『修羅の門』とは?
九十九がプロボクサーデビュー!?
アリオス・キルレインとの出会い
シュートという総合格闘技に身を投じる羽山ですが、パンチを得意とするため、ボクシングルールでボクサーと戦っても互格以上の試合になると予想されました。しかし、試合は始まると圧倒的な力の差を見せつけられ、瞬く間に羽山は敗退してしまいました。
いくら羽山がパンチを得意としていても、パンチの専門家であるボクサーに適うレベルではなかったと見られました。しかし、本当のところは違い、対戦相手だった実力派の若手ボクサーが恐ろしく強かったのです。試合を観ていた九十九は、羽山と対戦した実力派の若手ボクサーであるアリオス・キルレインと勝負することを望むようになります。
道場破りをする九十九
全日本異種格闘技選手権で知り合ったプロレスの神様と呼ばれるフランク・クラウザー。九十九は彼を頼って、アメリカでプロボクサーとしてリングに上がる準備を進めようとします。しかし、フランクはプロレスラーとしては有名な格闘家であっても、ボクシングにおいては専門外。そこでボクシングを専門とするトレーナーを紹介すると言います。
テディ・ビンセントとの出会い
九十九はフランクに連れられ、アパートに辿り着くと部屋をノックします。ドアを開けて現れたのは、テディ・ビンセントという初老の男性です。外見は穏やかでおとなしそうな印象ですが、じつは数々の世界王者を育てた名トレーナーとのこと。
フランクはここに訪れた要件をテディに伝えると、テディは九十九を見ながら、「彼にトレーナーは必要ない」「一年以内に世界チャンピオンになる」と言います。続いて「その体重でボクシングをするなら日本がいい」とも。
すると九十九が口を開け、「陸奥圓明流は千年不敗を誇る技で、史上最強の格闘技のはず」「それを証明するために、まずアリオス・キルレインと戦いたい」と話すのでした。
あまりにスケールの大きいことを言う九十九に対して、テディはただただ驚くばかりです。
テディの教え子は試合中に亡くなってしまっており、それを最後に、トレーナー稼業から引退して、ボクシングからは遠ざかっていました。そんなテディを、九十九のトレーナーにしようとするフランク。そして、フランクの好意を受け、テディを自分のトレーナーになってもらおうと口説く九十九。
九十九はボクサーになるつもりはなく、あくまで陸奥圓明流が最強と証明するため、アリオス・キルレインと勝負することを望んでいます。そんな熱い気持ちに、テディはどんな言葉で応えるのでしょうか。今回の記事はここで締め括りたいと思います。続きが気になる方は、ぜひ原作コミックをご覧になってご自身の目で確認なさってください。
『修羅の門』第三部を読み直そう
残念ながら『修羅の門』はアニメ化されていませんので、原作コミックをじっくり読んでストーリー展開を楽しんでくださいね。
第三部のプロローグを振り返っていきましたが、これからの熱い展開を予想させる内容は如何だったでしょうか?
ここから先はボクシングという格闘技に挑戦する九十九の姿が描かれ、フランクやテディの存在は欠かせないものとなっていきます。その出会いとなる場面ですが、熱い言葉のやりとりは胸に響き、きっと体温が上昇していくことを実感するでしょう。
ぜひこの機会にご覧になって、陸奥圓明流や陸奥九十九の伝説を見届けてください。