『修羅の門』とは?
『修羅の門』
キングオブキングスとして君臨するマイケル・アーロン
アーロンは20歳にして世界タイトルを獲得しており、タイトルホルダーとしては最年少記録をもつ存在。その戦績は35戦無敗、さらにKO率は97%にも達する怪物王者です。
ボクサーとしてのプロ意識は高く、科学的なトレーニングを取り入れ、どのような試合においてもコンディションを万全に整えています。これまでの対戦相手と違って、つけ入る隙がないアーロンに対して、九十九はどのような試合を繰り広げるのでしょうか。
全日本異種格闘技選手権を終えて
九十九に対して好意を寄せる舞子でしたが、素直に気持ちを伝えられず、九十九に会いたいという本音を隠し続けます。舞子は念願叶ってニューヨークで九十九と再開を果たしますが、九十九は舞子の好意に気づかず、両者の気持ちはすれ違うばかり。
さらに再開した九十九は衝撃的な発言をして、舞子を驚かせるのでした。
九十九は次の対戦相手であるアーロンに簡単に勝てると言うのです。
舞子が、
「もし勝てなかったら?」
と聞くと、
九十九は、
「そのときは何でも言うことを聞いてやる」
と言うほどの自信をみせ、さらに
「次の神さまとの喧嘩は、アリオス・キルレインさ。」
とまで言うではありませんか。
九十九の意外な発言を受け、密かに好意を寄せる舞子は思わず動揺してしまうのでした。
アーロンの練習風景&インタビュー
アーロンはキングオブキングスと言われるほどのアメリカのボクシング界では偉大な存在。体重は軽量級であり、明らかに強敵とは思えない九十九との試合においても、慢心することなく、必死になってトレーニングに打ち込む世界チャンピオンの姿がありました。
トレーニングを終えて、雑誌取材のインタビューに応じるアーロン。
「どのような対戦相手であっても全力を尽くす。」
「どれだけ優位な試合であっても、1秒たりともリングに居たくない。」
九十九に勝てるのか?という問いには、
「俺はプロフェッショナルだ。」
と答え、努力と練習量に裏打ちされた自信を見せるのでした。
九十九とアーロン、どちらも試合で勝利を収めていますが、両者の有り様を比べてみると、ボクシングには謙虚な姿勢をみせるアーロンと九十九では雲泥の差があるように思えてしまいます。
陸奥九十九VSマイケル・アーロン
これから試合が始まるところではありましが、今回の記事はここで締め括らせていただきます。ネタバレになってしまいますが、九十九とアーロンの試合は結果的に1ラウンドで終わってしまい、ヘビー級・統一王座決定戦のトーナメントでも最速で決着の着く試合となります。
試合内容を記載してしまうと、最も盛り上がる肝心なところまで全て暴露することになってしまうので、ここから先はお楽しみということでお願いします。
(え…?)
という結末で試合は決着を迎えます。気になるようであれば、原作コミックを読み、ぜひご自分の目で確認なさってください。九十九は自信のある態度を見せていた理由が明らかになり、その説明にも妙な説得力があります。
この結末には、ますます陸奥九十九という魅力的な主人公に惹き付けられてしまいますね。
『修羅の門』第三部を読み直そう
残念ながら『修羅の門』はアニメ化されていませんので、原作コミックをじっくり読んでストーリー展開を楽しんでくださいね。
アーロンは確かにキングオブキングスであり、プロボクサーとしては一流の存在です。
しかし、九十九はプロボクサーとしてリングに上がっているのではなく、どのような状況であっても、陸奥圓明流が最強であることを証明するためにボクシングをすることになりました。試合の結末は、その違いがはっきりと露呈する結果になったといえるではないでしょうか。
この機会に、ぜひ『修羅の門』ボクシング編をご覧になって、日本人として九十九のことを応援してあげてくださいね。