マリア・マッキー(Maria McKee)

マリア・マッキーはアメリカ出身のライター。1985年にバンド、ローン・ジャスティス(Lone Justice)のボーカルとしてデビューし、バンドはボブ・ディランやドン・ヘンリーなどのトップアーティストたちから、その実力を高く評価されましたが、ヒット曲には恵まれないまま1987年には解散。89年にソロデビューを果たしたマリアがトム・クルーズ(Tom Cruise)主演の映画『デイズ・オヴ・サンダー(Days of Thunder)』のサントラ用に書き下ろした『ショー・ミー・へヴン(Shoe Me Heave)』が、全英チャート1位を記録する大ヒットに。現在もシンガーソングライターとして活躍中で、2020年3月には13年ぶり通産7作目となるスタジオ・アルバムをリリースする予定です。
EMF

EMFは1990年にデビューしたイギリスのオルタナティブロックバンド。デビューシングル『Unbelievable』が全米チャート1位を、自国イギリスのチャートでは3位を記録しました。同曲収録のデビューアルバム『Schubert Dip』は全英チャート3位に輝き脚光を浴びました。その後はヒット曲に恵まれず97年にバンドは解散。2001年、2007年、2012年と3度の解散と再結成を経て、現在もバンド活動を継続しています。デビューから現在までに13枚のシングルをリリースが、世界各国のチャートにランクインしたのは、『Unbelievable』のみ。
ジミー・ネイル(Jimmy Nail)

シンガーソングライター、俳優、そして脚本家といろいろな顔を持つジミー・ネイル(Jimmy Nail)。ジミーは自国イギリスではコメディー俳優として高い人気を誇ります。テレビコメディーシリーズ『Auf Wiedersehen Pet』はイギリス、アメリカ、ドイツなどで大人気となり、世界で130億人が視聴したといいます。俳優としてのキャリアは大成功を収めたものの、もともとはミュージシャンとしてのキャリアを重視していたジミー。1992年にリリースしたシングル曲『Ain’t No Doubt』がイギリス・アイルランドでチャート1位を獲得し、同曲収録のアルバム『Growing Up in Public』はイギリスで100万枚の売上を記録しました。現在もエンターテイナーとして多岐に渡り活躍しています。
タズミン・アーチャー(Tasmin Archer)

イギリス北部ヨークシャー生まれのタスミンは、歌手としてのキャリアをバックボーカリスとしてスタートしました。1990年にEMIと契約し、自身のファーストシングルとなる『Sleeping Satellite』をリリース。全英チャートで1位に輝く大ヒットとなりました。タスミンは中期休養期間を経て96年に活動を再開。しかし97年には再度音楽活動を中止しています。現在は映画やテレビのサントラ楽曲制作を中心に音楽活動を再開しています。
アクア(Aqua)
リリースから20余年が経った現在でも多くの人が口ずさむ『Barbie Girl』は、デンマークのダンスポップグループAquaの大ヒット曲。バービーらしいピンクを基調にしたポップなビデオも印象的なこの楽曲は、世界17カ国でチャートインしました。全英チャートでも1位に輝き、2017年までに180万枚以上のセールスを記録しています。キャッチーなメロディが大人気の楽曲である一方、もっともいらいらいする楽曲にもチャートインしているのだとか。またパロディーに使用されることも多いようです。
ナタリー・インブルーリア(Natalie Imbruglia)

オーストラリア出身のナタリーは、1994年にオーストラリアで女優デビュー。世界60カ国で放映されるオーストラリアの国民的ドラマシリーズ『Neighbours』への出演でブレーク。97年に歌手としてのキャリアを目指して渡英し、98年にリリースしたファーストアルバム『Left of the Middle』からのシングル『Torn』が全英チャート1位を記録する大ヒットとなり一躍注目を浴びました。現在もミュージシャンとして活躍中。私生活では、オルタナティブロックバンド、シルバーチェアー(SILVERCHAIR)のメインヴォーカリスト、ダニエル・ジョーンズ(Daniel Johns)と2003年に結婚、2008年に離婚。2019年には体外受精による妊娠、出産をしたことが話題になりました。
D:Ream
北アイルランド出身のグループD:Reamの大ヒット曲『Things Can Only Get Better』は1993年1月にクラブミュージックとしてリリース。その後ポップテイストを加えたリミックスバージョンを制作し、94年1月に全英チャート1位に輝きました。この楽曲は97年のイギリス総選挙の際に、当時野党だった労働党がキャンペーンテーマ曲として採用したため、同年UKチャート最高19位にまで返り咲いています。その後もイギリスのプロサッカーチーム、サンダーランドA.F.Cがチームの応援歌として採用、テレビコマーシャルなどでの使用など、英語圏で未だよく耳にする楽曲の一つです。
チャールズ&エディ(Charles & Eddie)

1992年にファーストシングル『Would I Lie to You?』 がイギリスをはじめ、ヨーロッパ諸国で大ヒットしたチャールズ&エディーは、アメリカ出身のR&Bデュオ。デビューから95年までに2枚のアルバム、6枚のシングルをリリースしていますが、デビュー曲以上のヒット曲には恵まれず、95年に解散しました。以降は作曲中心にそれぞれの音楽活動に従事していましたが、癌を患ったチャールズは2001年に37歳の若さで急逝しています。
まとめ
90年代も個性的な音楽をミュージックシーンに持ち込んだアーティストがたくさんいましたね。そしてまだまだたくさんのアーティストが彗星のごとく現れて泡のように消えていきました。久しぶりにご紹介した楽曲を聴いて、昔を思い出してみてください。