ジャケットの右上に手書きで書かれている文章を訳すと、「妹の彼氏を盗んだ。それは旋風と熱と閃光。1週間のうちに僕たちは両親を殺して逃亡した」。なんだかなぁ。怖いですね。
ダーティ
「GOO」に続いて1992年にリリースされた「ダーティ」。ポップです。力強く狂暴でありながらも美しく繊細なノイズが満載で、名盤との誉れ高いアルバムです。で、このジャケットもまた印象的。現代美術家マイク・ケリー(1954年10月27日 – 2012年1月31日)の作品です。
ダーティ
カワイイですよねぇ。しかし、マイク・ケリーは使い古したぬいぐるみばかりを作品にしているわけではありません。ドローイング、コラージュ、モニュメント、ビデオ・アート、パフォーマンスなど多岐に渡った作品を発表しています。
マイク・ケリー作品集: MIKE KELLEY: MEMORY WARE
アメリカのアーティスト Mike Kelley(マイク・ケリー)の作品集「MEMORY WARE」です。マイク・ケリーの 「Memory Ware」 シリーズは、アーティストの後半のキャリアに影響を与えた記憶に関する懸念をテーマにした取り組みを具体化しています。ケリーは、過去を記憶し、表現し、再構築する習慣を探求することに専念しました。ケリーは、アメリカ南部とビクトリア朝のイギリスの黒人コミュニティで人気のある民フォークアートの一種のタイプから「memory ware(思い出の器)」というフレーズを借用しました。 このフォークアートでは、瓶、花瓶、ランプなどの一般的な家庭用容器の表面が、粘土の中に鍵、ボタン、貝殻、ビーズなどの小さな身の回り品や記念品で覆われています。ケリーは2000年にトロントの骨董品見本市で最初にこのジャンルのアートに出会い、そこでメモリウェアのボトルを購入しました。
ソニックユースはニルヴァーナやダイナソーJr.など多くのアーティストに多大な影響を与えているのですが、このアルバムは逆にニルヴァーナの「ネヴァーマインド」を担当したプロデューサーのブッチ・ヴィグとミキサーのアンディ・ウォレスを起用しています。まぁ、時代の音ということでしょう。
メンバーは前作「GOO」で「やり過ぎた」と思ったらしく、その反省から「ダーティ」は生々しさを前面に押し出す事を念頭に置いて作ったアルバムとのことです。
インダストリアル、ノイズ、ノー・ウェーブなどと呼ばれたサウンド・スタイルですが、生々しいというか、なんかリアルなんですよね。
ウォッシング・マシーン
1994年にトーキング・ヘッズの名盤「リメイン・イン・ライト」のジャケットをパロったアルバム「エクスペリメンタル・ジェット・セット、トラッシュ・アンド・ノー・スター 」を経て、1995年にリリースされた「ウォッシング・マシーン」。
ジャケット・デザインを担当したのは映画監督であり、グラフィックデザイナーでもあるマイク・ミルズ(1966ー)です。写真も撮ったりしています。
ウォッシング・マシーン
これまた印象的なジャケットですよねぇ。思わずこのTシャツが欲しくなってしまいます。と、思ってたら、ちゃんと売ってるんですよねぇ。イイ時代になったものですな。
音の方はと言いますと、この頃からメロディアスな曲が多くなってくるんですよ。初期のファンには刺激が少ないのかもしれませんが、一般的には聴きやすくなっているんじゃないでしょうか?
「リトル・トラブル・ガール」のプロモーションビデオはマイク・ミルズではなく、マーク・ロマネックの監督です。キム・ゴードンと宇宙人、それに元ブリーダーズ、ピクシーズのキム・ディールが出てくる不思議な映像となっています。
アルバム1曲目の「ビコーズ」という曲は、当初8分以上もあったんだそうです。「長すぎ!」というレコード会社の意向によって「ビコーズ」と9曲目の「アンタイトル(ビコーズ・コーダ) 」に分断されたと聞いたことがあります。メジャーは厳しい。しかし、マーケットを意識するとそういうことになるんでしょうね。
ア・サウザンド・リーヴズ
写真の上に絵の具を乗せるとか、ファッション写真なのに服が写っていないとか、写真の概念を大きく覆し、多くの写真家に影響を与えたアメリカの写真家マーク・ボスウィック。彼の作品がジャケットを飾った「ア・サウザンド・リーヴズ」は、1998年にリリースされた通算10作目となるアルバムです。