1965年から2002年にかけて販売されていたクーペ型の自動車、日産「シルビア」。歴史の長い車種ですが、デートカーとして注目を集めたのは1988年から1993年にかけて販売されていた「シルビア S13型」で、その近未来的なシルエットから高い女性人気を誇りました。デートカーの雄として君臨していたホンダ「プレリュード」のライバルであっただけでなく、当時希少となっていたFR車(後輪駆動車)であったことから、走り屋にも人気を博していました。
日産「シルビア」(ボディ)
(インパネ)
90年代には「走るラブホ」S-MXも登場!!
上記の3車種がバブル期を席巻した後、1996年にホンダからトールワゴン型の「S-MX(エスエムエックス)」が登場しました。このS-MXは「恋愛仕様」というキャッチコピーで売り出され、「運転席と助手席がくっついている」「フルフラットにするとカップルで寝転がれる」「フルフラットにすると、枕元にティッシュ箱を収納できるグローブボックスがある」など、露骨にカーセックスを連想させる仕様が話題に。「走るラブホ」「動くモーテル」「SM-SEX」と揶揄されるほどに、エロいイメージが浸透しました。そのためか、普通に車中泊をしたいという層からは不評で、販売台数は失速。2002年には生産終了となってしまいました。
ホンダ「S-MX」
ホンダ「S-MX」(ボディ)
(リアシート)
みんなの「デートカー」体験談
夏の夕暮れ、インテグラの サンルーフ全開、窓も全開で 知り合って間もない女性と ドライブ中、対向車のトラックから噴射された排ガスをジャストミートでくらい車内は、排ガスまみれで最悪に
https://www.facebook.com/MiddleEdge.Japan/posts/ミドルエッジ_Facebook / Kenichi Iwashita様のコメント
エッチ専用!? 走るラブホ【S-MX】のコピーが徹底した“恋愛仕様”で面白い - Middle Edge(ミドルエッジ)
バブル時代はソアラで六本木に行けば簡単に女子大生をナンパできた。 そのことからソアラは「女子大生ホイホイ」とも呼ばれていた。
https://middle-edge.jp/articles/t0ogC「プレリュード」「ソアラ」「シルビア」等、かつての「デートカー」を振り返る!-あの頃、男たちはモテるために車を買った- - Middle Edge(ミドルエッジ)
成功した?女性を落とす際の『スケベノブ』の使い方はコレだ!!
先ほどホンダ・プレリュードの項でご紹介した「スケベノブ」。他のデートカーと一線を画す仕様として、バブル期に青春時代を過ごした方にとっては伝説の仕様として語り継がれています。
このスケベノブですが、普通であれば「助手席に人が乗り込む際に、運転手が気を利かせて席をリクライニングさせる機能」と解釈すべきものでしょうが、一方で「助手席の女性と速やかに行為に及びたい男性」にとっては、スケベノブは「助手席をスムーズに押し倒すための仕様」に早変わり。開発者の元々の意図は知る由もありませんが、デート中に車内で良い雰囲気になったとき、勢いに任せて行為を成功させることの出来る神仕様となったのです。
また、プレリュードに乗る男性とデートする女性にとっても、スケベノブの存在はある程度知られており、スケベノブを使用して助手席が押し倒されるのを暗黙の了解として乗車していた感もあります。このように、スケベノブはデートを通じてスムーズに仲を深めるための仕様として男女ともに認知されていました。
ホンダ「プレリュード」
ホンダ(HO) プレリュード XX 5MT
助手席(画面右)に見えるリクライニングノブ(通称:スケベノブ)
スケベノブ(拡大)