1977年・夏目雅子
1977年は、青酸コーラ無差別殺人事件で始まった。ロッキード事件丸紅ルート初公判がおこなわれ、芸能界マリファナ汚染事件が発覚した。日本航空クアラルンプール墜落事故や ダッカ日航機ハイジャック事件が発生したり、事件の多い年だった。
そんな時勢に夏目雅子は、カネボウ化粧品の夏のキャンペーンガールに選ばれた。そして、女優として大ブレイクする。。
当時の夏の化粧品のCMといえば、主にハーフモデルが起用されていた。このキャンペーンでは、和風な顔立ちの夏目がモデルをつとめ大ヒット、第二次日焼けブームの口火を切った。
「Oh!クッキーフェイス」CMのロケ地はチュニジア。夏目雅子は、当時電通社員だった伊集院静とこのCM撮影を通じて知り合い、不倫関係に発展、その後、結婚した。
夏目雅子さんは、CMで、手ブラ(手でブラジャーのように乳房を隠す)で、日焼けした巨乳を披露していますが、トップレスで日焼けをしたのだろうか?

1979年・カネボウ化粧品「サンケーキ」2500円
水着キャンペンガール:夏目雅子(1957年12月17日 - 1985年9月11日)
キャッチコピー:「Oh!クッキーフェイス」
タイアップ曲:『Cookie Face』楽曲提供:ティナ・チャールス
カネボウCM 夏目雅子 クッキーフェイス - YouTube
1978年・パシフィック・ガールズ
1978年に新東京国際空港(現成田国際空港)が開港、池袋にサンシャイン60が完成した。
そして、「キャンディーズ」が解散した年でもある。
あの夏の日を思い出すCMソング…永ちゃんの甘い歌声「時間よ止まれ」。
70年代から80年代の終わり頃のCMは、ゴージャスだった。海外ロケが行われ、5人の美女とジェット機やヨットが登場する。ハマトラやサーファーブームの真っ只だった。ビックウェーブの映像が素晴らしい。
このCMの夏から、40年以上経った現在、「幻でかまわない、時間よ止まれ」という歌詞が、心に突き刺さる。

1978年・資生堂「アクエアビューティーケーク」
水着キャンペンガール:「パシフィック・ガールズ」
藤田恵弥子、土屋名美、林秀子、堀川まゆみ、ロリアン・レオン
キャッチコピー:「時間よ止まれ、まぶしい肌に」
タイアップ曲:「時間よ止まれ」
楽曲提供:矢沢永吉
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1978年・服部まこ(服部真湖)
モデルの服部真湖は、当時16歳、ハーフのような外見だが、東京の人形町生まれの日本人。
CMでは、ジャズダンスを披露しているが、花街育ちで6歳から日本舞踊を習っている。
フィジーやニューカレドニアで1カ月半にわたり、CMやポスターの撮影行われた。

1978夏_Kanebo - YouTube
1978年・カネボウ化粧品「パウダーケーキ」2000 円
水着キャンペンガール:服部まこ(現、服部真湖)(1961年2月17日 生まれ )
キャッチコピー:「Mr.サマータイム」
タイアップ曲:「Mr.サマータイム」楽曲提供:サーカス
1979年・小野みゆき
1979年といえば、大学共通第1次学力試験が開始された頃である。巷では、インベーダーゲームが大流行していた。
小野みゆきのインパクトのある顔立ちと世良公則が歌う「燃えろ!いい女~♪ 燃えろ!夏子~♪」の相乗効果でとても衝撃的なCMだった。
資生堂のCMでは、小野みゆきは、水着姿を披露していない。

1979年・資生堂ナツコ「ビューティーパクト」2500円
キャンペンガール:小野みゆき(1959年11月17日 )生まれ
キャッチコピー:「ナツコの夏」
タイアップ曲『燃えろいい女』
楽曲提供:ツイスト
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1979年・浅野ゆう子
14歳で歌手デビューした浅野ゆう子が18歳の時に初めて水着姿を披露したCMだ。
ふんどしのようなオールインワンの水着が眩しい!
日本人離れした抜群のプロポーションを持つ浅野ゆう子は多くのグラビア写真を披露している。
なぜか、水着姿の彼女には、隙がない、完璧で凛々しいのだ。

1979年・カネボウ化粧品「サンケーキフレッシェル」2500円
水着キャンペンガール:浅野ゆう子
キャッチコピー:「一気にこの夏チャンピオン」
タイアップ曲:『サマー・チャンピオン』
楽曲提供:セルジオメンデスとブラジル'88+浅野ゆう子
1977-1995 浅野温子&浅野ゆう子CM集with soikll5 - YouTube
1984年・栗原景子
17歳から女性誌『non-no』の専属モデルをつとめている栗原景子。ポスター見ておわかりのように、顔もスタイルも全てが「かわいい」。栗原景子は、70年代の「かわいい女の子」を象徴するモデルだった。
当時も今も思う「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」って、どういう意味?
80年代頃のトロピカルな果実のイメージといえば、キウイ・パパイヤ・マンゴーだった。当時は、キウイ以外のパパイヤ・マンゴーは、普通の八百屋で見かけたことはなく、食べたこともなかった。
CMでは、踊る栗原景子が頭上で持つフルーツ籠の中にパイナップルやバナナ、メロンらしきものが見てとれる。ポスターでは、籠を支える指先が反っている…さぞかし、重かっただろう。

1984年・カネボウ化粧品「レディ80ライトファンデーション」3500円
水着キャンペンガール:栗原景子(1961年12月25日生まれ)
キャッチコピー:「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」
タイアップ曲:「君たちキウィ・パパイヤ・マンゴーだね」
楽曲提供:中原めいこ
【懐かCM】栗原景子 カネボウレディ80 - YouTube
1985年・麻生祐未
CMは麻生が、18歳の頃に撮影された。山口百恵にちょっと似の顔は、10代にしては落ち着いている。若奥様風だ。
なぜか、控えめな印象が残るグラビアだが、彼女には芸能人に必須と言われる、上昇志向とか自分がグイグイ前に出ていこうとする気質はなかったのだろうか。
※麻生祐未は、歌手の奥村チヨの姪にあたる。青山学院大学在学中に映画デビューしている。

1979年・カネボウ化粧品「サンセラミィ・フレッシュパクト」3500円
水着キャンペンガール:麻生祐未(1963年8月15日生まれ)
キャッチコピー:「にくまれそうなNEWフェイス」
タイアップ曲:「にくまれそうなNEWフェイス」
楽曲提供:吉川晃司
カネボウ サンセラミィCM - YouTube
そして…アイドル歌手がキャンペンガールに、起用される時代に
1980年代には、資生堂VSカネボウ化粧品のCM対決が繰り広げられた。
1985年頃になると一般家庭にもエアコンが普及した。夏は冷房の中で過ごす生活が定着したせいか、熱い夏という季節感は、しだいに薄れていった。
80年代後半になると化粧品会社は、夏キャンペーンにモデルやタレントでなく浅香唯などのアイドル歌手を起用し始めた。CMタイアップ曲は、アイドルが歌うよにになり、以前のようなインパクトのある衝撃的なCMは少なくなった。
