはリリー・フランキーさんが担当しています。
パレード

「パレード」は1994年1月に発売された山下達郎さん26枚目のシングルです。
あの頃は気づきませんでしたが、今となって考えてみると、子供向け番組と山下達郎さんの組み合わせって、かなり渋くてとても贅沢ですよね。
歩いて帰ろう

「歩いて帰ろう」は1994年6月に発売された斉藤和義さん4枚目のシングルです。
『ポンキッキーズ』の2代目オープニングテーマとして人気を集めた他、CMソングや挿入歌などにも起用された斎藤さん初期のヒット作。この曲が流れると一瞬にして番組を観ていたあの頃へ気持ちがタイムスリップする!という人も多いのではないでしょうか。そんな90年代キッズの心のどこかに沁み込んだ青春の1曲です。また当時の運動会や学芸会のダンス曲としても親しまれました。
Welcome to Ponkickies(GET UP AND DANCE)

『ポンキッキーズ』の挨拶と言えば、コレでしょ!
一寸桃金太郎

「桃太郎」や「金太郎」など昔から親しまれている童謡をミックスし、ラップを織り交ぜながら現代風にアレンジした斬新さが新鮮でしたよね。当時ラップユニット・EAST END×YURIの「DA.YO.NE(ダ・ヨ・ネ)」が空前の大ヒットを記録していた時代!それに伴い日本でもヒップホップブームが巻き起こり、同曲が日本人が制作したヒップホップCDとしては初めてとなるミリオンセラーに輝いたことから、それまであまりメジャーじゃなかったラップミュージックが一般的にも広く聴かれるようになりました。「一寸桃金太郎」も子供向けながらこうした時代の流れを敏感に感じ取り、当時としては最先端の技法をいち早く取り入れた楽曲の1つだと言えるでしょう。
シスターラビッツとは、『ポンキッキーズ』内で鈴木蘭々さんと安室奈美恵さんが結成したユニットです。ウサギの着ぐるみを着た2人が蘭々、アムロに扮し、歌を歌ったりロケに出かけたりしました。安室さんの番組降板により初代シスターラビッツは事実上解散となりましたが、こちらも番組の進化と共に2代目、3代目へと受け継がれています。
夏の決心

「夏の決心」は1994年8月に発売された大江千里さん29枚目のシングル曲です。
この曲を聴くと、子供の頃の夏休みをふと思い出すという人も多いのではないでしょうか。懐かしい当時の情景が蘇りワクワクする!そんな青春の香りを身にまとった秀作です。
Child's days memory

「Child's days memory」は1994年12月に発売された米米CLUB11枚目のアルバム『Phi II』に収録されている楽曲で、『ポンキッキーズ』の2代目エンディングテーマとしてもお馴染みです。同曲は1995年~1996年の2年間務めたこともあり、ポンキッキーズのエンディングテーマといえばこの曲を思い出す人も多いのではないでしょうか。
さあ冒険だ

「さあ冒険だ」は1995年9月に発売された和田アキ子さん59枚目のシングル曲です。
この楽曲は『ポンキッキーズ』の挿入歌として企画・制作され、作詞を同番組に「ロックン・オムレツ」で楽曲参加している森高千里さんが、作曲を米米CLUBとして「Child's days memory 」で楽曲参加している石井竜也さんがカールスモーキー石井名義でそれぞれ担当しました。そして伸びやかで美しいアッコさんの歌声が心地良い、まさにポンキッキーズ・ファミリーが一丸となって作り上げた心に沁みる名曲です!
ガチャピンとムックは今どこに?
1973年から長きにわたり「ポンキッキシリーズ」のメインキャラクターとして愛されてきたガチャピンとムック。『ひらけ!ポンキッキ』以降も『ポンキッキーズ』及び『ポンキッキーズ21』『beポンキッキーズ』など幾度となく形を変えながらも番組を盛り上げ続けてきましたが、2018年3月25日をもって「ポンキッキシリーズ」は惜しまれつつも、その45年の歴史に幕を下ろしました。

しかしガチャピンとムックの歩みが終わったわけではありません!
番組終了からわずか数か月後の2018年7月8日よりBSフジにて子供向け番組『ガチャムク』がスタート。ここではメインキャラクターという枠にとらわれず、MCとして司会進行を務めながら、時には子供たちと一緒に歌って踊ります。現在もあの頃と変わらないガチャピンとムックの姿がそこにはありました。
また2020年の8月8日(フジテレビの日)にガチャピン・ムック初となる常設ミュージアム「ガチャピン・ムック・ミュージアム」がフジテレビ5Fにオープン!懐かしい映像や当時の衣装などと共にガチャピンとムックの歴史、そして魅力を再確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
改めて振り返ってみると、子供向け番組という枠をはるかに超えたこの豪華すぎるアーティストのラインナップに驚かされます。どれほど贅沢な時間を過ごしていたのか、もしもタイムマシーンがあったなら、過去に戻ってあの頃のキッズたちに教えてあげたいですね。そして『ポンキッキーズ』という素晴らしい番組があったことを忘れないでおきましょう。