少年アシベとは?
森下裕美さん原作の4コマ漫画で、1988年から約6年に渡って週刊ヤングジャンプで掲載され、1991年には第1期のテレビアニメ化が実現しました。ゴマフアザラシの赤ちゃん・ゴマちゃんと小学一年生の少年・芦屋アシベの日常の生活を描いた内容です。
原作は青年誌に連載されていたこともあって、大人向けだったことで過激なものもありましたが、アニメはゴールデンタイム放送だったために描写はマイルドなものに変更されました。
少年アシベ2となって放送再開
少年アシベの第1期アニメは1991年4月から始まり、一度はその年の12月に放送を終えましたが、翌年1992年10月から「少年アシベ2」と番組名を変えて放送は再開されることになりました。
少年アシベ2は、第1期から主題歌や一部の登場人物の声優が変わりましたが、内容的には概ねこれまでの内容を引き継いだ続編のストーリーです。
少年アシベ2の主題歌
オープニングの楽曲は、第1期と方向性が変わり、少年アシベ2のために制作された楽曲。曲名の「愛にSUNキュー」の“キュー”は、ゴマちゃんの鳴き声をもじったもので、歌詞はゴマちゃんの可愛らしさを語ったものとなっています。
動画は記事に掲載できませんでしたが、エンディングの楽曲「まかせて!チン・トン・シャン’93」は、第1期初代オープニング楽曲の「まかせて!チン・トン・シャン’91」はアレンジバージョンです。
少年アシベのストーリー
主人公で小学一年生の芦屋アシベは、近所に住んでいる同級生の阿南スガオと大の仲良しでした。ある日、大工職人のアシベの父ちゃんは、建築中の家を火の不始末から全焼させてしまい、家族で住んでいた一軒家を引き払うことになりました。父ちゃんの実家の近くにあるアパートに引っ越すため、アシベも転校することになるのです。
引っ越してから間もなく、トラックから白いものが落ち、たまたま通りがかったアシベの目の前に転がってきました。アシベは魚だと勘違いして、食料として、家まで連れて帰ります。台所で父ちゃんがさばこうとしますが、動物図鑑で調べてみると、ゴマフアザラシの赤ちゃんだと分かり、新しい家族として迎え入れることになりました。
その一方、スガオは親友のアシベと離ればなれになって悲しい毎日を過ごしますが、父親の転勤でネパールに行くことになります。親友同士のアシベとスガオは再会する日が来るのでしょうか。
少年アシベ2の愉快な登場人物TOP5
少年アシベというコンテンツの特徴はは登場人物の多さで、いずれも個性的で面白いです。今回は独断と偏見で、そんな少年アシベ2の中でも飛び抜けたユニークさを持つキャラクターをピックアップして紹介していきます。
5位:じいちゃん
白髪のお爺さんなので、穏やかで落ち着いた印象ですが、思考がユニークで、規模が大きいことを好み、対抗意識が強いこともあって、普通では考えられないような行動をとることも多いです。
4位:サカタの兄ちゃん
しかし、ゴマちゃんの可愛らしさに心を奪われてから、第2期ではいじめっ子だった面影は消え、むしろ、アシベと喧嘩した弟を叱るほどの変貌を遂げています。
道路で拾ったお金を持ち去ろうとした場面をゴマちゃんに見られ、罪悪感を覚えると共に激しい自己嫌悪にも陥っていました。
3位:ヒトシくん
服を着ることが嫌なだけみたいですが、人前に現れるときは、満面の笑みを浮かべてコートを広げています。
見た目のインパクトはとても強いですが、性格的には優しくて人畜無害です。
2位:天堂先生
常識的な感覚が欠けていて、物事を深く考えると眠ってしまうほどの天然キャラ。真冬でも半袖で、公園の噴水で泳ぐ、雨が降ると裸で出勤する、というように常軌を逸した行動が目立ちます。
1位:スガオ
無口であまり目つきが鋭く、あまり表情を出さないので、見た目は怖い印象ですが、本当は優しくて泣き虫なところが印象的。母親に作ってもらったアシベ人形を大切にしていて、それほどまでにアシベのことを恋しがっています。
少年アシベ2の最終回
第1期からアシベとスガオの再会がテーマとなっています。第1期ではアシベはスガオに会うためにネパールに行きますが、すれ違いで、残念ながら再会できませんでした。
第2期の最終回では、スガオは日本に訪れ、旅行中のアシベを追って札幌に向かいます。しかし、札幌でゴマちゃんが病気で高熱を出してしまったことで、今回も二人は会えず、再会は先送りとなってしまうのでした。
ただ、スガオの丁寧に仕上げた木彫りのアシベ人形は、無事にアシベの元に届き、お互いの気持ちを改めて再確認するのです。また再会できなかった切なさと、二人の友情の強さが伝わってきて感動のフィナーレを迎えます。
少年アシベ2を視聴して笑いと感動を
癒し系でほのぼの観られる
「ちびまる子ちゃん」や「クレヨンしんちゃん」に似たような作風ですが、登場人物たちのインパクトの大きさはどちらのコンテンツにも負けないほどものがあります。
大人もしっかり楽しめる内容になっていますので、ぜひこの機会にご覧になって、少年アシベの世界観を堪能してください。