「仁義なき戦い」「極道の妻たち」を手がけた映画プロデューサー・日下部五朗さん死去。
昭和の東映を代表する映画「仁義なき戦い」「極道の妻たち」シリーズのプロデューサーとして知られる日下部五朗(くさかべ・ごろう)さんが、2月7日に腎不全のため亡くなっていたことが明らかとなりました。85歳でした。
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日下部さんは1934年、岐阜県生まれ。1957年に東映に入社し、「仁義なき戦い」「極道の妻たち」などの映画プロデューサーとして数多くのヒット作を輩出しました。1983年には、今村昌平監督の映画「楢山節考」にてカンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドールを受賞するなど、稀代のヒットメーカーとして業界内で知られていました。
日下部さんが手掛けた映画の数々!
ここでは、日下部さんが手掛けた映画の数々を振り返ってみたいと思います。1963年に「変幻紫頭巾」でプロデューサーとしてのデビューを飾った日下部さんは、60年代からは「日本侠客伝」「緋牡丹博徒」といった任侠映画を手掛け、70年代にはミドルエッジ世代であれば誰もが知るヤクザ映画「仁義なき戦い」のプロデュースに着手。そして80年代には、「鬼龍院花子の生涯」「極道の妻たち」といった“女”路線の作品を世に送り出しました。
「日本侠客伝」
「緋牡丹博徒」
「仁義なき戦い」
「極道の妻たち」
「楢山節考」
任侠・ヤクザ映画を得意とする一方で、1983年には棄老伝説を題材とした映画「楢山節考」でカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞、1985年には介護問題を題材とした映画「花いちもんめ」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞するなど、社会派な作品でも定評があった日下部さん。彼の遺した作品の数々は、これからも人々の記憶に残り続けていくことでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。