カウボーイビバップとは
カウボーイビバップは日本のアニメ制作会社であるサンライズが制作したSFアニメ作品です。
1988年に放送開始されましたが現在でも国内外で評価が高く、人気は薄れていません。
長年愛され続けている作品の魅力とは何なのか、調べていきたいと思います。
製作されたきっかけは?
制作を担当したのはガンダムシリーズなどで知られるサンライズ。
サンライズは玩具の商品化を前提としたオリジナルのロボットアニメを多く手掛けており、この作品もスターウォーズシリーズの人気再燃を受けて宇宙船のプラモデルの商品化ができる作品を、というオファーがバンダイからきたことがきっかけとなっています。
アメリカのバウンティーハンター稼業をヒントに近未来の宇宙を舞台にしたスペースオペラならぬスペースジャズというコンセプトを提案。
しかしその独特なコンセプトに周囲の反応は悪く製作、放送にこぎつけるまで長くかかったといいます。
本放送にこぎつけるまで実に2年を要しました。
独特な世界観
2022年、月での位相差空間ゲートの実験中に起きた事故により地球はその星と化す。
その影響で無政府状態が続く中治安は悪化。
その対策として犯罪者に賞金をかけその摘発者を一般から公募する、カウボーイ制度が制定されている。
物語の舞台となるのは2071年、人類の生活圏が太陽系内に広がり、カウボーイ達が活躍する時代。
元マフィアでカウボーイのスパイクと相棒ジェットがおんぼろ宇宙船のビバップ号に乗り込み宇宙を駆け巡っている。
そこに元賞金首の美女フェイ、天才ハッカーのエド、高い知能を持つデータ犬アインが転がり込み、絆を育みつつ様々な騒動を引き起こしていく。
基本的にはハードボイルドタッチな物語ですが20世紀21世紀の世界と近未来が混ざり合う中繰り広げられる大人がみても楽しめる骨太なストーリーと緻密に設定された世界観。
各話完結のオムニバス形式でアクション、恋愛、コメディなど回によってジャンルまで変わり飽きさせない作りこみでした。
魅力的な音楽
オープニング曲、エンディング曲、劇中のBGMなどは一部を除いてほとんどを菅野よう子が担当しており、菅野自身も参加している「シートベルツ」が演奏を担当。
ジャズ、ロック、ブルースなどジャンルを他わない音楽がバックで物語を彩り、企画当初ジャズなんて渋すぎて売れない、という声もあったなかサントラ第一弾は日本ゴールドディスク大賞「アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
サントラはその後も発売され、ストーリーだけでなくその音楽も魅力的であったためいずれも高い人気でした。
オープニング曲は海外のフィギュアスケート選手が競技に使用したりテレビ番組のテーマ曲に使われていたりします。
劇場版
2001年、劇場版「カウボーイビバップ 天国の扉」が公開されました。
アニメよりもさらに迫力を増したアクションシーンは見ごたえがあります。
また、アニメ本編を見ていなくても十分楽しめる内容となっています。
ストーリー